市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

お盆を前に早朝6時から村の共同墓地の草刈り・コサ切りの共同作業で汗だくに・・・

2019-08-04 23:33:00 | 国内外からのトピックス
■今年のお盆は8月13日(火)から15日(木)ですが安中市岩野谷地区北野殿の北浦にある東邦亜鉛安中製錬所の敷地境界から僅か100mたらずのところにある小川“まけ”(一族の意)の墓地の草刈り・コサ切り共同作業が今年も8月第1日曜日の早朝6時から行われました。筆者も剪定ばさみを腰に、ガソリン駆動の刈払機を肩に、歩いて5、6分の距離にある墓地に通じる進入道路に着きました。

早朝の太陽を浴びて作業開始。

 6時5分前に着くとすでに10人ほどの地元のかたがたが作業を進めていました。遅れを取り戻そうと、つる草の生い茂る道路わきの未耕作農地にはいり、奮闘しましたが、捨ててあった紐が草の下に隠れていて、それが回転する刈刃に絡みつき、作業がはかどりませんでした。


進入道路わきにあるイーモバイル安中野殿局脇の周囲は石交じりで雑草が短く刈りにくい。

作業中の様子。

 その後、道路の反対側の笹薮に回転刃を押し入れて借り倒そうとしましたが、今度は枯れ木が笹藪に交じっており、回転刃がはじかれて、これまたなかなか時間がかかりました。



駐車し易くなるようになるべく笹薮や道路わきの雑草・灌木などを刈り拡げる。

小川“まけ”の北浦共同墓地の全景。すぐそばまで東邦亜鉛安中製錬所の境界が迫り、降下煤塵と土壌重金属汚染によりご先祖様も次第に安心して眠られないのではないか。合掌。

 わずか1時間たらずで、すっかり道路が広くなり、墓地の周辺の笹薮も借り倒されて、風通しがよくなり日当たりも向上しました。また車で墓地のそばまでアクセスできるようになりました。


すっかりきれいになった進入道路。

汗だくになりながらも、作業を終えて帰路に就く皆さん。なお、右側の塀の内側は東邦亜鉛安中製錬所の構内。

 早朝6時からの作業でしたが、雑草や笹薮などと40分ほど格闘すると全身汗びっしょりになりました。暑さで注意力も散漫になるため、とりわけ動力式刈払い機を大勢が集まった場所で使用する場合にはとくに注意が肝要です。幸い、誰も事故ることなく、安全に作業が済ませられたことはなによりも喜ばしい事でした。


安中公害から半世紀。未だにカドミウム土壌汚染に苦悩する地元の農地。手前の畑は不耕作。右奥はこんにゃく畑。向こうに見えるのが北野殿の峰組地区。

正面に見える北野殿峰組や西組地区の居住地は東邦亜鉛の煙突から300mしか離れていないない。

 ところがその晩、ニュースを検索してみると、猛暑で各地で熱中症が多発したことが報じられ、その中に、安中市内で熱中症の疑いで、農作業中に倒れている高齢男性が見つかり、急遽病院に搬送されましたが、死亡が確認されたとのニュースが報じられており、今朝早く行った共同作業で汗だくになり、気分が多少もうろうとしかけたことを思い出し、やはり真夏の屋外作業は暑さ対策を万全にしなければならないことを痛感した次第です。

 先日までは日照不足と低温傾向を心配していたのですが、いざ梅雨明けを迎えていきなり真夏の猛暑に見舞われると、7月の「冷夏」が恋しくなります。これから連日の猛暑と夕立ち、そして台風のシーズンで、雑草の生育もますますスピードアップします。週末の草刈り作業だけでは、次第に追いつかなくなりますが、熱中症にならないように気を付けて無理をしないようにしたいと思います。

【ひらく会情報部】

※参考情報「安中で熱中症の疑いで高齢者死亡のニュース」
**********NHK News Web 2019年8月4日 17時28分
80代男性 畑で農作業中に倒れ死亡 熱中症の疑い 群馬 安中

 4日昼ごろ、群馬県安中市の畑で農作業をしていた80代の男性が倒れているのが見つかり、意識のない状態で病院に搬送されましたが、熱中症の疑いで死亡が確認されました。
 4日午後0時半ごろ、群馬県安中市東上秋間の畑で農作業をしていた80代の男性が倒れていると消防に通報がありました。
 消防によりますと男性は意識がない状態で病院に搬送され、その後、熱中症の疑いで死亡が確認されたということです。
**********上毛新聞2019年08月04日
【速報】熱中症で安中の87歳男性が死亡 
 県は4日、安中市内の男性(87)が同日午後、自宅近くの畑で倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、死亡が確認されたと明らかにした。
 消防によると、死因は熱中症。農作業中だったとみられる。
**********産経新聞2019年8月4日22:00
列島、厳しい暑さ続く、5日も熱中症注意

