■凄惨な被害を出した群馬高専アカハラ事件の犯人である雑賀洋平氏が、今年度から「人事交流」名目で沼津高専に逃亡していることは既報のとおりです。更に調査の結果、雑賀氏がほとんど同校で講義を受け持っておらず、勤務実態が不明であり、年間1千万円に及ぶ人件費が完全にドブ捨てになっていること、しかも沼津高専現校長の藤本晶氏と雑賀氏には昔の職場でのコネクションがあり、私的な縁故で便宜を図ったようであることが明るみに出ました。経緯は以下の記事をご覧ください。
○2019年4月11日:【群馬高専】アカハラ主犯の雑賀教授が沼津高専に「人事交流」異動↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2929.html
○2019年7月18日:【群馬高専】アカハラ犯雑賀氏の沼津逃亡はコネの賜物?…アカハラ隠蔽協力・血税濫費・学校私物化を糺す公開質問状!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2985.html
■特に前回の記事(と公開質問状提出)は、沼津高専関係者らの間にも雷のような衝撃と反響をもたらしたようです。そして遂に、事情を知る沼津高専の内部関係者から、雑賀氏受け入れの内部経緯に関する衝撃的な情報をご提供いただくことができました。今回、この提供者に許可をいただき、判明した沼津高専での内幕について、緊急報告として読者の皆様にお伝えします。
↑沼津高専・藤本晶校長。日経テレコン(http://telecom.nikkei.co.jp/public/shizuoka/images/photo/87numadukosen-gakucho.jpg)より。高専教員としての経験に裏打ちされたはずの頼りがいのありそうな顔には、一見恐ろしい本性はうかがえないが…↑
提供情報によれば、沼津高専が雑賀氏を受け入れるにあたり、以下のような経緯があったようです。
【1】沼津高専藤本校長から、雑賀氏の専門分野に関わる複数学科に対して、群馬で問題を起こしたことは伏せて人事交流受け入れの打診があった。
【2】学科長が雑賀教授の名前をインターネット検索した結果、オンブズマンの報告等から問題がある人物と判断し、受け入れ拒否を校長に伝えた。
【3】受け入れ拒否を伝えた際には藤本校長が学科長を怒鳴って恫喝した。その声が校長室から離れた事務の部屋まで聞こえた。
【4】最終的に学科には所属させず専攻科所属の扱いにするという条件で沼津高専に受け入れることが、校長と専攻科長の密室談議により決まった。
という訳で、雑賀氏の受け入れにあたってはやはり旧知の「お友達」である藤本晶校長が強権を振るい、有無を言わさず受け入れさせた、というのが真相のようです。
こうまで強権的に人事交流を受け入れた動機が、高専機構への点数稼ぎなのか和歌山時代のコネなのかは不明ということです。
それにしても、「多少の」汚い手段を用いて雑賀氏を自校に押し込んだとは当会も予測はしていましたが、よもや自学教員を鼓膜が裂けんばかりの大声で怒鳴りつけ恫喝してまで受け入れさせようとしていたとは、さすがに考えてもおらず、当会は仰天してしまいました。私物化どころの騒ぎではありません。校長の資格がないどころの話ではありません。
■この藤本晶氏とは、いったいどのような人物なのでしょうか。これに関しても情報提供があり、悪質な素行も明るみとなりました。
藤本晶氏の学校運営については、人事権等の権力を盾にやりたい放題に振る舞っており、自分に意見したうるさい学科長はさっさと降ろして別の教授に替えたり、三主事(教務、学生、寮務)や専攻科長を、自分に意見してこない人間や自分のイエスマンで固めたりするなど、天下り校長顔負けの傍若無人さで沼津高専を私物化して同校教職員らを振り回しているようです。
同校関係者によれば、「あまりに露骨で、公のために働いているとは到底思えない」とのことで、極め付けには、同校教職員らには「天下り校長のときはなんの問題もなかったのに」とまで口々に嘆かれる始末のようです。
さらに、高専機構への点数稼ぎのためなのか、倍率を上げるために推薦入試の基準を下げたり、本来明確に定められた進級要件に則って決めている進級・留年判断を校長の独断で決めたりするなど、好き勝手の限りを尽くしているようです。
関係者によれば、「教員たちも好きで留年させているわけではなく、卒業生の質を担保する、情実主義や不正の入る余地のない判断のため、何よりもその学年で学ぶ内容を理解せずに進級しても本人が苦しくなるので、課題や追試等様々な手を講じた上で進級判定を行っている」というやむにやまれぬ事情があるようです。
