■先日、9月18日に仙台に出かけました。東京駅を午後2時8分に出発したMax.やまびこ141号の2号車10A席(1階席)で、ロシア製の線量計により継続的に計測した結果を報告します。尚、単位はすべて毎時マイクロ・シーベルト(μSv/h)です。
↑福島駅の新幹線ホームで測ると0.41。↑
東京駅では0.08を出発後、地下駅の上野駅では0.06~0.07に若干減少しました。午後2時23分に大宮駅に到着までは0.09~0.10を記録し、その後、午後2時58分着の宇都宮駅付近では0.10~0.11を推移しました。宇都宮駅を出発し、トンネルに入りはじめると0.09になりますが、那須塩原駅を通過する頃には0.15~0.17と、次第にジワジワ線量が上昇し始めました。
福島県に近づくとトンネルが頻繁に現れ始めました。線量計の数値が落ち着くまでに時間がかかるため、誤差17%前後でなるべく短時間で計測を繰り返しました。トンネルを出たり入ったりする箇所では0.11~0.14程度で推移しました。相当長いトンネルでは0.06にまで低下しました。
やがてトンネルを抜けて新白河駅を通過するころ、0.08から0.10でしたが、その後はトンネル内でも0.12~0.16程度に上昇するようになりました。
午後3時30分に郡山駅に到着する前に、幾つかトンネルを抜けますが、0.17~0.20を記録しました。トンネルを抜けると、間もなく郡山駅のアナウンスがあり、0.25を記録したかと思ったら、突然、警報音が鳴りだしました。ロシア製のこの線量計は0.30になると警報が鳴るように作られています。
やがて、郡山駅に近づいて列車は減速を始めると、線量は0.34になり、さらに郡山駅に近付くにつれてホーム寸前では0.41まで上昇しました。
郡山駅のホームに停車中に測定すると、屋根の下の為か、線量は減少し0.22となりました。
郡山駅に停車後、再び発車して、駅のホームを離れた途端、線量はグングン上がり始め0.34~0.37まで上昇しました。その後、時々短いトンネルをはさんで、新幹線は次の停車駅である3時45分着の福島駅を目指して進みました。線量計は0.34から最大0.44までアップし、再びトンネルが頻繁に続く区間に入ると0.29から0.17へと下がり始め、福島駅の手前にある長いトンネルでは0.15程度まで減少しました。
トンネルを出た直後は0.17程度でしたが、次第に線量が増加に転じ、福島駅の手前でアナウンスがあったころは、0.27に増えました。そして、福島駅のホームでは0.41となりました。
ここで、山形行きのつばさ251号を切り離し、午後3時51分に列車は再び仙台を目指して進みはじめました。ホームを出るとたちまち0.40を記録し、その後、0.42~0.45を推移しました。トンネルに入り始めると0.32になりましたが、途中、トンネルを抜けると0.48を記録しました。間もなく、トンネル区間が始まると0.26に低下し、その後、非常に長いトンネルに入りました。すると0.06~0.08程度になりました。
トンネルを抜け、白石蔵王駅のアナウンスが聞こえた時は0.10となり、ホームに着くと0.06まで下がりました。白石蔵王駅を出発すると最大0.17を一時記録しましたが、概ね0.10を超えることは少なく、再びトンネルの出入りが頻繁になるころには0.07に下がり、その後、仙台駅のアナウンスが聞こえる頃は0.05~0.06になりました。
そして午後4時22分、仙台駅に到着しましたが、仙台駅のホームでは0.08でした。ちなみにα線は13/min.cm2、β線は8/min.cm2でした。
■念の為、帰路も線量を連続的に継続したところ、仙台駅を出たあと、トンネル区間に入ると0.05~0.07で推移し、長いトンネルの内部では0.05~0.06でした。
白石蔵王駅を通過する際も0.05~0.06で推移し、その後の長いトンネル内では0.05を一時下回りました。