厳しい暑さの中、大勢の海水浴客でにぎわう神奈川県の逗子海岸。砂浜には色とりどりのパラソルが並んだ=4日(共同通信社ヘリから)
 日本列島は4日も高気圧に覆われて晴れ、各地で厳しい暑さが続いた。最高気温は兵庫県豊岡市で37・9度など100地点超で35度以上の猛暑日となった。群馬県安中市では、畑で農作業中だったとみられる男性(87)が熱中症で死亡。熱中症での救急搬送も各地で相次いだ。
 気象庁によると、4日の最高気温が高かった主な地点は山梨県甲州市37・6度、京都市37・5度、福井県小浜市と福岡県久留米市で37・4度。札幌市も平年より5・6度高い32・6度を記録した。最高気温30度以上の真夏日は、926観測地点のうち700地点を超えた。
 5日の予想最高気温は、広島37度、大阪と長野、福岡で36度など。
**********
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉛・ヒ素入りスラグ調査!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー④岡田工務店関連施設に怪しい場所続々!

2019-08-04 22:12:00 | スラグ不法投棄問題

 現在、群馬県内の高崎市箕郷町などでは、隣の安中市にある東邦亜鉛安中製錬所由来の鉛・ヒ素など重金属を高濃度に含む「K砕」とよばれるスラグが、大同特殊鋼の鉄鋼スラグと同様に野放図に県内にばらまかれている現状がほとんど手つかずのままです。このため中核市の高崎市環境部と、群馬県の環境行政の元締めの環境森林部等に通報し、全面撤去の向けて迅速な対応を要請してきました。しかし不可思議なことに、両自治体とも依然として、「土壌汚染対策法の基準を超える鉛とヒ素が含まれる路盤材(敷砂利)」という表現しか行わず、K砕はおろか「スラグ」という用語が使われないまま、原因者として「東邦亜鉛」はおろか「岡田工務店」という名前も未だに公表されていません。
 そうした中、岡田工務店のソーラー発電施設の造成地の不法投棄された大量の鉛・ヒ素入りスラグを調査していたリットン調査団のメンバーが先日、高碕駅方面に車を走らせていた際に、またしても“(株)岡田工務店 資材置場”の看板を発見したので、急遽調査を行いました。

高崎駅方面に向かって車で走行中のリットン調査団のメンバーが「(株)岡田工務店 資材置場」の看板を発見!

 この問題が発覚したきっかけは、2017年3月にたまたまネット検索で岡田工務店のHPに、東邦亜鉛安中製錬所で亜鉛の製錬過程で副産物として生じる「K砕」の用語が使われていたことから、同年4月8日に東邦亜鉛安中製錬所の工場視察会の際に会社側に質問したところ、遅くとも2016年初頭までに毎年1万トンものK砕が少なくとも数年間にわたり、搬出されていたことが分かったことです。

 その後、当会の調査で、高渋バイパスの路盤材をはじめ、高崎市箕郷町の芝桜公園およびその周辺、梅公園の駐車場およびその周辺、さらに岡田工務店が所有するソーラー発電施設の造成地に大量のK砕(いわゆる非鉄スラグ)が不法投棄されていたことが判明しました。当時の経緯は次のブログ記事をご覧ください。
〇2017年4月18日:東邦亜鉛安中製錬所で4月8日に開催された第26回工場視察会で分かった驚くべき新事実
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2213.html
4〇2018年3月12日:安中カドミウム公害企業の面目躍如…県道に投棄された鉛含有スラグと東邦亜鉛の環境軽視の姿勢(その1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2587.html

 さて、今回の調査場所はこちらです。↓↓


 衛星写真はこちらです。↓↓


 岡田工務店ソーラー発電所の場所については以前のブログをご覧ください。↓↓
○2019年5月6日:鉛・ヒ素入りスラグ調査!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー①
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2946.html
○2019年6月3日:鉛・ヒ素入りスラグ調査!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー②
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2958.html
○2019年6月30日:鉛・ヒ素入りスラグ調査!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー③

https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2973.html#readmore

*****リットン調査団・非鉄スラグレポート*****

 スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」集合(^^)/。

団長Aの訓示:ゴールデンウイーク調査レポートものんびりやっていたら夏休みシーズンになってしまったね。

団員B:岡田興業資材置場の看板があった場所の違法盛り土製造現場レポートは強烈でしたね。

団員C:大同スラグを扱った悪質建設資材販売業者の(株)佐藤建設工業と同様にまだまだ他にも怪しい施設があるのでしょうね。

団長A:あれあれ~また岡田工務店の資材置場の看板があるじゃないか!早速調査開始じゃ!


岡田工務店グループの岡田興業の資材置場にあった違法盛り土の様子。土と東邦亜鉛の鉛ヒ素入りスラグを混ぜて違法に盛り土を製造している。今回の資材置場はどうだろうか?