ところが、そんな事情など知ったことでないとばかりに、学業の振るわない学生に対して、普段その学生を見てもいない校長が形だけの面接をして進級させてしまったことまであったそうです。この件については、教員会議で追及された藤本校長が、意見した教員に全教員の前で「黙れ!」と叫んだそうです。
この学生自身に責任はありませんので、気に病まずに学生生活を謳歌してほしいものですが、認定要件を大した理由もなしに捻じ曲げてしまった藤本校長の見識には疑問を抱かざるを得ません。まして沼津高専は日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定校であり、外部機関から自校の教育プログラムに太鼓判を押してもらっているのに、実態がこの運用では筋が通りません。しかも、妥当な疑義を呈した教員に逆上して怒鳴りつけるなど、パワハラまがいと言って差し支えない行為です。
このように、藤本晶校長は、実に「ハラスメント上等」の本性であるようです。とすれば、アカハラ犯の雑賀氏をホイホイ受け入れてしまったことにも、「類は友を呼ぶ」という訳ですんなり合点がいきます。そして遺憾なことに、そんなガキ大将校長の乱心に疲れ果て、雑賀氏の受け入れについては、沼津高専の教職員らの間に「どうせあの校長の任期もあと1年くらいだろうから我慢しよう」というムードが漂ってしまっているそうです。
■もうひとつここで着目しておくべきことは、藤本晶校長はこれでれっきとした「プロパー校長」であるということです。当会がたびたび言及しているとおり、また読者の幾人かもお考えになられているとおり、「天下り校長=悪、プロパー校長=善」という単純な図式ではもはや高専制度の抱える問題を捉えきることはできません。
原点に立ち戻って考えてみると、「学校長」を各学校に置くにあたって重要なことは、「バックグラウンドに関わらず、校長としてふさわしい人物を選ぶこと」「万が一、仮に後でふさわしくないと判明した場合は、すぐに改めさせ、それも無理なら校長の任を取り上げること」といったごくごく当たり前の条件であることが分かります。
しかし、現在の高専機構の校長選抜システムは、このどちらも満たせていません。「天下り」が問題となっているのは、高専とそれまで一切関わりなく校長としての重責など微塵も自覚していない、定年までの単なる腰掛けと考えているような人物でも、文科省が送り込めば100%フリーパスで校長に就けてしまうという制度的欠陥があり、結果的に校長として極めて不適格な人物が続々送り込まれてきてしまうからです。逆に言えば、文科省出身であっても、熱意と能力をキチンと公平に評価し、校長としての任に堪えうると誰もが認めるのであれば(実際にそのような人物がいるかは別として)、校長になっても問題はないと言えるのかもしれません。
では、プロパーが校長になる場合はどうでしょうか。残念ながら、こちらも人格や研究者としての見識は半ばそっちのけにされて、「政治力」「自己アピール」「ゴマすり」「表面上だけの成果」といった要素が先に立ってしまいます。挙句の果てには、倍率2倍以上にもなる校長選考は機構のブラックボックスの中で行われます。これでは、校長として不適格な人物までもが次々「審査」をすり抜けて、学校の教職員や学生らの人生を握ってしまうことを避けられません。
だからこそ、高専機構全体としての意識改革、校長を選ぶシステム自体の変革が、何よりも必要とされているのです。
■ちなみに、沼津高専の歴史的な側面に話を広げると、以前は沼津高専といえば、長野高専や群馬高専と同様に新幹線停車駅に存在する高専ということで、天下り校長の指定席になっていたようです。週末に家に戻りやすいというのが、新幹線停車駅や特急停車駅(大都市近郊)周辺にある高専が天下り校長の指定席になる理由です。
(当会は、また別の高専関係者からこの話を聞いて、同様に小山高専・福島高専・東京高専なども頻繁に天下り校長の毒牙にかけられていることを思い出し、なるほどと膝を打ちました)
そして、その沼津高専では2008年4月に天下り校長が文科省部長時代の収賄容疑で逮捕されています。
http://paipuda.dreamlog.jp/archives/51419490.html
