■一昨年の年末に中国武漢から密かに世界に向けて放たれた新型コロナ禍の勃発から1年以上、全世界が死に物狂いで対策に取り組みながらも、未だに完全収束の旗は遠く先の果てに立っています。人類の科学力を惜しみなく投入した各社のCOVID-19ワクチンも、先行接種が徐々に始まりつつありますが、膨大な人口に行き渡らせるには年単位の所要時間が見込まれています。
天皇の政治利用を企んだ習近平の国賓訪日や中国からの観光客のインバウンド需要に目がくらみ、水際対策のタイミングと手法を誤った我が国では、今年(2021年)に入って早々、菅首相が1月8日からの第二次緊急事態宣言を発令しました。首都圏では、二度の延長を経て3月21日まで同宣言が続けられ、相当な効果はありましたが、もはや一定ライン以下には新規感染者数が減らない「下げ止まり」の状況を呈しています。今後も、人命(医療)と経済(国民生活)の天秤を慎重に見極めながら、「Withコロナ」の時代を生きていくことになります。
昨年の新型コロナ禍勃発直後(2020年春)の群馬高専では、入学式をめぐる「昼令暮改」など、あまりに杜撰な対応の数々が繰り広げられました。「コロナはただの風邪」と言い張る最高幹部の存在が裏にあったという話もあります。群馬高専のこうした杜撰コロナ対応について、当会は昨年9月の公開質問状において質問項目に盛り込みましたが、同校の回答は話のすり替えに終始し、相変わらず誠意も責任感も感じられない代物でした。
○2020年4月13日:群馬高専の杜撰なコロナ対応にみる腐敗体質のツケ…「学生ファースト」になれぬなら教育機関を名乗るな!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3150.html
○2020年10月1日:【群馬高専】アカハラ犯雑賀の担任就任強行や杜撰コロナ対応への薄ペラ回答にみる相変わらずの腐敗体質↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3215.html
とはいえその後、勃発時の混乱はとっくに収まって「Withコロナ」も本格化し、さすがの群馬高専でも無難なコロナ対応くらいは行えるようになっただろうと考えました。そう思いきや、2021年に入ってもなお、同校の新型コロナ対応に関して、内部関係者からの不安と不満の声が当会に寄せられ続けています。一体どういうことなのでしょう。
↑年度末休業中の群馬高専の正門。3月20日午後1時過ぎ撮影。5年生の卒業式は前日の3月19日(金)午前9時から第一体育館でリハーサルの後、9時40分から卒業生代表者として、謝辞朗読者、記念品贈呈者、証書授与代表学生(各学科より)5名の計7名のみ出席で、教室で行われた。↑
↑春分の日だが、まだ葉を落としたままのイチョウ並木。↑
↑玄関の外ガラス戸に貼られているコロナ対策の張り紙。↑
↑玄関の内側ドア前にある手指消毒用スプレー。↑
昨年の群馬高専では、4月初頭の昼令暮改で入学式・授業開始・開寮を全て取り止めた後、5月7日頃から泥縄式で遠隔授業を開始したようです。緊急事態宣言が解除されても学校再開には慎重で、1か月以上が経った6月29日にようやく対面授業を再開し、同時に学生寮も開けられたようです。
●参考:群馬高専HP『【重要】登校禁止期間の延長について(令和2年4月30日現在)』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/toukoukinshikikanencho.htm
●参考:群馬高専HP『通常授業再開について』(R2.6.22)↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/20200622kyoumu.htm
そして、登校再開に先行する同年6月17日には、「新型コロナウィルス感染症に対する学校運営の基本方針」を策定・公表しているようです。内容を筆者が確認したところ、「方針」自体は極めて妥当なものですが、概して理念や大まかな方針にとどまっており、具体的にどのような状況になったらどう対応するのか、という点への言及がないことに気が付きました。そうした具体基準については別のページで公表しているのかと思いきや、まったく見当たりません。
●参考:群馬高専HP『【2020/06/17】新型コロナウィルス感染症に対する学校運営の基本方針』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/13055.htm
群馬高専内部学生の話によれば、昨年10月の最終週には、状況悪化に備えた訓練ということで、1週間だけ遠隔授業が行われたようです。そこには、「教職員や学生に多少負担をかけてでも、状況悪化に柔軟に対応できるよう備えておく」という学校の意気込みがあったはずです。
■そして、2021年が明けてさっそくの1月8日、とうとう群馬高専学生の新型コロナウイルス感染が判明してしまいました。
●参考:群馬高専HP『【2021/01/09】本校における新型コロナウイルス感染者の発生について』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/87594.htm
●参考:群馬高専HP『【2021/01/12】本校における新型コロナウイルス感染者の発生に伴う対応及び遠隔授業等の実施について』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/87595.htm
●参考:群馬高専HP『【2021/01/14】本校における新型コロナウイルス感染者の発生に伴う状況について(続報)』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/859642.htm
これとほぼ同時に、1月8日から首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)への緊急事態宣言が発令され、間もない同月13日栃木県も同宣言の対象となりました。群馬県は、ダイレクトな宣言対象地域にこそされなかったものの、宣言発令区域に挟まれる形になってしまいました。
