そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ吼えるさ

2006-09-22 | 市場経済

Photo_25 ベネズエラのチャベス大統領が国連で吼えた。演説というより吼えたと表Bush_pressured_to_bomb_iran 現したい。非同盟諸国の決議事項を引っさげて、アメリカのブッシュ大統領を「悪魔」と呼び捨てた。彼自身が、アメリカを支援する政府によって何年も投獄の憂き目にあっている。親の七光りで、ヴェトナム戦争に行かずにすんだ、ブッシュとは全く反対の経歴を持つ。国連の会場でノーム・チョムスキーの本を読めといったのには少々驚いたが、イランのアハマディネジャド大統領もチャベス大統領もアメリカの力の政策が生んだあだ花である。

南北アメリカ大陸は、極めて大きな貧富の格差の中にある。アメリカがお気に入りのDefiant_ahmadinejad_left_says_nobody_can_2政府 を次々と擁立した結果、富が強力な武器を持つ国家に集中したのである。中南米諸国には、アメリカの富を一部受け取る層が、政権を支配して武力による統制が基本的な図式となっている。

私のように、日本の僻地に住んでいると、この図式はそっくりわが国に当て嵌めて考えてしまう。裕福な支配層が、都会とその周辺に集中して国を動かしている。農民の労働価格を極端に押さえ込んだ結果、人件費の安い国もしくは大量に機械的に生産する国に、それらを依存する結果になっている。農村が疲弊する。消え去らんとする集落が農村には無数にある。

田舎が、空気を浄化して水を供給して食べ物を生産し人々の心を癒すシステムを、都会は評価しない。これらの全ては、工業製品と異なりなくてはならないものばかりである。都会の地価と人件費が高騰し、都会の企業ばかりが増収する不自然は、田舎の犠牲に成り立っていることを知ってもらいたい。

コメント (1)
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