↑赤城山の夏まつり 600個のランタンや台湾文化楽しめるコーナーも 群馬・前橋市(23/08/05)↑
群馬テレビ:https://www.youtube.com/watch?v=vWVUggyPLzk
■昨年に引き続き、今年も赤城山大沼湖畔でらんたん祭りが8月5日(土)と6日(日)にかけて開催されました。群馬県台湾総会も、文化体験コーナーを担当し、午前10時から午後3時まで、台湾式の習字とウーロン茶の淹れ方の体験を来場者の皆さんに楽しんでいただくために、数日前から準備を進め、当日朝、会場となった赤城山の覚満淵に流れ込む覚満川のわきに設置されたブースで、待機しました。
朝8時に安中を出発したのですが、赤城山に登る道路は、すでにかなり混んでいて、ヒルクライムの練習中とみられるサイクリストのかたがたにも大勢すれ違いました。9時半すぎに現地に到着して、さっそく準備作業を開始しましたが、10時のスタートを前に、ブースに立ち寄る来場者もいらっしゃいました。
海抜1345メートルの大沼は、麓の前橋市街地より10度は気温が低いと言われていますが、それでも日中は28度くらいとなり、日陰はまずます快適ですが、直射日光を受けるとかなり肌への刺激は答えます。
筆者は、台湾式習字を担当しました。用意したのは、赤色の半紙で、一辺20センチの正方形をした半紙と、幅20センチ長さ1メートルの細長い半紙、それに毛筆、墨汁です。1人300円で、正方形の半紙1枚と、細長い半紙2枚に好きな文字を書いてもらいました。
なぜ、赤色の用紙を使うのですか?という質問が多く寄せられました。めでたい色とされている赤い紙に金色や黒色で縁起の良い字を書いたものは、主として店舗や家の入口の左右に貼り、邪気を払って福を呼び寄せるための縁起物として台湾をはじめ中華圏では一般的です。中華圏の場合、赤色がめでたい色とされており、赤い紙に金や黒の字で書かれています。
正方形は「斗方」と呼ばれ、この半紙を45度傾けて菱形に配置し、そこに「春」「福」「寶」など1文字を書きます。台湾の店舗や民家を訪れると、時々「春」や「福」が逆さまに貼られた状態のものを見かけますが、それは「春倒了(春をひっくりかえす)」が「春到了(春がやってくる)」と同じ発音になることと、春や福は天から地上に向かって降りて来るため、という説明を聞いたことがあります。
細長い形をした半紙は「春條」と呼ばれています。「條」は細長いものという意味があります。この半紙には、主に4文字を書き入れますが、もちろん、それ以上の文字でも構いません。
この「春條」は、入口の両側に2枚1組で使用されますが、縦長の赤い紙を「春聯」とも言います。
■漢字の習字というと、台湾の人は全員字が上手と思われがちですが、今回、来場いただいた参加者のかたは、大変上手な人はもちろん、子どもたちも概ね綺麗な字でした。やはり学校で、書道の「とめ」「はね」「はらい」といった基本的な運筆を習ったためと思われます。
他方、台湾の人は、文字は全部漢字で表現するため、早く字を書くことが求められ、それに慣れているためか、いわゆる、くずし字のような漢字をすらすら書くのが得意です。なので、我々、書道の基本を学校でがちがちに教えられている日本人には、台湾の人が書く漢字がたいへんカッコよく、よけい上手に見えるのは無理もありません。
習字体験コーナーでは19組の方においでいただきました。また、ウーロン茶淹れコーナーでは、48組のかたに体験していただきました。
来場者の中には、6月30日~7月2日に道の駅「まえばし赤城」で開催した「台湾フェア」と、7月8日~9日に県庁1階県民ホールで開催した「台湾フェア」に続いて、今回の赤城山らんたん祭りでも台湾のイベントがあるというので、「楽しみにしていた」とおっしゃる声もありました。大変喜ばしいことです。
文化体験コーナー以外にも、台湾に関係した物品販売も行い、すべて完売しました。来年も声をかけていただければ、ぜひ参加したいと思います。