ところが群馬高専は、年明け直後に風雲急を告げる新型コロナ情勢に際し、一部授業を遠隔にし、併せて「不安な学生は勝手に休んでいい」と告げるだけでお茶を濁してしまったようです。しかも、遠隔にされたという一部授業も、実態は「ごく一部」に過ぎず、大多数の学生にとっては事実上の通常態勢続行であったとのこと。任意で授業を休んだ場合についても、公欠扱いにするというだけで、何かしらの代替サポートがあるわけではなく、「自習に努めよ」というだけのようです。要するに、任意で休むことでの学習面の不利益は「自己責任」扱いにされているようです。
そうなると、「不安な学生の意思も尊重」とは建前だけで、実態は選択にハードルを設けているのと変わりません。また、家庭に高齢者や基礎疾患を持つ家族がいるなどの切実な事情がある学生も少なくないはずであり、十把一絡げに「不安」などと矮小化できるものではないはずです。それに、「全学遠隔授業訓練」の経緯からして、昨年10月時点で全学レベルでの対策強化の必要性は十分に認識していたことは明らかなのですから、最低でもいわゆる「ハイブリッド型」(対面授業を遠隔配信)などの対策を前々から準備することも可能だったはずです。
さらに言えば、一部を遠隔授業にしても、1日のうちで対面授業が1つでもあれば、結局その日は登校せざるを得なくなってしまいます。しかもこの場合、移動時間の問題から、結局は学校のどこかの自習スペースに集まって「遠隔授業」を受けることになる可能性も高く、意味がありません。
■このように、年明け以降に群馬高専が繰り出した一貫しない対応・穴だらけ対策の数々に対し、同校関係者らから当会に不安・不満の声が続々寄せられたというわけです。学生の声の中には、「この状況で遠隔授業にしないのなら、10月にわざわざ遠隔訓練に付き合わされた意味は何だったのか」といったものもありました。
当会としても、不満と苦情の声が高まっている状況に鑑みて、新型コロナ対応に関する見解をあらためて同校に問わなければならないと判断しました。よって、3月6日、以下の問い合わせメールを群馬高専尾内総務課長宛てに送信しました。
*****3/6群馬高専宛質問メール*****
From: masaru ogawa
To: 群馬高専総務課 尾内
日付: 2021/03/06 8:38
件名: 貴学の新型コロナ対応に関する問合せ
群馬高専
総務課長
尾内様
平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、今般の新型コロナ禍に際して、年明け間もなく発令されている二度目の緊急事態宣言も首都圏では長期化を重ねております。
幸い、群馬県では同宣言を発令するほどの状況にはこれまで至っておりませんが、群馬県を挟む形で埼玉県や栃木県が宣言対象地域とされ、とくに埼玉県は3月5日現在においても発令が続いております。
このように、関東圏に所在する貴学において、事態推移は予断を許さないものであることはご承知のことと拝察いたします。
こうした時局の中、貴学の近ごろの新型コロナ対応について、いくつか気になる点がございましたので、以下のとおりメールにて質問をさせていただきます。
【質問1:登校停止(及び再開)・遠隔授業切替の客観的基準について】
貴学においては、昨年6月17日付けで「新型コロナウィルス感染症に対する学校運営の基本方針」(リスク管理室名義)を公表されております。
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/13055.htm
当該基本方針の理念については極めて妥当な内容であり、弊方より意見を差し挟む余地はございませんが、同方針において、感染リスクが高まった場合の登校停止・遠隔講義切替の措置を行うことが示唆されているにも関わらず、その具体的な基準がまったく示されていないことが気にかかりました。
なお、貴学がHPにて公表されている「新型コロナウイルス感染症に関連するお知らせ」を弊方にて確認しましたが、そうした基準が公表されている事実は認められません。
よって、貴学において、感染拡大防止のための登校停止及び遠隔講義切替の措置を取る場合、どういった具体的かつ客観的な判断基準(特に感染状況等の数値)を設けているのか、ご教示をお願いいたします。また同様に、登校・対面授業の再開、及び閉寮・開寮といった措置についても、具体的にどのような客観基準を設定しているのかご教示をお願いいたします。
あわせて、貴学において措置を行う判断基準を示した資料等を作成していれば、メール添付にてご提供いただければ幸いです(新型コロナ対応の客観的な基準を示した資料は、一般的に、特段の機密性を要するものではないと思料いたします)。
【質問2:今年1月以降、貴学が全面遠隔化に踏み切っていない理由について】
貴学では今年1月9日に学生の新型コロナウイルス感染が確認されました。更にそれとほぼ同時に、埼玉県を含む首都圏と栃木県では緊急事態宣言が発令され、群馬県は緊急事態宣言対象地域に挟まれる形になりました。
こうした状況に際して、貴学では、学生の自主的な欠席については公欠を認めて出席数の面での不利益が出ないようにしたり、教員の自主判断で一部授業を遠隔授業にするといった対応を取っています。こうした対応について、柔軟性を見せようと努力されていることは率直に評価いたします。
しかしながら、いくら公欠にするといっても、欠席によってそもそも授業を受けられなければ、学習面での不利益が生じてしまうという根本的な問題は避けられません。しかも、自主判断による欠席を認めるといった対応は、聞こえこそいいかもしれませんが、授業を受けられないことによる学習の遅れといった不利益をすべて「自己責任」に押し付けてしまいかねない問題があります。学生のご家庭に高齢者や基礎疾患を持つ方がいるなど、ほぼやむを得ない事情で「欠席」を選択されるケースも多いことを考慮すると、この問題は重く捉えるべきではないかと感じます。
さらに、教員の自主判断で一部遠隔授業を行っても、対面授業と混在していては、結局学生は登校せざるをえません。しかも、移動時間の問題から、せっかくの遠隔授業も学校で受けるしかない状況が生じてくる可能性も指摘されます。
また、貴学では、昨年(2020年)の10月最終週に、訓練的な意味合いで1週間の遠隔講義実施を行ったようですが、教員や学生に多大な負担を強いてまでも遠隔講義の試行をおこなったのは、まさに有事の際の円滑な移行に備えるためであり、決して思い付きで振り回したわけではなかったはずです。
