竹中平蔵が、議員を辞めるということである。なんともはや、彼らしいというか学者らしい世間知らずで無責任な決断である。国会内での自分の居場所がなくなることを受けての行動であろうが、参院選挙で自民党のトップ当選して議員になったときに、その他の改革にも取り組むなどとの発言が、インチキだったことを自ら証明した。
何より彼が経済は難しく、不確定要素があるために理論通りには行かないものであると発言していた。不確定要素とは、宗教であったり利権争いであったり、時には人々の思惑などで思わぬ事柄に人々が流れてしまうことがあるなどであった。が、これはどれも人間らしいことに他ならない。すなわち、経済学とは非人間的な学問といえる。
市場経済といわれる理屈そのものが、非人間的な論理である。人の生き方を考慮することなく「富」が全てを決めるとする考え方が、改革をあらぬ方向に持っていったのでないか。議員辞職でそれすら見極めようとしない、無責任極まりない学者は勝手である。ところで小泉は辞めないのか?