そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃイランはやるさ

2006-09-15 | 中東

Iranian_president_ahmadinejad_urged_agai_1 イランが元気である。イランの元気の原因は二つある。一つはいわずと知れた石油価格の高騰による、外貨の増収である。もう一つが、この国が長年苦労した隣国をアメリカが退治してくれたためである。隣国とは、オサマビン・ラディンと関係が深いとされたタリバン政権のアフガニスタンである。タリバン政権とは長年敵対関係にあった。もう一つはイラクである。イラクとは中東の覇を競う関係にあったが、アメリカが無根拠の理由でフセイン政権を潰してくれた。おまけに、国の建て直しなど及びもつかないに状況に二国ともある。あり難い事である。

この二つの理由を作ってくれたのはアメリカである。今こそイランが自国の存在感を示す絶好のチャンスである。イランは中東では少数派のペルシャ系民族である。アラブ系のイラクやサウジアラビアや、多民族国家であるアフガニスタンとは元々一線を画している。宗教的にもシーア派が多く、国家としてもまとまりも強いものがある。イランはアメリカに感謝していることであろう。

地政学的な分析もなく、単純に武力攻撃をするしかできないアメリカは、イランの核施設Photo_22 攻撃を真剣に考えているのかもしれない。その原因を作ったのが自国である認識など毛頭ない。

現在、キューバで非同盟諸国会議(115カ国、1機構)が開催されている。東西冷戦時代に、どちらにも属さない国々が集まって開かれた会議であるが、今や反米色が強い会議となっている。ベネズエラとイランの急接近に不吉な予感すら感じるが、日本の報道陣はカストロの容態以外には無関心のようである。

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