さて、学生から感染者が出たり、群馬県が緊急事態宣言対象地域に挟まれるといった1月中旬の緊迫した状況に鑑みて、貴学の学生や保護者の方々からは「なぜ遠隔授業に全面移行しないのか非常に不可解」というご意見が弊会に次々寄せられておりました。また貴学の対応に付随する上記問題点へのご指摘のほか、「この状況で遠隔授業に移行しないのなら、10月にわざわざ遠隔授業訓練をさせられたのは何だったのか」というご意見もございました。
そのため、今年1月以降、貴学が全面遠隔措置への移行に踏み切らなかった理由について、明瞭な説明をいただきたく存じております。あわせて、貴学の対応に付随する上記のような問題点について貴学がどのようにお考えになっており、またそうした問題点を塞げるような対処に着手されているかどうかについても回答をいただきたく存じます。
公務ご多用のところ恐縮ながら、以上質問2点につきまして、迅速かつ詳細なご回答をよろしくお願いいたします。可能でございましたら、令和3年3月19日(金)までにご回答を賜れれば幸いです。また、何らかの事情により回答が不能あるいは大幅に遅延する場合、その旨と詳細な理由を前もってお伝えいただきたく存じます。
市民オンブズマン群馬
代表 小川賢
**********
■以上のとおり、「①群馬高専で設定している登校停止や再開等の具体客観の基準」、「②2021年1月の状況悪化に際して全面遠隔措置に踏み切らなかった理由および暫定対応の問題点にかかる見解」、の2点について、2週間という十分な回答期限を設けたうえで正面から問い合わせました。
2週間が過ぎ、当会が設定した回答期限である3月19日を迎えました。正午になっても回答メールは寄せられていなかったため、当日中に回答する意向はあるのか、13時過ぎに群馬高専総務課に電話して確認することにしました。
電話をかけると、村田課長補佐が出てきました。「尾内課長は在席中か」と訊いたところ、「席を外している」とのこと。なので、村田課長補佐に対し、「貴学の新型コロナ対応に関する見解を問い合わせているメールについて、今日中に回答をもらえそうか」と確認を求めたところ、「尾内課長が返事をすると言っていたので、今日中に返事をすると思う」と返ってきました。
そのまま返事を待っていると、同日15時半ごろ、尾内課長から以下の回答メールが届きました。
*****3/19群馬高専回答メール*****
From: 群馬高専総務課 尾内
Date: 2021年3月19日(金) 15:29
Subject: RE: 貴学の新型コロナ対応に関する問合せ
To: masaru ogawa
Cc: 村田課長補佐, 総務課
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
お世話になっております。群馬高専の尾内です。
3月6日付けメールにてご照会をいただきました2件のご質問に対し,とりまとめて以下のとおりご回答申し上げます。
【ご質問1:登校停止(及び再開)・遠隔授業切替の客観的基準について】
【ご質問2:今年1月以降、貴学が全面遠隔化に踏み切っていない理由について】
【回答】
本校では,関係機関(文科省,高専機構,群馬県等)からの各ガイドライン等を基に,そして群馬県の警戒度に応じた行動基準や県内の高等学校の対応を考慮しつつ,状況に応じて登校停止や遠隔授業実施の判断を行っております。
また,本校における感染者発生時は保健所と相談の上,対応の判断を慎重に行っております。
このように地域や本校における感染状況により,上記ガイドライン等に沿って事案に応じて総合的に判断を行っておりますので,明文化した基準はございません。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
独立行政法人国立高等専門学校機構
群馬工業高等専門学校
総務課長 尾内 仁志
〒371-8530 群馬県前橋市鳥羽町580
Tel:Fax:E-mail:(省略)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
**********
■読者の皆様、特に群馬高専関係者の皆様は、どう思われましたでしょうか。群馬高専の情報隠蔽・不誠実回答癖にはもはや今更驚きもありませんが、新型コロナ禍をもってしてもなお叩き直されなかったことに溜息しか出ません。
まず、群馬高専では、感染状況等に応じた登校停止・再開等の措置について、「明文化した基準はない」と言ってきました。「総合的な判断」という極めて抽象的な言葉で誤魔化してきていますが、要するに山崎校長ら幹部陣の恣意的な気まぐれでしかありません。これでは、登校停止措置をするにせよしないにせよ、その極めて恣意的で理由不透明な判断に、内部者から不安や不満が噴出して当然です。
なお、お隣の長野高専でさえ、厳格に守られてはいないせよ、対コロナ措置に関する客観的な基準(学内感染者や県の感染状況等)を設け、しっかりと内部に示しています。
○2020年7月26日:【出張!オンブズマン】長野高専総務課長コロナ規則破り疑惑に同校と機構監査室が横並びで隠蔽グル回答↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3183.html
■さらに、「今年1月以降に遠隔移行に踏み切らなかった理由はなにか」という肝心の質問に対しては、まったく何も答えられていません。「実際に行われた判断の理由」を聞いているにも関わらず、「状況に応じて判断を行っております」「対応の判断を慎重に行っております」「総合的に判断を行っております」の三連発で終わりの禅問答ぶりです。
J科アカハラ事件や寮生連続自殺事件のような本物の闇と異なり、新型コロナ対応関連の話は学校に都合の悪い情報ではないのですから、「このような理由から、このように判断いたしました」と正々堂々答えればそれで済むはずです。それすらも一切答えたがらない群馬高専の情報隠し体質の異常さは、コロナ禍でも遺憾なく際立っています。
しかも、上記に挙げたような学校の対応の問題点や、実際に学校内部関係者から不満・不安の声が寄せられているという現実については、完璧にスルーされています。