その後、沼津高専副校長の柳下氏が校長事務取扱となって、そのまま校長に昇格しました。高専プロパー教員が、そのまま自高専の校長になった唯一の例です。柳下氏の評判は芳しくなく、当時の高専関係者らは「あの程度で校長になれるのか、校長逮捕の非常事態だから仕方ない」と嘆いていたようです。前回ご報告した、沼津高専の寮での自殺事件など悲惨な事件の数々でも、当時の校長は柳下氏であったようです。そして、その柳下氏の後任として、現校長の藤本氏が就任しました。
しかし藤本晶氏は、あろうことか、最悪の形で柳下前校長の性質を受け継いでしまいました。
■当会では、8月5日を回答期限として、雑賀氏受け入れについて公開質問状を藤本校長に送付し、現在その回答待ちという状況なのは既報のとおりです。もともとマトモな回答はあまり期待していませんでしたが、この分では蛇が出てくるのか鬼が出てくるのか、もはや予想すらつかなくなりました。
一方で気になるのは、後援会宛に送った公開質問状の行方です。上述した通り、藤本校長は学生の進路に関して、自分の都合で勝手に甘く色を付けることを躊躇しません。ということは、その逆も躊躇しない、という恐ろしい結論が容易に出てきます。そして、藤本氏はパワハラも恫喝も躊躇しない性格のようであることを併せて考えれば、校長として絶対に手を付けてはいけない手段に平気で及ぶ可能性が現実味を帯びてきます。
しかし、学校の誇りを破壊されかねないこの乱行に、どうか勇気と良識を発揮して、力を合わせて立ち向かってほしいと切に願っています。
■ところでひとつ大きな疑問なのは、今回の雑賀氏の沼津逃亡の意味です。パワハラ紛いの行為までして藤本校長が自校に雑賀氏をねじ込んだ事実からして、尋常ではない背景事情や何らかの目的が裏にあることが強くうかがわれます。
高専機構の要請や高専機構へのポイント稼ぎと推測する向きすらもあります。しかし、一校の校長が大暴れしたり、高専機構が直々にメインマターに据えるなど、「そこまでして」沼津に移す必要がどこにあるのか、何を目論んでいるのか、当会として色々思索を重ねても答えが見えてきません。
雑賀氏の経歴を見ると、1989年に東京理科大学理学部を卒業していますから、仮に多少浪人期間があったとしても、2019年現在で53歳前後のはずです。高専教員の定年は63歳ですから、定年までまだあと10年程度残されています。となると、どんなに延長しても、沼津高専に逃げたまま定年で逃げ切りというのはできそうにありません。とすると、結局はすぐ群馬高専に戻らなければなりませんから、ただ混乱をいたずらに他県にまで広げた上で元の木阿弥と化してしまうだけで、何の意味もないように思われます。
そうなると、「上の思惑」でなく、単に「雑賀氏個人の希望」だけという線もありますが、その場合いくら高専機構でもこんなことにまで肩入れして付き合う訳はありませんので、ますます藤本校長が常軌を逸した采配をしたということになります。
雑賀氏を多少匿ったところで、彼の一時的な精神の安息の確保くらいにはなるかもしれませんが、本質的な問題は一切解決しませんし、アカハラ隠蔽工作としても、大きな意味があるようには思われません。要するに、いくら旧知の友人の頼みとはいえ、何の関係もない自校を巻き込み、大事な部下を恫喝し、学生や保護者までもを不安にさせ、自身の校長としての名声や積み上げたものに傷を付けてまで、雑賀氏の「ワガママ」に過ぎないことに付き合ったというのは、あまりに不合理で、当会としても容易に受け入れることができない結論です。
まとめると、「機構の関与すら疑われるほどに藤本校長が強引に動き、雑賀氏を特別扱いしているのは事実」、しかし「そこまでして雑賀氏を特別扱いして沼津に入れなければならない強い理由や動機がこれといって見当たらないのも事実」というわけで、この大きな謎については今後の課題のひとつです。
■当会では、沼津高専への雑賀洋平氏受け入れに関する藤本晶校長の関与や、普段の悪質な言動が発覚したことを受け、同校を群馬高専・長野高専に並ぶ第三の主要調査対象高専とすることを決定しました。
したがって、当会では、教職員・学生・保護者・OBといった沼津高専関係者らに、次の呼びかけを行うことにしました。
◎沼津高専関係者の方へ:
現在、当会では沼津高専の抱える問題や内情について情報提供・告発を募っております。この度の雑賀氏受け入れとは関係ない問題についてでも、藤本氏とは関係のない過去の出来事に関することでも、遠慮なく情報を提供ください。情報提供元に関する秘密は厳守いたします。
