イランが、イスラエルに向けて180発(イスラエルは400発と言っている)のミサイル攻撃を行った。イランはこれは、イスラエルが行ったハマスとヒズボラの指導者殺害への報復であると述べている。
4月の時に比べて(下図)、より高度な弾道ミサイルファッタ1で、発射されたすべてのミサイルの半分が目標から20メートル以内に着弾している。イスラエルに到達できるイランの最も先進的な弾道ミサイルは、軍事施設を狙ったものであった。イスラエルは否定しているが、今回は多くのミサイルが着弾している画像ばかりである。
イスラエル南部アシュケロンのエネルギー施設を破壊、イスラエル南部ネバティム空軍基地を破壊、F35戦闘機を20機以上破壊したとイランは発表している。イスラエルのメディアやイスラエル軍はこの多くをを否定している。
「我々の攻撃はイスラエルが攻撃してこなければこれで終息する」と、4月と同様に自制をイスラエルの要請している。イランは明らかに全面戦争になることを危惧しているのである。
どうもネタニアフはそれが通じていない。ヨルダン川西やガザと異なり、明らかに国境を越えて予告なしに、ボンボンミサイルを発射しドローン攻撃をする様子は明らかにイスラエルは国際法に違反している。イランは国連安保理が機能しないためのやむを得ない攻撃とし、その攻撃の日にちを予告し攻撃している。アメリカが悪の枢軸とイランを名指しするためか、日本など西側では、こうしたイランの理性的攻撃といえる攻撃を評価しない。
逆にガザやヨルダン川西岸やレバノンに地上侵攻したり、シリアやヨルダンにミサイルを撃ち込む、イスラエルへの国際法の違法性を指摘する国が少ない。アメリカが擁護しているためである。