■このように、群馬高専は相変わらず、トピックが何であっても、答えるべきことに何も答えようとしません。「誠実に答えたら死んでしまう病気」にでも罹っているのでしょう。
ところで、学校に求められるコロナ対応として、完全オンラインの遠隔授業が絶対の正解かといえば、もちろん違います。通信制でなければ、実際に学校に来て、その身で様々に得難い体験を積み重ねていくことを前提に進学しているわけですから、安直なオンライン化はその前提から奪ってしまいます。昨年度、全国の学生の方々から理不尽にも奪われてしまったものは、二度とない若き日々にあるべきだった日常や機会の数々は、決して「仕方ない」で済ませられるような代物ではないはずです。
だからこそ、対面授業か・遠隔授業か、という究極の二択は、コロナ禍勃発以後、全国の学校運営者たちの頭を悩ませ続ける問題として横たわっているわけです。そのため、「遠隔授業に踏み切らない」という判断も、ひとつの決断の形として尊重されるべきであるとは考えております。
■とはいえ、スタンスはあくまで相対的なもので正解はないにせよ、絶対的な過ちというものは存在します。
ひとつは、「姿勢が一貫しない」ということであり、より大きなもうひとつは、「自らの判断理由について一切説明をしようとしない」ということです。理由を一切説明できない判断など、間違いなくロクなものではありません。
当会では、相変わらず内部関係者置いてけぼりの杜撰コロナ対応を繰り出しては人を小馬鹿にし続けている群馬高専について、動向を注視していくことにしています。
■なお、3月19日に群馬高専に電話を掛けた際、J科アカハラ犯の雑賀洋平について、「来年度も引き続き4J担任になる予定か」と尋ねたところ、応対した村田課長補佐いわく「まだ資料が手元にない」とのこと。当会担当者から「(尾内)課長なら知っているか」と突っ込むと、「課長も資料を持っていない」とのこと。(課長は席を空けているというのに、なぜ即答できるのか?)
「では、4月1日にならないとわからないというわけか」と訊くと、「その日ならわかると思う」と返ってきました。『資料』が手元にないも何も、どのみち課長(補佐)権限で確認すればすぐに判明するはずなのに、このスットボケぶりです。
関係者の皆様方には、群馬高専という学校組織の情けなさについて、しっかりと目に焼き付けていただきたいと存じます。
【3/22追記】
■本記事掲載後に情報提供と示唆があり、群馬高専電子情報工学科の令和3年度(2021年度)版シラバスを確認したところ、同学科4年次学生実験の筆頭が「荒川達也」准教授になっているとのこと。
通例、「ある学年の学生実験における筆頭担当教員=当該学年クラスの主担任」であるらしく、さらに通例、3年次担任はそのまま5年次まで持ち上がり、卒業まで務めるとのこと。そうしたことを考え合わせると、さしもの群馬高専も雑賀洋平を担任から外さざるを得なくなり、悪夢は1年限りで終わったという可能性も急浮上してきました。
↑令和3年度・4J「電子情報工学実験実習」シラバス↑
念のために他の学年のシラバスも調べてみると、学生実験の筆頭担当について、2年次は「築地伸和」助教、3年次は「大墳聡」教授、5年次は「川本真一」准教授となっており、雑賀洋平の文字は見当たりません。なお参考までに、昨年3月に雑賀洋平の担任着任予定が発覚し、騒然とした際の様子は以下の記事にて報告しております。
○2020年3月4日:【仰天速報】反省なき凶悪アカハラ犯・雑賀洋平が群馬高専に堂々凱旋+J科3年クラス正担任着任か!?↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3127.html
■以上のとおり、恥知らずな群馬高専も凶悪アカハラ犯を担任に就け続けることを断念したかに見えますが、油断は一切禁物です。
去年の「反省」から、事前の発覚と反発を避けるため、わざとシラバスに「雑賀洋平」の名前を載せないようにしているだけの可能性も十分高いからです。さらには、仮に来年度、担任を外されていたとしても、それ以降でホトボリが冷めればまた再度、性懲りもなく担任就任を強行してくることも十分に想定されます。
したがって、年度明け後に群馬高専が明かす雑賀の処遇如何が注目されます。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
天皇の政治利用を企んだ習近平の国賓訪日や中国からの観光客のインバウンド需要に目がくらみ、水際対策のタイミングと手法を誤った我が国では、今年(2021年)に入って早々、菅首相が1月8日からの第二次緊急事態宣言を発令しました。首都圏では、二度の延長を経て3月21日まで同宣言が続けられ、相当な効果はありましたが、もはや一定ライン以下には新規感染者数が減らない「下げ止まり」の状況を呈しています。今後も、人命(医療)と経済(国民生活)の天秤を慎重に見極めながら、「Withコロナ」の時代を生きていくことになります。
昨年の新型コロナ禍勃発直後(2020年春)の群馬高専では、入学式をめぐる「昼令暮改」など、あまりに杜撰な対応の数々が繰り広げられました。「コロナはただの風邪」と言い張る最高幹部の存在が裏にあったという話もあります。群馬高専のこうした杜撰コロナ対応について、当会は昨年9月の公開質問状において質問項目に盛り込みましたが、同校の回答は話のすり替えに終始し、相変わらず誠意も責任感も感じられない代物でした。
○2020年4月13日:群馬高専の杜撰なコロナ対応にみる腐敗体質のツケ…「学生ファースト」になれぬなら教育機関を名乗るな!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3150.html
○2020年10月1日:【群馬高専】アカハラ犯雑賀の担任就任強行や杜撰コロナ対応への薄ペラ回答にみる相変わらずの腐敗体質↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3215.html
とはいえその後、勃発時の混乱はとっくに収まって「Withコロナ」も本格化し、さすがの群馬高専でも無難なコロナ対応くらいは行えるようになっただろうと考えました。そう思いきや、2021年に入ってもなお、同校の新型コロナ対応に関して、内部関係者からの不安と不満の声が当会に寄せられ続けています。一体どういうことなのでしょう。