(※1)現在あるいはかつて沼津高専と関わった方のほか、地域住民や他高専関係者など、実際に所属する以外の関わり方でも構いません。あるいは、沼津高専に関して何かしらの情報をお持ちであれば、関係者でなくても構いません。また、内部情報ではない、意見・アイデア・要望なども喜んで受け付けております。
(※2) 当会へのコンタクトは、当ブログの拍手コメント欄・メッセージBOX・または当会代表小川宛メール(ogawakenpg@aol.comもしくはogawakenpg@gmail.com)でお願いします。全ての手段で匿名性・秘密性は完全に担保されます。
当会からの折り返し連絡や、情報提供後のやり取りを希望する場合はメールでお願いいたします(個人のメールアドレスを使いたくない、または素性を絶対に明かしたくないという場合は、yahooメール等、フリーメールアドレスの取得を推奨しております)。
その他、市民オンブズマン群馬への電話、投書、FAXでも随時受け付けております。
(※3) 提供いただいた情報については、情報提供者の許可なしに公表することは絶対にありません。公表する場合は、必ず許可をいただき、情報提供者に不利益が及ばないような書き方に変えた上で、公表します。
情報提供時に、公表していい(あるいは控えてほしい)旨や、公表条件を文中あるいは末尾に記していただければ、よりスムーズなやり取りが可能となります。
ただし、具体性のない短い提供情報で、情報提供者が匿名で当会から折り返し連絡不能であり、かつ、それを公表しても明らかに情報提供者への特定に繋がらないか情報提供者の不利益にならないと考えられる場合には、情報提供者の承諾なく、いただいた情報の一部または全部を公表したり、事実確認のため関連先に問合せ等を行う場合があります。
(※4) 提供情報や告発をすべてそのまま公表するわけではなく、必要に応じて情報の精査や事実確認を行うことがあります。情報提供にあたって、先行情報との重複等は心配する必要はありません。同一情報が複数人から寄せられれば、さらにその確実性が増すことにつながるからです。どんな些細な情報提供でも、ひとつひとつ丹念かつ真剣に向き合わせていただく所存ですので、遠慮なく当会にお寄せください。
■というわけで、当会では、沼津高専に関するさらなる情報提供をお待ちしております。
また、すでに発出した2通の公開質問状に沼津からどんな返答が返ってくるか、全国の高専関係者や読者の皆様と共に注視したいと思います。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
○2019年4月11日:【群馬高専】アカハラ主犯の雑賀教授が沼津高専に「人事交流」異動↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2929.html
○2019年7月18日:【群馬高専】アカハラ犯雑賀氏の沼津逃亡はコネの賜物?…アカハラ隠蔽協力・血税濫費・学校私物化を糺す公開質問状!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2985.html
■特に前回の記事(と公開質問状提出)は、沼津高専関係者らの間にも雷のような衝撃と反響をもたらしたようです。そして遂に、事情を知る沼津高専の内部関係者から、雑賀氏受け入れの内部経緯に関する衝撃的な情報をご提供いただくことができました。今回、この提供者に許可をいただき、判明した沼津高専での内幕について、緊急報告として読者の皆様にお伝えします。
↑沼津高専・藤本晶校長。日経テレコン(http://telecom.nikkei.co.jp/public/shizuoka/images/photo/87numadukosen-gakucho.jpg)より。高専教員としての経験に裏打ちされたはずの頼りがいのありそうな顔には、一見恐ろしい本性はうかがえないが…↑
提供情報によれば、沼津高専が雑賀氏を受け入れるにあたり、以下のような経緯があったようです。
【1】沼津高専藤本校長から、雑賀氏の専門分野に関わる複数学科に対して、群馬で問題を起こしたことは伏せて人事交流受け入れの打診があった。
【2】学科長が雑賀教授の名前をインターネット検索した結果、オンブズマンの報告等から問題がある人物と判断し、受け入れ拒否を校長に伝えた。
【3】受け入れ拒否を伝えた際には藤本校長が学科長を怒鳴って恫喝した。その声が校長室から離れた事務の部屋まで聞こえた。
【4】最終的に学科には所属させず専攻科所属の扱いにするという条件で沼津高専に受け入れることが、校長と専攻科長の密室談議により決まった。