トンネルを抜けるとたちまち0.17に増加し、福島駅のアナウンスが聞こえる頃はアラームが鳴りだすようになり、線量値は0.19~0.33に増加しました。福島駅に停車中は0.21を記録しました。福島駅を出ると0.26程度に増加し、そして間もなくトンネル区間に入ると0.16から0.07まで低くなりました。
トンネル区間を抜けると、たちまち警報音が鳴り始め、最大0.48を記録しました。向かって左側の車窓に「日東福島」の看板が見えるころには0.34を測定しました。トンネルに入る直前に0.31を記録し、長いトンネル内では最小値0.08を記録しました。
トンネルを出た途端、0.42まで急上昇。その後、再びトンネル区間に入ると0.19~0.21を推移し、トンネル区間を抜けて、郡山駅のアナウンスが聞こえると0.46にまでアップしました。
郡山駅では0.29を測定。郡山駅のホームの上で測ると0.31~0.32でした。ちなみにα線は30/min.cm2、β線は15/min.cm2でした。郡山駅を出発すると、間もなくトンネル区間に入り、0.12~0.22を推移しました。長いトンネル内では0.07まで低下し、その後、トンネルを抜けると0.13となり、那須塩原駅を通過する際には0.11となりました。
その後、0.10~0.12を推移し、宇都宮駅のアナウンスを聞くころには0.09を記録しました。宇都宮駅停車中は0.10で、その後、小山駅を通過する頃には0.08となりました。大宮駅では0.06まで低下し、大宮駅で上越新幹線に乗り換えると0.07~0.08でした。一度本庄早稲田付近で0.10となりましたが、高崎駅では0.08でした。
■高速移動体である新幹線の車内で、1~2分間の継続的な線量測定のため、スポット的な数値を検出するのは困難ですが、それにもかかわらず、郡山駅周辺と福島駅周辺で0.44、0.48を記録したことはやはり驚きでした。この区間は線量計のアラームが鳴りっぱなしで、必死にアラーム(0.30以上の場合に発生)の音源を手のひらで押さえて、周囲の乗客の迷惑にならないように配慮しなければなりませんでした。
このことから、東海道新幹線では広島駅から東京駅まで0.07、上越新幹線では東京駅から高崎駅まで0.08、そして東北新幹線では、大宮駅では0.08ですが、北上するにつれてジワジワと上昇し、那須白河駅で0.15程度になりますが、その後新白河駅で一旦下がり、郡山駅と福島駅の間でピークを記録します。福島駅の北にある山間部分を抜けると、線量は急減し、仙台駅は高崎駅と同レベルの0.08でした。
東電福島原発事故から半年を経過しましたが、高速で走る新幹線の車内でも、相当な線量が依然として記録されている現状は、そうとう深刻です。
9月23日から東北新幹線は震災前の3.05の新型新幹線車両の「はやぶさ」がデビューした当時の時刻表に回復し、「はやぶさ」も最高速度300km/hで走行できるようになりました。しかし、東電福島原発でメルトダウンした燃料は依然として100度以上の高温状態にあります。大量の冷却水は蒸気となって空中に拡散し続けています。東北新幹線の福島県内の沿線の空間放射線環境が元に戻るには一体何年かかるのでしょうか。
↑新幹線の車窓に映る福島市内。↑
【ひらく会情報部】
↑福島駅の新幹線ホームで測ると0.41。↑
東京駅では0.08を出発後、地下駅の上野駅では0.06~0.07に若干減少しました。午後2時23分に大宮駅に到着までは0.09~0.10を記録し、その後、午後2時58分着の宇都宮駅付近では0.10~0.11を推移しました。宇都宮駅を出発し、トンネルに入りはじめると0.09になりますが、那須塩原駅を通過する頃には0.15~0.17と、次第にジワジワ線量が上昇し始めました。
福島県に近づくとトンネルが頻繁に現れ始めました。線量計の数値が落ち着くまでに時間がかかるため、誤差17%前後でなるべく短時間で計測を繰り返しました。トンネルを出たり入ったりする箇所では0.11~0.14程度で推移しました。相当長いトンネルでは0.06にまで低下しました。
