■連日続くスラグ報道です。それも多数の報道機関が危険スラグを取り上げている状況が続いています。特に群馬版は、春が間近なこともあり、スラグの話題で花さかり(話さかり)の様相を呈しています。
2016n0317vwztbf1.pdf
**********2016年3月17日毎日新聞群馬版
鉄鋼スラグ 小学校からフッ素
渋川 環境基準10倍超
大同特殊鋼渋川工場からでた鉄鋼スラグを巡り、渋川市立古巻小学校の駐車場から環境基準の10倍超のフッ素が検出されたことが16日、市議会で明らかになった。環境省の指定調査機関に委託して独自調査した結果を角田喜和(共産)が公表した。【尾崎修二】
フッ素の環境基準は含有量で1キロ当たり4000ミリグラム以下、溶出量で1リットル当たり0.8ミリグラム以下。渋川市が過去に実施した簡易検査では、古巻小の駐車場で使われた砕石のフッ素含有量(参考値)は1キロ当たり310ミリグラム、溶出量は0.15ミリグラムだった。
しかし、角田氏が2月に資料を採取し、大阪市の分析機関に測定を依頼したところ、含有量7800ミリグラム、溶出量も10ミリグラムものフッ素が検出されたという。市議会の一般質問で田中市郎建設部長は「基準値を超えた場所も被覆工事をする方針なので、再調査の必要はない」と答弁した。人体に大量のフッ素が入ると神経障害や知能障害を引き起こすとされる。渋川市は、環境基準を超過した49カ所で撤去か被覆処理を進めており、基準値以下だった古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中でも、敷き砂利の駐車場でむき出しとなっているスラグを舗装工事で覆うと決めている。
**********
■この新聞報道には、数値が踊っています。分かりやすく表にまとめてみましょう。
20160317_furumaki_shogakkou_fusso_bunseki_kekka.pdf
渋川市立 古巻小学校 / フッ素含有量(mg/kg)/ フッ素溶出量(mg/L)
●環境基準値 4000 0.8
▼渋川市が簡易測定した参考値 310 0.15
◆角田氏が環境省の指定調査機関に委託した結果 7800(基準値超) 10(基準値超)
分析値というものは誤差が多少はあるのでしょう、しかし渋川市が簡易測定した参考値と、正規の分析結果はあまりにもかけ離れています。ここまで差があると渋川市の参考値など信用できません。
新聞報道では、渋川市の簡易測定に疑問を持った角田市議の調査結果で、これだけの有害物質が検出されているのに、『市議会の一般質問で田中市郎建設部長は「基準値を超えた場所も被覆工事をする方針なので、再調査の必要はない」と答弁した』と驚きの回答が示されたことが報道されています。
「基準値を超えた場所も被覆工事する」とは、法律を無視し、自分たちが勝手に都合よく導き出した間違ったスラグ対策ではありませんか?その間違えを盾に再調査の必要はないと考えているのです。新聞報道では「人体に大量のフッ素が入ると神経障害や知能障害を引き起こすとされる。」とフッ素の恐ろしさが紹介されていますが、渋川市の建設部長様もフッ素の毒に汚染されてしまったのでしょうか?