【群馬県台湾総会書記からの報告】
※関連報道記事
**********高崎前橋経済新聞2023年08月02日
前橋「赤城山らんたん祭り」今年も ランタン600個、台湾料理12店
↑台湾の伝統的なスイーツ「豆花」。写真は「風の庵」(600円)↑
赤城大沼河畔で8月5日、「赤城山らんたん祭り」が開催される。「赤城山夏まつり」(5日・6日)と同時開催。
ランタンは台湾・台南市の子どもが作り、観光協定を結ぶみなかみ町に贈られたもの。陽の落ちた山に灯されたランタン。昨年、大きな告知は行わなかったが想定を超える集客となった。
ランタンの数は昨年同様の600個。台湾料理を提供する店舗は9店から12店に増えた。
メニューは「大根餅」(660円、みやま山荘・新)、「ダージーパイ」(700円、もとき亭・新)、「豆花」(600円、風の庵・新)、「胡椒餅」(500円、Hutte Hayashi)、「台湾カステラ」(800円、トレッカーズカフェ)、「大鶏排」(700円、バンディ塩原)、「台湾風マンゴーかき氷」(500円、ボートハウスカフェ)、「豆花」(700円、青木別館)、「台湾風まぜそば」(850円、青木旅館)、「オーギョーチー」(450円、曽山商店)、「小籠包湯」(700円、名月館)、「ルーローハン」(850円、レークセンター赤城)など。台湾料理は5日・6日に提供する。
ランタンの点灯時間は18時~20時。
**********群馬テレビ2023年08月05日
赤城山に600個のランタン 群馬・前橋市
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↑赤城山の夏まつり 600個のランタンや台湾文化楽しめるコーナーも 群馬・前橋市(23/08/05)↑
群馬テレビ: https://www.youtube.com/watch?v=vWVUggyPLzk
群馬県前橋市の赤城山で5日から「らんたん祭り」が始まり、約600個のランタンが訪れる人たちの目を楽しませています。
この祭りは、大正から昭和にかけて旧富士見村の出身者に台湾の台南市の発展に貢献した人がいたことから、赤城山夏まつり実行委員会が去年から始めたものです。
会場には、交流のあるみなかみ町に贈られた台南市の子どもたちが絵付した約600個のランタンが飾られました。また、習字や烏龍茶の淹れ方など台湾の文化を体験するブースや、台湾グルメが楽しめるキッチンカーなども並びました。
輪投げやビール瓶を立てるゲームを楽しめるブースは、来年1月に成人式を迎えるメンバーが、新型コロナの影響で希薄化した交流を取り戻そうと企画しました。また、ブースにはオリジナルの灯籠も用意され、思い思いの願い事が書き込まれています。
約600個のランタンは夜10時まで点灯され、祭りは6日まで行われます。
**********上毛新聞2023年8月6日06:00
赤城山に色とりどりのランタン600個 台湾との縁伝える祭り 群馬・前橋市
↑あかりがともったランタンに見入る人たち↑
台湾文化を楽しむ「赤城山らんたん祭り」(赤城山夏まつり実行委員会主催)が5日、群馬県前橋市富士見町の赤城大沼周辺で開かれた。夜にはランタン600個に明かりがともり、家族連れやカップルが見入っていた。6日まで。
台湾・台南市の幼稚園児や小学生の作品が並ぶ。防火への願いが発祥とされ、消防士や消防車をモチーフにした絵柄を中心に、ぐんまちゃんや温泉などを描いた色とりどりのランタンが会場を彩っている。
両親と訪れた伊勢崎三郷小5年の石井佑宜君は「静かな雰囲気できれい」と話した。
戦中に台南市長を務めた羽鳥又男と台湾の医療に貢献した羽鳥重郎が旧富士見村出身だった縁や、現在に続くつながりを伝えようと、昨年から祭りを実施している。
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