■安中市長選挙の公示日まであと3週間足らずとなりました。今のところ、出馬を表明しているのは茂木英子・現市長と、岡田義弘・前市長の二人ですが、安中市民として気になることがあります。それは両名とも、タゴ51億円事件で元職員タゴの豪遊のツケ払いとして、安中市の公金が毎年2000万円ずつ、群馬銀行に和解金として支払われている現状について、この解消に向けた公約を何ら打ち出していないからです。両名とも、安中市民にとっていわれなきこの理不尽な公金の流出が、2101年まで、あと、84回続くことを、何とも思っていないのでしょうか。そこで当会では、3月16日(金)午前11時に群馬銀行本店を訪れて、次の内容の公開質問状を群馬銀行頭取あてに提出しました。
↑群馬銀行本店。↑
群銀本店を訪れて、タゴ事件の尻ぬぐいとなっている103年ローンでの和解金返済の早期解消については、これまでも何度も実行しました。最近では4年前にも行っています。
〇2014年11月7日:タゴ51億円事件から19年半…未だに続く尻拭いの103年ローン解消を目指し群馬銀行に公開質問↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1450.html#readmore
〇2014年11月12日:当会の公開質問に対して「私的な」質問、面談、検証要請には応じないと回答した群馬銀行の問答無用↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1455.html
今回も例によってアポイントなしで群馬銀行本店を訪れました。いつものように1階ロビーの一角にある受付窓口で女性職員に説明をしたところ、さっそく担当部署に電話をしてもらいました。
↑群銀本店の玄関。↑
↑群銀本店前の庭木類。↑
最初は、公開質問状を受け取るだけの様子だったので、「それではよろしくお願いします」と立ち去りかけたところ、後ろから声がかかり「お待ちください。今、担当のものがお話を伺いたいと申してきましたので、すこし、そこでお待ちいただけませんでしょうか」と言われました。
まもなく2名の男性職員が現れ、ロビーの反対側にある机とソファーのある場所で、さっそく当会から説明をさせていただきました。
■今回群銀の頭取あてに提出した公開質問状は次のとおりです。
*****公開質問状*****PDF ⇒ 20180316qnsj.pdf
平成30年3月16日
群馬銀行 取締役頭取 齋藤一雄 様
質問者 安中市野殿980
小川 賢
公 開 質 問 状
拝啓 貴行益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
地域のリーディングバンクとして顧客、株主をはじめ、地域のさまざまな関係者の期待を担い、多様化・高度化した社会・経済ニーズにこたえるべく事業を推進している群馬銀行のトップとして、日々ご尽力賜っておりますことに敬意を表します。
さて、質問者は安中市に在住する住民で、群馬銀行の一株主です。質問者の在住する安中市では、平成7年5月18日に、土地開発公社内で密かに巨額詐欺横領事件が発覚し、同年6月初めにはマスコミを通じて広く世間に知られるところとなりました。その後、この事件の刑事裁判と並行して、貴行と安中市・公社との間で民事裁判が争われ、平成10年12月9日に前橋地裁で和解条項に合意がなされました。
その結果、貴行による一部債権の放棄が行われ、安中市土地開発公社と安中市が連帯して残りの債務24億5000万円のうち、4億円を同年12月25日に支払い、平成11から10年間は2,000万円ずつ分割で返済し、その後は同公社の財政状況や経済情勢の推移を見ながら、年間支払額が2,000万円を下回らない範囲で返済するということで、理論的には最長で103年かけての返済として、現在、第2ラウンドの最終10回目(通算20回目)の支払いが本年12月25日に予定されていることは、ご存知のとおりです。
平成20年12月の10回目=10年目の返済の節目では、安中市民の間には、全国、あるいは全世界に恥ずべきこの103年ローンにかかる和解条項の解消に向けての安中市・公社と貴行との話し合いに、大きな期待がかけられました。しかし、残念ながら実現できませんでした。
そのため、上記のとおり本年12月25日に予定されている、貴行と安中市・公社の間の和解条項に基づく第2ラウンド最終10回目(累計20回目)の和解金2,000万円の支払期日まで、あと9カ月余りとなった今、今度こそ、という安中市民としての思いは強いものがあります。
安中市土地開発公社を舞台として巨額詐欺横領事件で、質問者は当時の公社理事監事らの経営及び監督責任を問うべく損害賠償請求訴訟を提起しました。しかし、最高裁まで争ったこの裁判では、安中市土地開発公社は、安中市が100%基本金を出資しているにもかかわらず、安中市とは別法人であるから、安中市民には被害がなく、訴訟資格がないということで、門前払いの判決を下しました。
