そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ坊ちゃん育ちだろ

2006-09-05 | 国際・政治

Photo_18 現在七光り議員が半数を軽く超える。一昔前なら「二世議員」といわれたものであるが、3世や4世それに複数の家系が絡まったりして、一言では表現できない七光り議員ばかりになってしまっている。選挙地盤を世襲して、ヤクザの跡目相続となんら変わらない。今回の、自民党の総裁選挙がそのいい例である。立候補している3人とも、政治屋一族の御曹司たちである。

御曹司だからとひがみからではなく、この坊ちゃんたちは親や爺様たちの選挙基盤で後ほど自分たちが跡目継ぐことになる田舎を、まったく知らない輩であることが問題なので001_2 ある。都会の私立学校に何不自由なく通い、自らの選挙基盤すら見たこともなく育った連中の感性の行き所は知れている。小泉首相が北陸の棚田をはじめてみて、感動してらしい。こんな人が農政や食料や地方を論ずる資格があるのだろうか。親たちの財力を背景に、裕福な幼少期を都会で過ごした連中に、田舎や食料を語る根拠もなければその理由すら持ち合わせることができない。こうした連中が、地方が健全に発展することを考えることなく、公共投資依存体質を育て上げてきたのである。

若い人たちが、首相の靖国参拝を支持する比率が高くなっているのも、戦争を肌身を持って体験してこないことからくるのでないか。核家族化が進み家庭でも、教育の現場でも戦争の総003_1 括すらなくのんべんだらりと来ていることが、安易なナショナリズムを醸成しているのである。戦後世代で、地方を知ることがなく育った首相にこの国の本来の姿や、未来を語る資格があるとは思えないのである。

日本の真の姿は棚田に象徴される田舎にあり、この国の勤勉実直でお互いが支えあう共同ムラ社会の国民性を育んだ風土を理解しなくて、未来は語れない。この国は、先祖が培った風土を今消耗しつつあるかに見える。拙書「そりゃない世獣医さん」新風舎刊参照くださいhttp://www.creatorsworld.net/okai/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港