↑年度末休業中の群馬高専の正門。3月20日午後1時過ぎ撮影。5年生の卒業式は前日の3月19日(金)午前9時から第一体育館でリハーサルの後、9時40分から卒業生代表者として、謝辞朗読者、記念品贈呈者、証書授与代表学生(各学科より)5名の計7名のみ出席で、教室で行われた。↑
↑春分の日だが、まだ葉を落としたままのイチョウ並木。↑
↑玄関の外ガラス戸に貼られているコロナ対策の張り紙。↑
↑玄関の内側ドア前にある手指消毒用スプレー。↑
昨年の群馬高専では、4月初頭の昼令暮改で入学式・授業開始・開寮を全て取り止めた後、5月7日頃から泥縄式で遠隔授業を開始したようです。緊急事態宣言が解除されても学校再開には慎重で、1か月以上が経った6月29日にようやく対面授業を再開し、同時に学生寮も開けられたようです。
●参考:群馬高専HP『【重要】登校禁止期間の延長について(令和2年4月30日現在)』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/toukoukinshikikanencho.htm
●参考:群馬高専HP『通常授業再開について』(R2.6.22)↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/20200622kyoumu.htm
そして、登校再開に先行する同年6月17日には、「新型コロナウィルス感染症に対する学校運営の基本方針」を策定・公表しているようです。内容を筆者が確認したところ、「方針」自体は極めて妥当なものですが、概して理念や大まかな方針にとどまっており、具体的にどのような状況になったらどう対応するのか、という点への言及がないことに気が付きました。そうした具体基準については別のページで公表しているのかと思いきや、まったく見当たりません。
●参考:群馬高専HP『【2020/06/17】新型コロナウィルス感染症に対する学校運営の基本方針』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/13055.htm
群馬高専内部学生の話によれば、昨年10月の最終週には、状況悪化に備えた訓練ということで、1週間だけ遠隔授業が行われたようです。そこには、「教職員や学生に多少負担をかけてでも、状況悪化に柔軟に対応できるよう備えておく」という学校の意気込みがあったはずです。
■そして、2021年が明けてさっそくの1月8日、とうとう群馬高専学生の新型コロナウイルス感染が判明してしまいました。
●参考:群馬高専HP『【2021/01/09】本校における新型コロナウイルス感染者の発生について』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/87594.htm
●参考:群馬高専HP『【2021/01/12】本校における新型コロナウイルス感染者の発生に伴う対応及び遠隔授業等の実施について』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/87595.htm
●参考:群馬高専HP『【2021/01/14】本校における新型コロナウイルス感染者の発生に伴う状況について(続報)』↓
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/859642.htm
これとほぼ同時に、1月8日から首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)への緊急事態宣言が発令され、間もない同月13日栃木県も同宣言の対象となりました。群馬県は、ダイレクトな宣言対象地域にこそされなかったものの、宣言発令区域に挟まれる形になってしまいました。
ところが群馬高専は、年明け直後に風雲急を告げる新型コロナ情勢に際し、一部授業を遠隔にし、併せて「不安な学生は勝手に休んでいい」と告げるだけでお茶を濁してしまったようです。しかも、遠隔にされたという一部授業も、実態は「ごく一部」に過ぎず、大多数の学生にとっては事実上の通常態勢続行であったとのこと。任意で授業を休んだ場合についても、公欠扱いにするというだけで、何かしらの代替サポートがあるわけではなく、「自習に努めよ」というだけのようです。要するに、任意で休むことでの学習面の不利益は「自己責任」扱いにされているようです。
そうなると、「不安な学生の意思も尊重」とは建前だけで、実態は選択にハードルを設けているのと変わりません。また、家庭に高齢者や基礎疾患を持つ家族がいるなどの切実な事情がある学生も少なくないはずであり、十把一絡げに「不安」などと矮小化できるものではないはずです。それに、「全学遠隔授業訓練」の経緯からして、昨年10月時点で全学レベルでの対策強化の必要性は十分に認識していたことは明らかなのですから、最低でもいわゆる「ハイブリッド型」(対面授業を遠隔配信)などの対策を前々から準備することも可能だったはずです。
さらに言えば、一部を遠隔授業にしても、1日のうちで対面授業が1つでもあれば、結局その日は登校せざるを得なくなってしまいます。しかもこの場合、移動時間の問題から、結局は学校のどこかの自習スペースに集まって「遠隔授業」を受けることになる可能性も高く、意味がありません。
■このように、年明け以降に群馬高専が繰り出した一貫しない対応・穴だらけ対策の数々に対し、同校関係者らから当会に不安・不満の声が続々寄せられたというわけです。学生の声の中には、「この状況で遠隔授業にしないのなら、10月にわざわざ遠隔訓練に付き合わされた意味は何だったのか」といったものもありました。
当会としても、不満と苦情の声が高まっている状況に鑑みて、新型コロナ対応に関する見解をあらためて同校に問わなければならないと判断しました。よって、3月6日、以下の問い合わせメールを群馬高専尾内総務課長宛てに送信しました。
*****3/6群馬高専宛質問メール*****
From: masaru ogawa
To: 群馬高専総務課 尾内
日付: 2021/03/06 8:38
件名: 貴学の新型コロナ対応に関する問合せ