という訳で、雑賀氏の受け入れにあたってはやはり旧知の「お友達」である藤本晶校長が強権を振るい、有無を言わさず受け入れさせた、というのが真相のようです。
こうまで強権的に人事交流を受け入れた動機が、高専機構への点数稼ぎなのか和歌山時代のコネなのかは不明ということです。
それにしても、「多少の」汚い手段を用いて雑賀氏を自校に押し込んだとは当会も予測はしていましたが、よもや自学教員を鼓膜が裂けんばかりの大声で怒鳴りつけ恫喝してまで受け入れさせようとしていたとは、さすがに考えてもおらず、当会は仰天してしまいました。私物化どころの騒ぎではありません。校長の資格がないどころの話ではありません。
■この藤本晶氏とは、いったいどのような人物なのでしょうか。これに関しても情報提供があり、悪質な素行も明るみとなりました。
藤本晶氏の学校運営については、人事権等の権力を盾にやりたい放題に振る舞っており、自分に意見したうるさい学科長はさっさと降ろして別の教授に替えたり、三主事(教務、学生、寮務)や専攻科長を、自分に意見してこない人間や自分のイエスマンで固めたりするなど、天下り校長顔負けの傍若無人さで沼津高専を私物化して同校教職員らを振り回しているようです。
同校関係者によれば、「あまりに露骨で、公のために働いているとは到底思えない」とのことで、極め付けには、同校教職員らには「天下り校長のときはなんの問題もなかったのに」とまで口々に嘆かれる始末のようです。
さらに、高専機構への点数稼ぎのためなのか、倍率を上げるために推薦入試の基準を下げたり、本来明確に定められた進級要件に則って決めている進級・留年判断を校長の独断で決めたりするなど、好き勝手の限りを尽くしているようです。
関係者によれば、「教員たちも好きで留年させているわけではなく、卒業生の質を担保する、情実主義や不正の入る余地のない判断のため、何よりもその学年で学ぶ内容を理解せずに進級しても本人が苦しくなるので、課題や追試等様々な手を講じた上で進級判定を行っている」というやむにやまれぬ事情があるようです。
ところが、そんな事情など知ったことでないとばかりに、学業の振るわない学生に対して、普段その学生を見てもいない校長が形だけの面接をして進級させてしまったことまであったそうです。この件については、教員会議で追及された藤本校長が、意見した教員に全教員の前で「黙れ!」と叫んだそうです。
この学生自身に責任はありませんので、気に病まずに学生生活を謳歌してほしいものですが、認定要件を大した理由もなしに捻じ曲げてしまった藤本校長の見識には疑問を抱かざるを得ません。まして沼津高専は日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定校であり、外部機関から自校の教育プログラムに太鼓判を押してもらっているのに、実態がこの運用では筋が通りません。しかも、妥当な疑義を呈した教員に逆上して怒鳴りつけるなど、パワハラまがいと言って差し支えない行為です。
このように、藤本晶校長は、実に「ハラスメント上等」の本性であるようです。とすれば、アカハラ犯の雑賀氏をホイホイ受け入れてしまったことにも、「類は友を呼ぶ」という訳ですんなり合点がいきます。そして遺憾なことに、そんなガキ大将校長の乱心に疲れ果て、雑賀氏の受け入れについては、沼津高専の教職員らの間に「どうせあの校長の任期もあと1年くらいだろうから我慢しよう」というムードが漂ってしまっているそうです。
■もうひとつここで着目しておくべきことは、藤本晶校長はこれでれっきとした「プロパー校長」であるということです。当会がたびたび言及しているとおり、また読者の幾人かもお考えになられているとおり、「天下り校長=悪、プロパー校長=善」という単純な図式ではもはや高専制度の抱える問題を捉えきることはできません。
原点に立ち戻って考えてみると、「学校長」を各学校に置くにあたって重要なことは、「バックグラウンドに関わらず、校長としてふさわしい人物を選ぶこと」「万が一、仮に後でふさわしくないと判明した場合は、すぐに改めさせ、それも無理なら校長の任を取り上げること」といったごくごく当たり前の条件であることが分かります。
