■当会の海外取材班は、今回、ウラジオストクを訪問するに際して、群馬県から東京経由、成田空港を離陸して、ウラジオストク空港に着陸後、ウラジオストク市内に至るまでのガンマ線の被曝状況を、個人用線量計を用いて計測しました。このため、成田からウラジオストクまでの飛行中の宇宙線由来のガンマ線も測りましたので報告します。
↑成層圏を飛行する時、機内の乗客は放射線を被曝している。↑
<日本時間・場所・計測値・誤差>
平成23年6月5日(日) 単位はマイクロシーベルト/時
11:16 群馬県安中市岩井(自動車内) 0.11μSv/h ±3%
11:42 群馬県高崎市(Max新幹線1階車内) 0.11μSv/h ±2%
11:51 埼玉県本庄市(新幹線車内) 0.09μSv/h ±10%
11:59 埼玉県熊谷市(新幹線車内) 0.10μSv/h ±7%
12:11 埼玉県大宮市(新幹線車内) 0.10μSv/h ±5%
12:24 埼玉県川口市(新幹線車内) 0.09μSv/h ±5%
12:31 東京都荒川区西日暮里付近(新幹線車内) 0.09μSv/h ±4%
12:40 東京都江東区上野駅(地下4階構内) 0.07μSv/h ±11%
12:48 東京都江東区上野駅(京成上野駅地下通路) 0.07μSv/h ±7%
13:00 東京都江東区京成上野駅(スカイアクセス車内) 0.07μSv/h ±11%
13:13 東京都葛飾区京成高砂付近(スカイアクセス車内) 0.11μSv/h ±11%
13:20 千葉県鎌ケ谷市新鎌ヶ谷駅付近(同車内) 0.12μSv/h ±7%
13:28 千葉県印旛郡印旛日本医大駅付近(同車内) 0.13μSv/h ±5%
13:40 千葉県成田市成田湯川駅付近(同車内) 0.12μSv/h ±4%
14:12 千葉県成田市成田空港(第1ターミナル南ウイング4F)0.10μSv/h ±3%
15:12 千葉県成田市成田空港(同南ウイング1階59A) 0.09μSv/h ±5%
15:45 千葉県成田市成田空港(機内12F席) 0.08μSv/h ±8%
16:12 千葉県成田市成田空港(離陸時機内) 0.08μSv/h ±4%
16:17 日本国関東地方上空(高度1000m機内) 0.08μSv/h ±4%
↑16:30。この後、徐々に高度を上げるにつれて、次第に放射線量が上がり、離陸後約18分で0.5μSv/hを超えたため、警報音が鳴りだしたので、急きょスイッチを切った。その後も上昇を続け、離陸後約28分で成層圏での高度10600mの巡航飛行に入ったことから、0.5μSv/hを超えたのは高度約6200m付近と思われる。↑
16:44 日本海上空(高度10600m機内右側トイレ内) 1.82μSv/h ±7%
↑16:53。機内食サービス時にも放射線を被曝している。↑
17:15 日本海上空(高度10600m機内左側トイレ内) 1.59μSv/h ±7%
17:36 日本海上空(高度10600m機内右側トイレ内) 1.91μSv/h ±6%
↑17:42下降開始。この後徐々に高度を下げるにつれて、放射線量が低下。
↑17:55かなり高度を下げてきた。雨雲が立ち込めている。
17:56 ロシア沿海州上空(高度2000m機内) 0.12μSv/h ±16%
18:04 ロシア沿海州ウラジオストク空港(着陸時機内) 0.08μSv/h ±10%
18:10 ロシア沿海州ウラジオストク空港(駐機場機内) 0.07μSv/h ±7%
↑18:10。「駐機場に並ぶ同型のツポレフTu-204型機。↑
19:04 ロシア沿海州アルチョム市(自動車内) 0.07μSv/h ±7%
19:13 ロシア沿海州アルチョム市(自動車内) 0.08μSv/h ±5%
↑19:28。この日、ウラジオストクの午後5時(日本時間午後3時)の気温は24度。暖かくなり、週末を郊外の別荘(ダーチャ)で過ごしたウラジオストク市民が一斉に帰宅する日曜日の時間帯だったため、空港から市内に向かう工事中の幹線道路は、ものすごい大渋滞。結局、空港からホテル到着までちょうど3時間かかった。↑
23:44 ロシア沿海州ウラジオストク市内(ホテル4階室内) 0.10μSv/h ±1%
■福島市内における過去の平常値の範囲は「0.037~0.046μSv/h」ということなので、福島市の現在の地表付近の放射線レベル、及び、日本海上空を飛行する機内の放射線レベルは、原発事故前の福島市の通常レベル範囲の「35~40倍程度」になっていることがわかります。
このことは、飛行機で1300kmの距離を往復すると、最大で約6マイクロシーベルトの放射線を浴びることになります。そのため、年間167回、成田とウラジオストクを往復すると、年間の被曝量が1ミリシーベルトに達することになります。ほぼ2日に一回、ウラジオストクを往復しないとこのレベルを超えないことになり、実際には実行困難な仮定となります。
