備忘簿

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コウボウムギ雄株<弘法麦>

2012年06月08日 06時53分57秒 | 野草
カヤツリグサ科スゲ属の多年草。コウボウムギは雄株と雌株とがあり、雌雄異株なのだ。しかし、雌雄が同じ所に生えていることは少なく、雌株は雌株ばかり、雄株は雄株ばかりが集まって生えていることが多い。これでは、種子が結実しにくいのではないかと長年思っていたものだ。ところが、なんとコウボウムギはほとんど栄養繁殖をしてしまうらしい。
その分布拡大は地下茎の伸長によっているというのだ。乾燥して砂の移動の激しい砂丘地帯では、多くの植物にとって種子による繁殖は困難だ。そこで、最初の進入は種子によるものだったとしても、その後の分布の拡大は地下茎の伸長による栄養繁殖をしていたのだ。どおりで、雌雄異株で、同じ所に生えていなくとも群落を作って繁茂している訳だ。5月11日、九十九里町で撮影。
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