しかし、現在の高専機構の校長選抜システムは、このどちらも満たせていません。「天下り」が問題となっているのは、高専とそれまで一切関わりなく校長としての重責など微塵も自覚していない、定年までの単なる腰掛けと考えているような人物でも、文科省が送り込めば100%フリーパスで校長に就けてしまうという制度的欠陥があり、結果的に校長として極めて不適格な人物が続々送り込まれてきてしまうからです。逆に言えば、文科省出身であっても、熱意と能力をキチンと公平に評価し、校長としての任に堪えうると誰もが認めるのであれば(実際にそのような人物がいるかは別として)、校長になっても問題はないと言えるのかもしれません。
では、プロパーが校長になる場合はどうでしょうか。残念ながら、こちらも人格や研究者としての見識は半ばそっちのけにされて、「政治力」「自己アピール」「ゴマすり」「表面上だけの成果」といった要素が先に立ってしまいます。挙句の果てには、倍率2倍以上にもなる校長選考は機構のブラックボックスの中で行われます。これでは、校長として不適格な人物までもが次々「審査」をすり抜けて、学校の教職員や学生らの人生を握ってしまうことを避けられません。
だからこそ、高専機構全体としての意識改革、校長を選ぶシステム自体の変革が、何よりも必要とされているのです。
■ちなみに、沼津高専の歴史的な側面に話を広げると、以前は沼津高専といえば、長野高専や群馬高専と同様に新幹線停車駅に存在する高専ということで、天下り校長の指定席になっていたようです。週末に家に戻りやすいというのが、新幹線停車駅や特急停車駅(大都市近郊)周辺にある高専が天下り校長の指定席になる理由です。
(当会は、また別の高専関係者からこの話を聞いて、同様に小山高専・福島高専・東京高専なども頻繁に天下り校長の毒牙にかけられていることを思い出し、なるほどと膝を打ちました)
そして、その沼津高専では2008年4月に天下り校長が文科省部長時代の収賄容疑で逮捕されています。
http://paipuda.dreamlog.jp/archives/51419490.html
その後、沼津高専副校長の柳下氏が校長事務取扱となって、そのまま校長に昇格しました。高専プロパー教員が、そのまま自高専の校長になった唯一の例です。柳下氏の評判は芳しくなく、当時の高専関係者らは「あの程度で校長になれるのか、校長逮捕の非常事態だから仕方ない」と嘆いていたようです。前回ご報告した、沼津高専の寮での自殺事件など悲惨な事件の数々でも、当時の校長は柳下氏であったようです。そして、その柳下氏の後任として、現校長の藤本氏が就任しました。
しかし藤本晶氏は、あろうことか、最悪の形で柳下前校長の性質を受け継いでしまいました。
■当会では、8月5日を回答期限として、雑賀氏受け入れについて公開質問状を藤本校長に送付し、現在その回答待ちという状況なのは既報のとおりです。もともとマトモな回答はあまり期待していませんでしたが、この分では蛇が出てくるのか鬼が出てくるのか、もはや予想すらつかなくなりました。
一方で気になるのは、後援会宛に送った公開質問状の行方です。上述した通り、藤本校長は学生の進路に関して、自分の都合で勝手に甘く色を付けることを躊躇しません。ということは、その逆も躊躇しない、という恐ろしい結論が容易に出てきます。そして、藤本氏はパワハラも恫喝も躊躇しない性格のようであることを併せて考えれば、校長として絶対に手を付けてはいけない手段に平気で及ぶ可能性が現実味を帯びてきます。
しかし、学校の誇りを破壊されかねないこの乱行に、どうか勇気と良識を発揮して、力を合わせて立ち向かってほしいと切に願っています。
■ところでひとつ大きな疑問なのは、今回の雑賀氏の沼津逃亡の意味です。パワハラ紛いの行為までして藤本校長が自校に雑賀氏をねじ込んだ事実からして、尋常ではない背景事情や何らかの目的が裏にあることが強くうかがわれます。
高専機構の要請や高専機構へのポイント稼ぎと推測する向きすらもあります。しかし、一校の校長が大暴れしたり、高専機構が直々にメインマターに据えるなど、「そこまでして」沼津に移す必要がどこにあるのか、何を目論んでいるのか、当会として色々思索を重ねても答えが見えてきません。
雑賀氏の経歴を見ると、1989年に東京理科大学理学部を卒業していますから、仮に多少浪人期間があったとしても、2019年現在で53歳前後のはずです。高専教員の定年は63歳ですから、定年までまだあと10年程度残されています。となると、どんなに延長しても、沼津高専に逃げたまま定年で逃げ切りというのはできそうにありません。とすると、結局はすぐ群馬高専に戻らなければなりませんから、ただ混乱をいたずらに他県にまで広げた上で元の木阿弥と化してしまうだけで、何の意味もないように思われます。