群馬高専
総務課長
尾内様
平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、今般の新型コロナ禍に際して、年明け間もなく発令されている二度目の緊急事態宣言も首都圏では長期化を重ねております。
幸い、群馬県では同宣言を発令するほどの状況にはこれまで至っておりませんが、群馬県を挟む形で埼玉県や栃木県が宣言対象地域とされ、とくに埼玉県は3月5日現在においても発令が続いております。
このように、関東圏に所在する貴学において、事態推移は予断を許さないものであることはご承知のことと拝察いたします。
こうした時局の中、貴学の近ごろの新型コロナ対応について、いくつか気になる点がございましたので、以下のとおりメールにて質問をさせていただきます。
【質問1:登校停止(及び再開)・遠隔授業切替の客観的基準について】
貴学においては、昨年6月17日付けで「新型コロナウィルス感染症に対する学校運営の基本方針」(リスク管理室名義)を公表されております。
https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/oshirase/13055.htm
当該基本方針の理念については極めて妥当な内容であり、弊方より意見を差し挟む余地はございませんが、同方針において、感染リスクが高まった場合の登校停止・遠隔講義切替の措置を行うことが示唆されているにも関わらず、その具体的な基準がまったく示されていないことが気にかかりました。
なお、貴学がHPにて公表されている「新型コロナウイルス感染症に関連するお知らせ」を弊方にて確認しましたが、そうした基準が公表されている事実は認められません。
よって、貴学において、感染拡大防止のための登校停止及び遠隔講義切替の措置を取る場合、どういった具体的かつ客観的な判断基準(特に感染状況等の数値)を設けているのか、ご教示をお願いいたします。また同様に、登校・対面授業の再開、及び閉寮・開寮といった措置についても、具体的にどのような客観基準を設定しているのかご教示をお願いいたします。
あわせて、貴学において措置を行う判断基準を示した資料等を作成していれば、メール添付にてご提供いただければ幸いです(新型コロナ対応の客観的な基準を示した資料は、一般的に、特段の機密性を要するものではないと思料いたします)。
【質問2:今年1月以降、貴学が全面遠隔化に踏み切っていない理由について】
貴学では今年1月9日に学生の新型コロナウイルス感染が確認されました。更にそれとほぼ同時に、埼玉県を含む首都圏と栃木県では緊急事態宣言が発令され、群馬県は緊急事態宣言対象地域に挟まれる形になりました。
こうした状況に際して、貴学では、学生の自主的な欠席については公欠を認めて出席数の面での不利益が出ないようにしたり、教員の自主判断で一部授業を遠隔授業にするといった対応を取っています。こうした対応について、柔軟性を見せようと努力されていることは率直に評価いたします。
しかしながら、いくら公欠にするといっても、欠席によってそもそも授業を受けられなければ、学習面での不利益が生じてしまうという根本的な問題は避けられません。しかも、自主判断による欠席を認めるといった対応は、聞こえこそいいかもしれませんが、授業を受けられないことによる学習の遅れといった不利益をすべて「自己責任」に押し付けてしまいかねない問題があります。学生のご家庭に高齢者や基礎疾患を持つ方がいるなど、ほぼやむを得ない事情で「欠席」を選択されるケースも多いことを考慮すると、この問題は重く捉えるべきではないかと感じます。
さらに、教員の自主判断で一部遠隔授業を行っても、対面授業と混在していては、結局学生は登校せざるをえません。しかも、移動時間の問題から、せっかくの遠隔授業も学校で受けるしかない状況が生じてくる可能性も指摘されます。
また、貴学では、昨年(2020年)の10月最終週に、訓練的な意味合いで1週間の遠隔講義実施を行ったようですが、教員や学生に多大な負担を強いてまでも遠隔講義の試行をおこなったのは、まさに有事の際の円滑な移行に備えるためであり、決して思い付きで振り回したわけではなかったはずです。
さて、学生から感染者が出たり、群馬県が緊急事態宣言対象地域に挟まれるといった1月中旬の緊迫した状況に鑑みて、貴学の学生や保護者の方々からは「なぜ遠隔授業に全面移行しないのか非常に不可解」というご意見が弊会に次々寄せられておりました。また貴学の対応に付随する上記問題点へのご指摘のほか、「この状況で遠隔授業に移行しないのなら、10月にわざわざ遠隔授業訓練をさせられたのは何だったのか」というご意見もございました。
そのため、今年1月以降、貴学が全面遠隔措置への移行に踏み切らなかった理由について、明瞭な説明をいただきたく存じております。あわせて、貴学の対応に付随する上記のような問題点について貴学がどのようにお考えになっており、またそうした問題点を塞げるような対処に着手されているかどうかについても回答をいただきたく存じます。
公務ご多用のところ恐縮ながら、以上質問2点につきまして、迅速かつ詳細なご回答をよろしくお願いいたします。可能でございましたら、令和3年3月19日(金)までにご回答を賜れれば幸いです。また、何らかの事情により回答が不能あるいは大幅に遅延する場合、その旨と詳細な理由を前もってお伝えいただきたく存じます。
市民オンブズマン群馬
代表 小川賢
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■以上のとおり、「①群馬高専で設定している登校停止や再開等の具体客観の基準」、「②2021年1月の状況悪化に際して全面遠隔措置に踏み切らなかった理由および暫定対応の問題点にかかる見解」、の2点について、2週間という十分な回答期限を設けたうえで正面から問い合わせました。
2週間が過ぎ、当会が設定した回答期限である3月19日を迎えました。正午になっても回答メールは寄せられていなかったため、当日中に回答する意向はあるのか、13時過ぎに群馬高専総務課に電話して確認することにしました。