やがてトンネルを抜けて新白河駅を通過するころ、0.08から0.10でしたが、その後はトンネル内でも0.12~0.16程度に上昇するようになりました。
午後3時30分に郡山駅に到着する前に、幾つかトンネルを抜けますが、0.17~0.20を記録しました。トンネルを抜けると、間もなく郡山駅のアナウンスがあり、0.25を記録したかと思ったら、突然、警報音が鳴りだしました。ロシア製のこの線量計は0.30になると警報が鳴るように作られています。
やがて、郡山駅に近づいて列車は減速を始めると、線量は0.34になり、さらに郡山駅に近付くにつれてホーム寸前では0.41まで上昇しました。
郡山駅のホームに停車中に測定すると、屋根の下の為か、線量は減少し0.22となりました。
郡山駅に停車後、再び発車して、駅のホームを離れた途端、線量はグングン上がり始め0.34~0.37まで上昇しました。その後、時々短いトンネルをはさんで、新幹線は次の停車駅である3時45分着の福島駅を目指して進みました。線量計は0.34から最大0.44までアップし、再びトンネルが頻繁に続く区間に入ると0.29から0.17へと下がり始め、福島駅の手前にある長いトンネルでは0.15程度まで減少しました。
トンネルを出た直後は0.17程度でしたが、次第に線量が増加に転じ、福島駅の手前でアナウンスがあったころは、0.27に増えました。そして、福島駅のホームでは0.41となりました。
ここで、山形行きのつばさ251号を切り離し、午後3時51分に列車は再び仙台を目指して進みはじめました。ホームを出るとたちまち0.40を記録し、その後、0.42~0.45を推移しました。トンネルに入り始めると0.32になりましたが、途中、トンネルを抜けると0.48を記録しました。間もなく、トンネル区間が始まると0.26に低下し、その後、非常に長いトンネルに入りました。すると0.06~0.08程度になりました。
トンネルを抜け、白石蔵王駅のアナウンスが聞こえた時は0.10となり、ホームに着くと0.06まで下がりました。白石蔵王駅を出発すると最大0.17を一時記録しましたが、概ね0.10を超えることは少なく、再びトンネルの出入りが頻繁になるころには0.07に下がり、その後、仙台駅のアナウンスが聞こえる頃は0.05~0.06になりました。
そして午後4時22分、仙台駅に到着しましたが、仙台駅のホームでは0.08でした。ちなみにα線は13/min.cm2、β線は8/min.cm2でした。
■念の為、帰路も線量を連続的に継続したところ、仙台駅を出たあと、トンネル区間に入ると0.05~0.07で推移し、長いトンネルの内部では0.05~0.06でした。
白石蔵王駅を通過する際も0.05~0.06で推移し、その後の長いトンネル内では0.05を一時下回りました。
トンネルを抜けるとたちまち0.17に増加し、福島駅のアナウンスが聞こえる頃はアラームが鳴りだすようになり、線量値は0.19~0.33に増加しました。福島駅に停車中は0.21を記録しました。福島駅を出ると0.26程度に増加し、そして間もなくトンネル区間に入ると0.16から0.07まで低くなりました。
トンネル区間を抜けると、たちまち警報音が鳴り始め、最大0.48を記録しました。向かって左側の車窓に「日東福島」の看板が見えるころには0.34を測定しました。トンネルに入る直前に0.31を記録し、長いトンネル内では最小値0.08を記録しました。
トンネルを出た途端、0.42まで急上昇。その後、再びトンネル区間に入ると0.19~0.21を推移し、トンネル区間を抜けて、郡山駅のアナウンスが聞こえると0.46にまでアップしました。