そうなると、「上の思惑」でなく、単に「雑賀氏個人の希望」だけという線もありますが、その場合いくら高専機構でもこんなことにまで肩入れして付き合う訳はありませんので、ますます藤本校長が常軌を逸した采配をしたということになります。
雑賀氏を多少匿ったところで、彼の一時的な精神の安息の確保くらいにはなるかもしれませんが、本質的な問題は一切解決しませんし、アカハラ隠蔽工作としても、大きな意味があるようには思われません。要するに、いくら旧知の友人の頼みとはいえ、何の関係もない自校を巻き込み、大事な部下を恫喝し、学生や保護者までもを不安にさせ、自身の校長としての名声や積み上げたものに傷を付けてまで、雑賀氏の「ワガママ」に過ぎないことに付き合ったというのは、あまりに不合理で、当会としても容易に受け入れることができない結論です。
まとめると、「機構の関与すら疑われるほどに藤本校長が強引に動き、雑賀氏を特別扱いしているのは事実」、しかし「そこまでして雑賀氏を特別扱いして沼津に入れなければならない強い理由や動機がこれといって見当たらないのも事実」というわけで、この大きな謎については今後の課題のひとつです。
■当会では、沼津高専への雑賀洋平氏受け入れに関する藤本晶校長の関与や、普段の悪質な言動が発覚したことを受け、同校を群馬高専・長野高専に並ぶ第三の主要調査対象高専とすることを決定しました。
したがって、当会では、教職員・学生・保護者・OBといった沼津高専関係者らに、次の呼びかけを行うことにしました。
◎沼津高専関係者の方へ:
現在、当会では沼津高専の抱える問題や内情について情報提供・告発を募っております。この度の雑賀氏受け入れとは関係ない問題についてでも、藤本氏とは関係のない過去の出来事に関することでも、遠慮なく情報を提供ください。情報提供元に関する秘密は厳守いたします。
(※1)現在あるいはかつて沼津高専と関わった方のほか、地域住民や他高専関係者など、実際に所属する以外の関わり方でも構いません。あるいは、沼津高専に関して何かしらの情報をお持ちであれば、関係者でなくても構いません。また、内部情報ではない、意見・アイデア・要望なども喜んで受け付けております。
(※2) 当会へのコンタクトは、当ブログの拍手コメント欄・メッセージBOX・または当会代表小川宛メール(ogawakenpg@aol.comもしくはogawakenpg@gmail.com)でお願いします。全ての手段で匿名性・秘密性は完全に担保されます。
当会からの折り返し連絡や、情報提供後のやり取りを希望する場合はメールでお願いいたします(個人のメールアドレスを使いたくない、または素性を絶対に明かしたくないという場合は、yahooメール等、フリーメールアドレスの取得を推奨しております)。
その他、市民オンブズマン群馬への電話、投書、FAXでも随時受け付けております。
(※3) 提供いただいた情報については、情報提供者の許可なしに公表することは絶対にありません。公表する場合は、必ず許可をいただき、情報提供者に不利益が及ばないような書き方に変えた上で、公表します。
情報提供時に、公表していい(あるいは控えてほしい)旨や、公表条件を文中あるいは末尾に記していただければ、よりスムーズなやり取りが可能となります。
ただし、具体性のない短い提供情報で、情報提供者が匿名で当会から折り返し連絡不能であり、かつ、それを公表しても明らかに情報提供者への特定に繋がらないか情報提供者の不利益にならないと考えられる場合には、情報提供者の承諾なく、いただいた情報の一部または全部を公表したり、事実確認のため関連先に問合せ等を行う場合があります。
(※4) 提供情報や告発をすべてそのまま公表するわけではなく、必要に応じて情報の精査や事実確認を行うことがあります。情報提供にあたって、先行情報との重複等は心配する必要はありません。同一情報が複数人から寄せられれば、さらにその確実性が増すことにつながるからです。どんな些細な情報提供でも、ひとつひとつ丹念かつ真剣に向き合わせていただく所存ですので、遠慮なく当会にお寄せください。
■というわけで、当会では、沼津高専に関するさらなる情報提供をお待ちしております。
また、すでに発出した2通の公開質問状に沼津からどんな返答が返ってくるか、全国の高専関係者や読者の皆様と共に注視したいと思います。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】