あたりを見渡すと「開発事業計画についてのお知らせ」の看板があった。用途とは「残土置場」となっている。しかも計画は「(第一期)」なのだそうだ。東邦亜鉛の鉛ヒ素入りスラグを不法投棄するだけで多額のスラグマネーを入手することができたら、果たして置場においてあるのは残土なのだろうか?
*用語解説:残土とは、建設現場から掘削した土のことを指す「残ってしまった土」を意味する言葉らしい*


許可番号とかは書いてないが、「開発許可というからには、岡田工務店を優遇する?高崎市や東邦亜鉛を優遇する?群馬県の許可を得ているのだろう。


資材置場入り口には鉄板が敷かれ、谷に向かって残土が捨てられている。こんな急な谷に向かって土を大量に捨ててよいのだろうか?高崎市や群馬県の残土行政はどうせ業者の言いなりで、群馬県民の生活環境などどうでも良いと思っているおバカ役人様が何も考えず許可しているのだろうね・・・トホホ。


ロープの中に入るわけにはいかないので、“岡田工務店 資材置場”の看板付近を調査してみよう。土はいろんな色が混ざっているね。黒・白・抹茶?


いろんな色って。黒・白・抹茶?溶岩色!オイオイ溶岩色って怪しくないか!?


え~~い。伝家の宝刀指差しチェックじゃ。溶岩のような色・形といったら高崎渋川線バイパスの中央分離帯に不法投棄され、岡田工務店により撤去片づけられた“鉛ヒ素入りスラグ”に間違いなしじゃ!


この焦げ茶色や黒い色をしたのも、前回レポートした岡田興業の違法盛り土製造現場にあった土と同様真っ黒じゃないか!この残土置場にも大量の”鉛ヒ素入りスラグ“が不法投棄されていると考えるのは、我々徘徊老人だけだろうか?どうせ年寄りの言うことなど聞いてはくれないだろうが、子や孫の世代のためにも何とかしてほしいものじゃのう・・・トホホ。
*****GWレポート終わり*****

■令和元年7月25日の上毛新聞で、高崎市環境部環境政策課が、7月24日の市議会市民経済常任委員会で、高崎市箕郷町の岡田工務店が保有する2か所のソーラー発電施設の造成地に大量に投棄された“鉛ヒ素入り非鉄スラグ「K砕」の分析結果を報告しました。

 しかしどうしたことが、未だにだれが排出したスラグなのかは、調査中を繰り返しています。一刻も早く排出事業者を特定し、廃棄物認定を行い生活環境の支障の除去を行うべきですが、狂った廃棄物行政を続ける群馬県は不作為つまり何もしないを続けるつもりなのです。

 令和元年の夏は強い雨が連日降っています。佐藤建設工業が群馬県中にばら撒いた大同スラグからはフッ素や三価クロムが溶け出し、岡田工務店がばら撒いた東邦亜鉛のスラグからは鉛やヒ素が“きれいな群馬ちゃん”に溶けだしているのです。

 当会では“きれいな群馬ちゃん”を守るため微力ながら全力で活動を続けてまいります。

【市民オンブズマン群馬・県内有害スラグ特別調査チーム・この項続く】

※参考資料1「大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について」
**********
 平成27年9月11日廃棄物の監督官庁である群馬県廃棄物・リサイクル課は、有害スラグは“有価物”だとする大同の主張を全面否定し、廃棄物と認定しました。しかしその後の廃棄物・リサイクル課の担当者が「一概に廃棄物とは言えない」などの戯言を繰り返したり、「環境省が発出した行政処分の指針に必ずしも従わなくてもよい」と発言したりするなど、今日に至ってもスラグを適正に処理する対策を示していません。最近の担当者はどうやら、「スラグの適正処理はこれから・・・」などと嘘ぶく始末のようです。こんな輩が、群馬県民の生活環境を守る立場に居座っているのが実態なのです。
 スラグ廃棄物認定はこちら。↓↓
http://www.gunma-sanpai.jp/gp26/003.htm

※参考資料2「県による佐藤建設工業への行政処分」
**********
 (株)佐藤建設工業は、大同有害スラグを天然石と混合したことで群馬県より廃棄物の許可を取り消される行政処分を受けた悪質建設資材販売業者です。
 群馬県も遵守する環境省の“行政処分の指針”によれば、業者の許可を取り消した場合、撤去原状回復の措置命令で違法スラグ対策を実施すると読めますが、群馬県は佐藤建設工業を優遇するのか?有毒スラグはそのまま放置しているのが現状です。
 また(株)佐藤建設工業は豊富なスラグマネーを背景に建設業にも手を広げ、ソフトバンクソーラー造成工事(榛東村)、ビックカメラソーラー造成工事(安中市)、八ッ場ダム関連建設工事などを請け負い、その工事でスラグと知りながら積極的に有害物を使用しました。
 (株)佐藤建設工業は産業廃棄物の処理や運搬する許可を群馬県から受けていたので、廃棄物について熟知しており、スラグを取り扱うことが違法であることを知りながら、悪意で建設工事に有害スラグを使い続けていたのです。せめて自ら請け負った工事に使用したスラグは(株)佐藤建設工業に撤去片づけさせなければなりません。

 行政処分の内容はこちらです。↓↓
○2016年08月05日:【速報】佐藤建設工業に行政処分
http://blog.livedoor.jp/lytton_cyousadan/archives/5289331.html
**********

※参考資料3「環境省の行政処分の指針」
http://www.env.go.jp/hourei/add/k040.pdf

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする