市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

若宮苑を巡る高崎市の不正給付隠蔽…当会の公開質問状を黙殺する高崎市が当会会員の開示請求に非公開決定

2017-08-27 23:24:00 | 高崎市の行政問題
■若宮苑の偽造ケアプランに対する不正給付を未だに認めるどころか、逆に隠蔽し続けている高崎市の福祉行政については、これまでも当会会員からの報告をお伝えしてきています。このほど当会会員が、隠蔽に係る行政文書の開示を高崎市長に請求したところ、高崎市から行政文書非開示決定通知が送られて来たとの連絡が当会事務局にありました。当会会員は「高崎市はさらに隠蔽体質を強めている」として、近日中に、「高崎市の適正な事務事業の遂行が分かる情報」について、高崎市長に対して開示請求を行い、同市の隠蔽体質を問いたいと話しています。

2017年1月30日付の当会幹部連名による高崎市長あて公開質問状。まもなく7か月が経過するが未だに回答がない。
PDF ⇒
20170130j.jpg

 高崎市の隠蔽体質に関する証拠については、当会会員から今年1月に提供された情報をもとに、平成29年1月30日付で市民オンブズマン群馬から高崎市長あてに、冒頭に示すとおり公開質問状を提出しました。この公開質問状で当会は、不正給付について高崎市が隠蔽せずにこの事件に対応しているかどうかを質すために、関連する証拠を添付し、回答要請をしていました。


冒頭の公開質問状の添付資料1:第311-7号「苦情等に係る介護保険施設等の実地調査の結果について(通知)」
PDF ⇒ 201603103117n.jpg


同じく添付資料2:高崎市ホームページ「平成27年度指導結果」
PDF ⇒ 2017082827nxw.jpg

 証拠として添付した2016年3月10日付第311-7号の高崎市長から若宮苑を経営する医療法人十薬会の矢島理事長宛の通知文書によれば、ケアプラン作成が適切に行われていない事例について、高崎市が若宮苑の経営者に指摘を行っていることが分かります。

 一方で高崎市は、平成27年度・指導結果において「文書による指摘事項はありません。」などと、同市のホームページに事実に反する情報を載せて、市民に公開しています。これでは、どちらが本当の情報なのか、混乱させられてしまいます。ところが、高崎市からは当会に対して、未だに何の回答も来ておりません。

 当会は、これまでさまざまな場面で公開質問状により当事者の見解を質すために発出してきましたが、かなり高い確率で回答をいただいています。しかし残念ながら、中には完全に黙殺されてしまう場合もあります。

 高崎市はそうした部類の当事者であると言えるでしょう。

■そこで当会会員は、自ら直接、高崎市長あてに行政文書公開請求を行ったところ、隠蔽を、さらに隠蔽するために行政文書非公開決定通知が送り付けられたのです。


高崎市から届いた2017年8月17日付第138-2号「行政文書非開示決定通知書」。
PDF ⇒ 201708171382sjm.jpg

 高崎市は、露呈した若宮苑を巡る不正給付隠蔽事件を、さらに隠蔽するための理由として、「市民等に不要な混乱を生じさせるおそれがある」ことを非公開の理由の一つとしています。しかし、驚くべきことは「市の適正な事務事業の遂行を妨げるおそれがあること」を非公開の理由としていることです。

 事実に反する情報を市民に提供している高崎市が、「市の適正な事務事業の遂行を妨げるおそれがある」などと、よく言えたものだと当会会員は呆れていました。

当会会員は、さっそく近日中にでも「市の適正な事務事業の遂行が分かる情報」の開示請求を行う考えを倒壊事務局に報告しています。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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