電話をかけると、村田課長補佐が出てきました。「尾内課長は在席中か」と訊いたところ、「席を外している」とのこと。なので、村田課長補佐に対し、「貴学の新型コロナ対応に関する見解を問い合わせているメールについて、今日中に回答をもらえそうか」と確認を求めたところ、「尾内課長が返事をすると言っていたので、今日中に返事をすると思う」と返ってきました。
そのまま返事を待っていると、同日15時半ごろ、尾内課長から以下の回答メールが届きました。
*****3/19群馬高専回答メール*****
From: 群馬高専総務課 尾内
Date: 2021年3月19日(金) 15:29
Subject: RE: 貴学の新型コロナ対応に関する問合せ
To: masaru ogawa
Cc: 村田課長補佐, 総務課
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
お世話になっております。群馬高専の尾内です。
3月6日付けメールにてご照会をいただきました2件のご質問に対し,とりまとめて以下のとおりご回答申し上げます。
【ご質問1:登校停止(及び再開)・遠隔授業切替の客観的基準について】
【ご質問2:今年1月以降、貴学が全面遠隔化に踏み切っていない理由について】
【回答】
本校では,関係機関(文科省,高専機構,群馬県等)からの各ガイドライン等を基に,そして群馬県の警戒度に応じた行動基準や県内の高等学校の対応を考慮しつつ,状況に応じて登校停止や遠隔授業実施の判断を行っております。
また,本校における感染者発生時は保健所と相談の上,対応の判断を慎重に行っております。
このように地域や本校における感染状況により,上記ガイドライン等に沿って事案に応じて総合的に判断を行っておりますので,明文化した基準はございません。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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独立行政法人国立高等専門学校機構
群馬工業高等専門学校
総務課長 尾内 仁志
〒371-8530 群馬県前橋市鳥羽町580
Tel:Fax:E-mail:(省略)
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■読者の皆様、特に群馬高専関係者の皆様は、どう思われましたでしょうか。群馬高専の情報隠蔽・不誠実回答癖にはもはや今更驚きもありませんが、新型コロナ禍をもってしてもなお叩き直されなかったことに溜息しか出ません。
まず、群馬高専では、感染状況等に応じた登校停止・再開等の措置について、「明文化した基準はない」と言ってきました。「総合的な判断」という極めて抽象的な言葉で誤魔化してきていますが、要するに山崎校長ら幹部陣の恣意的な気まぐれでしかありません。これでは、登校停止措置をするにせよしないにせよ、その極めて恣意的で理由不透明な判断に、内部者から不安や不満が噴出して当然です。
なお、お隣の長野高専でさえ、厳格に守られてはいないせよ、対コロナ措置に関する客観的な基準(学内感染者や県の感染状況等)を設け、しっかりと内部に示しています。
○2020年7月26日:【出張!オンブズマン】長野高専総務課長コロナ規則破り疑惑に同校と機構監査室が横並びで隠蔽グル回答↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3183.html
■さらに、「今年1月以降に遠隔移行に踏み切らなかった理由はなにか」という肝心の質問に対しては、まったく何も答えられていません。「実際に行われた判断の理由」を聞いているにも関わらず、「状況に応じて判断を行っております」「対応の判断を慎重に行っております」「総合的に判断を行っております」の三連発で終わりの禅問答ぶりです。
J科アカハラ事件や寮生連続自殺事件のような本物の闇と異なり、新型コロナ対応関連の話は学校に都合の悪い情報ではないのですから、「このような理由から、このように判断いたしました」と正々堂々答えればそれで済むはずです。それすらも一切答えたがらない群馬高専の情報隠し体質の異常さは、コロナ禍でも遺憾なく際立っています。
しかも、上記に挙げたような学校の対応の問題点や、実際に学校内部関係者から不満・不安の声が寄せられているという現実については、完璧にスルーされています。
■このように、群馬高専は相変わらず、トピックが何であっても、答えるべきことに何も答えようとしません。「誠実に答えたら死んでしまう病気」にでも罹っているのでしょう。
ところで、学校に求められるコロナ対応として、完全オンラインの遠隔授業が絶対の正解かといえば、もちろん違います。通信制でなければ、実際に学校に来て、その身で様々に得難い体験を積み重ねていくことを前提に進学しているわけですから、安直なオンライン化はその前提から奪ってしまいます。昨年度、全国の学生の方々から理不尽にも奪われてしまったものは、二度とない若き日々にあるべきだった日常や機会の数々は、決して「仕方ない」で済ませられるような代物ではないはずです。
だからこそ、対面授業か・遠隔授業か、という究極の二択は、コロナ禍勃発以後、全国の学校運営者たちの頭を悩ませ続ける問題として横たわっているわけです。そのため、「遠隔授業に踏み切らない」という判断も、ひとつの決断の形として尊重されるべきであるとは考えております。
■とはいえ、スタンスはあくまで相対的なもので正解はないにせよ、絶対的な過ちというものは存在します。
ひとつは、「姿勢が一貫しない」ということであり、より大きなもうひとつは、「自らの判断理由について一切説明をしようとしない」ということです。理由を一切説明できない判断など、間違いなくロクなものではありません。
当会では、相変わらず内部関係者置いてけぼりの杜撰コロナ対応を繰り出しては人を小馬鹿にし続けている群馬高専について、動向を注視していくことにしています。
■なお、3月19日に群馬高専に電話を掛けた際、J科アカハラ犯の雑賀洋平について、「来年度も引き続き4J担任になる予定か」と尋ねたところ、応対した村田課長補佐いわく「まだ資料が手元にない」とのこと。当会担当者から「(尾内)課長なら知っているか」と突っ込むと、「課長も資料を持っていない」とのこと。(課長は席を空けているというのに、なぜ即答できるのか?)