一方、福島市民は、1日24時間被曝していることになるため、年間の被曝量が1ミリシーベルトに達するには、1か月程度あればよいことになります。
【ひらく会海外取材班・放射線計測チーム】
↑成層圏を飛行する時、機内の乗客は放射線を被曝している。↑
<日本時間・場所・計測値・誤差>
平成23年6月5日(日) 単位はマイクロシーベルト/時
11:16 群馬県安中市岩井(自動車内) 0.11μSv/h ±3%
11:42 群馬県高崎市(Max新幹線1階車内) 0.11μSv/h ±2%
11:51 埼玉県本庄市(新幹線車内) 0.09μSv/h ±10%
11:59 埼玉県熊谷市(新幹線車内) 0.10μSv/h ±7%
12:11 埼玉県大宮市(新幹線車内) 0.10μSv/h ±5%
12:24 埼玉県川口市(新幹線車内) 0.09μSv/h ±5%
12:31 東京都荒川区西日暮里付近(新幹線車内) 0.09μSv/h ±4%
12:40 東京都江東区上野駅(地下4階構内) 0.07μSv/h ±11%
12:48 東京都江東区上野駅(京成上野駅地下通路) 0.07μSv/h ±7%
13:00 東京都江東区京成上野駅(スカイアクセス車内) 0.07μSv/h ±11%
13:13 東京都葛飾区京成高砂付近(スカイアクセス車内) 0.11μSv/h ±11%
13:20 千葉県鎌ケ谷市新鎌ヶ谷駅付近(同車内) 0.12μSv/h ±7%
13:28 千葉県印旛郡印旛日本医大駅付近(同車内) 0.13μSv/h ±5%
13:40 千葉県成田市成田湯川駅付近(同車内) 0.12μSv/h ±4%
14:12 千葉県成田市成田空港(第1ターミナル南ウイング4F)0.10μSv/h ±3%
15:12 千葉県成田市成田空港(同南ウイング1階59A) 0.09μSv/h ±5%
15:45 千葉県成田市成田空港(機内12F席) 0.08μSv/h ±8%
16:12 千葉県成田市成田空港(離陸時機内) 0.08μSv/h ±4%
16:17 日本国関東地方上空(高度1000m機内) 0.08μSv/h ±4%
↑16:30。この後、徐々に高度を上げるにつれて、次第に放射線量が上がり、離陸後約18分で0.5μSv/hを超えたため、警報音が鳴りだしたので、急きょスイッチを切った。その後も上昇を続け、離陸後約28分で成層圏での高度10600mの巡航飛行に入ったことから、0.5μSv/hを超えたのは高度約6200m付近と思われる。↑
16:44 日本海上空(高度10600m機内右側トイレ内) 1.82μSv/h ±7%
↑16:53。機内食サービス時にも放射線を被曝している。↑
17:15 日本海上空(高度10600m機内左側トイレ内) 1.59μSv/h ±7%
17:36 日本海上空(高度10600m機内右側トイレ内) 1.91μSv/h ±6%
↑17:42下降開始。この後徐々に高度を下げるにつれて、放射線量が低下。
↑17:55かなり高度を下げてきた。雨雲が立ち込めている。
17:56 ロシア沿海州上空(高度2000m機内) 0.12μSv/h ±16%
18:04 ロシア沿海州ウラジオストク空港(着陸時機内) 0.08μSv/h ±10%
18:10 ロシア沿海州ウラジオストク空港(駐機場機内) 0.07μSv/h ±7%
↑18:10。「駐機場に並ぶ同型のツポレフTu-204型機。↑
19:04 ロシア沿海州アルチョム市(自動車内) 0.07μSv/h ±7%
19:13 ロシア沿海州アルチョム市(自動車内) 0.08μSv/h ±5%
↑19:28。この日、ウラジオストクの午後5時(日本時間午後3時)の気温は24度。暖かくなり、週末を郊外の別荘(ダーチャ)で過ごしたウラジオストク市民が一斉に帰宅する日曜日の時間帯だったため、空港から市内に向かう工事中の幹線道路は、ものすごい大渋滞。結局、空港からホテル到着までちょうど3時間かかった。↑
23:44 ロシア沿海州ウラジオストク市内(ホテル4階室内) 0.10μSv/h ±1%
■福島市内における過去の平常値の範囲は「0.037~0.046μSv/h」ということなので、福島市の現在の地表付近の放射線レベル、及び、日本海上空を飛行する機内の放射線レベルは、原発事故前の福島市の通常レベル範囲の「35~40倍程度」になっていることがわかります。
このことは、飛行機で1300kmの距離を往復すると、最大で約6マイクロシーベルトの放射線を浴びることになります。そのため、年間167回、成田とウラジオストクを往復すると、年間の被曝量が1ミリシーベルトに達することになります。ほぼ2日に一回、ウラジオストクを往復しないとこのレベルを超えないことになり、実際には実行困難な仮定となります。
一方、福島市民は、1日24時間被曝していることになるため、年間の被曝量が1ミリシーベルトに達するには、1か月程度あればよいことになります。
【ひらく会海外取材班・放射線計測チーム】