■当会も危険スラグ自体の再調査は必要ないと考えています。しかし、その理由は、正常な判断のできない、お気の毒な建設部長とは異なります。
当会の考えは、危険スラグは、群馬県が廃棄物と認定しましたので、廃棄物処理法第3条に従い、排出者が適正に処分、つまり「撤去させるべき」ものとの考えに基づいています。群馬県がスラグを廃棄物と認定したからには、これ以上の調査は予算=血税の無駄遣いというものです。危険スラグ=有毒廃棄物は、問答無用で撤去すれば良いのです。ただし、撤去後には直下の土壌の分析調査は必要になってきます。土壌も汚染されている場合には、当該土壌も大同様の負担で撤去しなければなりません。
渋川市では、スラグがどんなに環境基準を上回る毒を含んでいようとも、撤去せずアスファルトで被覆する方針であることが確認できました。撤去も対策に含まれているような報道記事が過去にありましたが、お題目だけで住民をごまかし、大同様のご機嫌取りに終始するようです。
大同様はスラグの最終処分費を節約できるため、さぞかしご満悦のことでしょう。その一方で、悲しいかな、渋川市には「信用のおけない公共団体」というレッテルが貼られてしまったのです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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**********2016年3月17日毎日新聞群馬版
鉄鋼スラグ 小学校からフッ素
渋川 環境基準10倍超
大同特殊鋼渋川工場からでた鉄鋼スラグを巡り、渋川市立古巻小学校の駐車場から環境基準の10倍超のフッ素が検出されたことが16日、市議会で明らかになった。環境省の指定調査機関に委託して独自調査した結果を角田喜和(共産)が公表した。【尾崎修二】
フッ素の環境基準は含有量で1キロ当たり4000ミリグラム以下、溶出量で1リットル当たり0.8ミリグラム以下。渋川市が過去に実施した簡易検査では、古巻小の駐車場で使われた砕石のフッ素含有量(参考値)は1キロ当たり310ミリグラム、溶出量は0.15ミリグラムだった。
しかし、角田氏が2月に資料を採取し、大阪市の分析機関に測定を依頼したところ、含有量7800ミリグラム、溶出量も10ミリグラムものフッ素が検出されたという。市議会の一般質問で田中市郎建設部長は「基準値を超えた場所も被覆工事をする方針なので、再調査の必要はない」と答弁した。人体に大量のフッ素が入ると神経障害や知能障害を引き起こすとされる。渋川市は、環境基準を超過した49カ所で撤去か被覆処理を進めており、基準値以下だった古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中でも、敷き砂利の駐車場でむき出しとなっているスラグを舗装工事で覆うと決めている。
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■この新聞報道には、数値が踊っています。分かりやすく表にまとめてみましょう。
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渋川市立 古巻小学校 / フッ素含有量(mg/kg)/ フッ素溶出量(mg/L)
●環境基準値 4000 0.8
▼渋川市が簡易測定した参考値 310 0.15
◆角田氏が環境省の指定調査機関に委託した結果 7800(基準値超) 10(基準値超)
分析値というものは誤差が多少はあるのでしょう、しかし渋川市が簡易測定した参考値と、正規の分析結果はあまりにもかけ離れています。ここまで差があると渋川市の参考値など信用できません。
新聞報道では、渋川市の簡易測定に疑問を持った角田市議の調査結果で、これだけの有害物質が検出されているのに、『市議会の一般質問で田中市郎建設部長は「基準値を超えた場所も被覆工事をする方針なので、再調査の必要はない」と答弁した』と驚きの回答が示されたことが報道されています。
「基準値を超えた場所も被覆工事する」とは、法律を無視し、自分たちが勝手に都合よく導き出した間違ったスラグ対策ではありませんか?その間違えを盾に再調査の必要はないと考えているのです。新聞報道では「人体に大量のフッ素が入ると神経障害や知能障害を引き起こすとされる。」とフッ素の恐ろしさが紹介されていますが、渋川市の建設部長様もフッ素の毒に汚染されてしまったのでしょうか?
■当会も危険スラグ自体の再調査は必要ないと考えています。しかし、その理由は、正常な判断のできない、お気の毒な建設部長とは異なります。
当会の考えは、危険スラグは、群馬県が廃棄物と認定しましたので、廃棄物処理法第3条に従い、排出者が適正に処分、つまり「撤去させるべき」ものとの考えに基づいています。群馬県がスラグを廃棄物と認定したからには、これ以上の調査は予算=血税の無駄遣いというものです。危険スラグ=有毒廃棄物は、問答無用で撤去すれば良いのです。ただし、撤去後には直下の土壌の分析調査は必要になってきます。土壌も汚染されている場合には、当該土壌も大同様の負担で撤去しなければなりません。
渋川市では、スラグがどんなに環境基準を上回る毒を含んでいようとも、撤去せずアスファルトで被覆する方針であることが確認できました。撤去も対策に含まれているような報道記事が過去にありましたが、お題目だけで住民をごまかし、大同様のご機嫌取りに終始するようです。
大同様はスラグの最終処分費を節約できるため、さぞかしご満悦のことでしょう。その一方で、悲しいかな、渋川市には「信用のおけない公共団体」というレッテルが貼られてしまったのです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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