「では、4月1日にならないとわからないというわけか」と訊くと、「その日ならわかると思う」と返ってきました。『資料』が手元にないも何も、どのみち課長(補佐)権限で確認すればすぐに判明するはずなのに、このスットボケぶりです。
関係者の皆様方には、群馬高専という学校組織の情けなさについて、しっかりと目に焼き付けていただきたいと存じます。
【3/22追記】
■本記事掲載後に情報提供と示唆があり、群馬高専電子情報工学科の令和3年度(2021年度)版シラバスを確認したところ、同学科4年次学生実験の筆頭が「荒川達也」准教授になっているとのこと。
通例、「ある学年の学生実験における筆頭担当教員=当該学年クラスの主担任」であるらしく、さらに通例、3年次担任はそのまま5年次まで持ち上がり、卒業まで務めるとのこと。そうしたことを考え合わせると、さしもの群馬高専も雑賀洋平を担任から外さざるを得なくなり、悪夢は1年限りで終わったという可能性も急浮上してきました。
↑令和3年度・4J「電子情報工学実験実習」シラバス↑
念のために他の学年のシラバスも調べてみると、学生実験の筆頭担当について、2年次は「築地伸和」助教、3年次は「大墳聡」教授、5年次は「川本真一」准教授となっており、雑賀洋平の文字は見当たりません。なお参考までに、昨年3月に雑賀洋平の担任着任予定が発覚し、騒然とした際の様子は以下の記事にて報告しております。
○2020年3月4日:【仰天速報】反省なき凶悪アカハラ犯・雑賀洋平が群馬高専に堂々凱旋+J科3年クラス正担任着任か!?↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3127.html
■以上のとおり、恥知らずな群馬高専も凶悪アカハラ犯を担任に就け続けることを断念したかに見えますが、油断は一切禁物です。
去年の「反省」から、事前の発覚と反発を避けるため、わざとシラバスに「雑賀洋平」の名前を載せないようにしているだけの可能性も十分高いからです。さらには、仮に来年度、担任を外されていたとしても、それ以降でホトボリが冷めればまた再度、性懲りもなく担任就任を強行してくることも十分に想定されます。
したがって、年度明け後に群馬高専が明かす雑賀の処遇如何が注目されます。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
いまや、高専組織は全体で対オンブズマン体制を構築しています。そして、外部団体ごときに誠実に答える義務はないとばかりに、「極力情報を出さない」方針を貫徹しています。
市民からも内部構成員からもろくにコントロールする仕組みがない国立高専という治外法権域において、この腐った闇のベールを剥がすためには、内部関係者の協力が必要不可欠です。
市民オンブズマン群馬事務局より
学校のホームページ,トピックスで公開している
専攻科の入学者数
2021 39名
2019 38名
2018 26名
2017 36名
2016 36名
2015 41名
2014 46名
2011 49名
2010 57名
群馬高専専攻科の本来定員と実際の入学者数の乖離について、同校関係者に見解を尋ねてみたところ、内部では有名な話のようです。
群馬高専が、5年で就職する学生が少数な「進学高専」なのは有名ですが、本科5年次修了→国大工学部3年編入ルートだけでなく、専攻科→国大院進ルートもその実績の一翼を担っています。
研究テーマや指導教員を貫きたいなど、真っ当な動機で専攻科ルートを選ぶ学生ももちろん多いものの、編入試験が不調だったりした時の保険として用いられることも多いとのこと。また編入の場合、たった2年しかいない大学学部のために生活拠点を変え、右も左も分からない状態で大学のコミュニティに入り、いきなり研究室と指導教員を選ぶ必要があるので、その意味でも専攻科を好む学生もいるとのこと。
また、同校内部者の方いわく、一番黒い側面としては、大学院入試が比較的もっとも簡単に有名大学の看板を得る方法となってしまっている現状は否めず、よって学歴を得たい学生と進学実績を作りたい学校がwin-winになっている実情があり、学校側もこのように定員を完全無視で(編入しなかった、あるいはできなかった)学生をどんどん専攻科に放り込んでいるという現実も残念ながらあるとのことです。
この問題は、群馬高専限定の話というよりは、日本の高等教育・学術研究における人材育成・人材確保システムそのものの課題でもあり、今後ともじっくり考えていきたいと思います。
市民オンブズマン群馬事務局より