郡山駅では0.29を測定。郡山駅のホームの上で測ると0.31~0.32でした。ちなみにα線は30/min.cm2、β線は15/min.cm2でした。郡山駅を出発すると、間もなくトンネル区間に入り、0.12~0.22を推移しました。長いトンネル内では0.07まで低下し、その後、トンネルを抜けると0.13となり、那須塩原駅を通過する際には0.11となりました。
その後、0.10~0.12を推移し、宇都宮駅のアナウンスを聞くころには0.09を記録しました。宇都宮駅停車中は0.10で、その後、小山駅を通過する頃には0.08となりました。大宮駅では0.06まで低下し、大宮駅で上越新幹線に乗り換えると0.07~0.08でした。一度本庄早稲田付近で0.10となりましたが、高崎駅では0.08でした。
■高速移動体である新幹線の車内で、1~2分間の継続的な線量測定のため、スポット的な数値を検出するのは困難ですが、それにもかかわらず、郡山駅周辺と福島駅周辺で0.44、0.48を記録したことはやはり驚きでした。この区間は線量計のアラームが鳴りっぱなしで、必死にアラーム(0.30以上の場合に発生)の音源を手のひらで押さえて、周囲の乗客の迷惑にならないように配慮しなければなりませんでした。
このことから、東海道新幹線では広島駅から東京駅まで0.07、上越新幹線では東京駅から高崎駅まで0.08、そして東北新幹線では、大宮駅では0.08ですが、北上するにつれてジワジワと上昇し、那須白河駅で0.15程度になりますが、その後新白河駅で一旦下がり、郡山駅と福島駅の間でピークを記録します。福島駅の北にある山間部分を抜けると、線量は急減し、仙台駅は高崎駅と同レベルの0.08でした。
東電福島原発事故から半年を経過しましたが、高速で走る新幹線の車内でも、相当な線量が依然として記録されている現状は、そうとう深刻です。
9月23日から東北新幹線は震災前の3.05の新型新幹線車両の「はやぶさ」がデビューした当時の時刻表に回復し、「はやぶさ」も最高速度300km/hで走行できるようになりました。しかし、東電福島原発でメルトダウンした燃料は依然として100度以上の高温状態にあります。大量の冷却水は蒸気となって空中に拡散し続けています。東北新幹線の福島県内の沿線の空間放射線環境が元に戻るには一体何年かかるのでしょうか。
↑新幹線の車窓に映る福島市内。↑
【ひらく会情報部】
コメントありがとうございます。貴ご意見にまったく同感です。当会では常々思っているのですが、東電福島原発時のような破局的な事態となってもなお、役所や東電やいわゆる原子力ムラと称する関係者は、情報を隠し続けようとし、尻拭いの責任を国民に転嫁しようとしており、国の行く末よりも自分たちの恵まれた境遇のほうを優先して考える種族であることです。
安中市では、タゴ51億事件で、いわゆる役所ぐるみで不正をしていたところであり、結局、タゴ一人による単独犯行として警察も検察も処理したおかげで、無責任体質が身にしみついています。
ご指摘の「祝日だから不計測」という安中市のHPは、その体質を如実に物語っています。子どもをもつ保護者の皆様からも、安中市内各所の放射線量については、きめ細かい測定が必要だという要望を引き続きいただいております。
磯部地区についても、測定地点をもっとメッシュを細かく選んで、放射線量の現状をデータ化しておきたいと思います。特にお知りになりたい地区がいくつかあれば、事前に当会にご連絡ください。
貴コメント深謝申し上げます。公務員や政治屋のかたがたにとって、税金は公金という意識はなく、「あぶく銭」「つかみ金」「とにかく使い切るカネ」という意識ですので、節約しつつ役に立てるためのものという考えではありません。
安中市の場合、公金横領という意識もなく、51億円を職員らが集団でかすめ取った事件ですので、さらに税金=公金という意識が希薄です。
現在、この事件でタゴが購入して隠していた絵画等6点について、タゴが公金で買ったのか、それとも手ガネで購入したのかを問う裁判を、当会では東京高裁に持ち込んでおります。こちらのほうも注視いただいて、安中市の体質をご確認いただければ幸いです。