質問者は、この問題の解決のために、真相解明が最も重要であると考え、当時、貴行に対しても面談を申入れ、関係者からのヒヤリングの機会を要請したことも何度かありました。しかし、いずれも実現することはなく、当時の安中支店長は、現在、地元の信用組合の理事長職に収まっています。
一方、安中市では、当時、財政状況は全国の自治体でもトップクラスの法人市民税収入もあいまって健全だとみなされ、本来は市民のために使うべき公金を、和解金としてこれまで毎年貴行に支払い続けてきました。
しかし、この事件発覚からまもなく23年が経過しようとする現在、状況は大きく変化してきています。
報道によれば2016年度の安中市の経常収支比率は104.0となり、群馬県内の自治体のワースト1位になっています。今後も、税法改正による法人市民税の減少が見込まれるなど、安中市としての財政改革の不断の努力はもちろん必要ではありますが、そのためにも、本件和解金の負担解消もこれまでになく重要性を増していることも事実です。
また、通常の民事取引においても20年というのは一つの節目でもあります。
これまで、安中市・同公社は連帯して貴行に対し、和解条項にのっとり、毎年2000万円を20年間支払ってきました。
その一方で、添付の安中市情報開示資料の平成29年12月27日付安土開発第16号によれば、同土地開発公社を舞台にした巨額詐欺横領事件で単独犯とされた元職員に対して、安中市は前橋地裁平成11年(ワ)第165号損害賠償請求事件に係る平成11年5月31日付判決以降、現在に至るまでに、判決で確定した債権22億2309万2000円のうち、元職員からの返済は、わずか393万8300円にとどまっています。
平成11年 5月31日 損害賠償請求訴訟判決 2,223,092,000円
平成11年11月26日 債権差押命令申立(市税還付金) △■■■■■円
平成18年12月 6日 不動産強制競売配当 △3,808,300円
平成29年 1月16日 一部納付 △30,000円
平成29年 5月16日 絵画一点売却 △100,000円
かかる状況下にある、この不幸な巨額詐欺横領事件について、不名誉な103年ローンの解消は、安中市民の悲願でもあります。
そこでお聞きします。
質問1
貴行と安中市・同土地開発公社との和解条項に基づき本年12月25日の20年目の支払いを前にして、来る4月15日投開票の安中市長選で選出される次期市長が、就任後、貴行に対して、土地開発公社の連帯保証人として来年以降の和解条項について協議することになります。貴行としては、
①安中市の出方を待つ、という方針でしょうか?
②それとも、安中市の出方を待つのではなく、貴行のから積極的に安中市に協議を持ち掛けるという方針でしょうか?
③あるいは、現在のところ白紙状態なのでしょうか?
質問2
仮に次期安中市長が貴行に対して、和解条項の解消について協議を申し入れた場合、応じていただける可能性は、
①多少ともあり、でしょうか?
②それとも皆無でしょうか?
以上の2つの質問事項に対して、公務多忙中のところ誠に申し訳ありませんが、それぞれの質問に該当する番号をご回答いただける場合には、平成30年3月26日(月)限り、下記にEメールまたはFAXにてご連絡いただけますよう、お願い申し上げます。
記
〒379-0114 群馬県安中市野殿980番地
小川 賢
電話 027-382-0468 携帯電話 090-5302-8312
FAX 027-381-0364 E-mail ogawakenpg@aol.com
以上
添付資料:平成30年1月5日安企発第1833号「行政文書部分開示決定通知書」およびその開示資料一式 PDF ⇒ ●部分開示決定通知書一式20180110ajm.pdf
●開示資料一式 20180110aj.pdf
**********
■応対いただいた男性職員2名の方は、いずれも群銀本店のリスク統括部(TEL 027-254-7187)所属のかたでした。
10分ほど、当会から公開質問状の趣旨を説明し、最後に「僭越ながら簡単な選択問題を2つ出させてもらったので、公務多忙とは存じますが、ご回答いただければ幸いです」とお願いをしました。
これに対して、群銀側からは「関連部署ともちょっと相談して検討させていただきたい」という返事がありました。
当会からは「ご承知のとおり、市長選も迫っているので、次期市長がこの件をどう見るのかどうか現時点ではわかりませんが、群銀側として、今の状況を何とか変えるのにやぶさかないでないものなのかどうか、一有権者としてぜひお聴きしたいテーマでもあります」と重ねてお願いをしました。
群銀側は「ご回答する、しないも含めてちょっと検討させてください。それでは、これをお預かりさせていただきます。だいぶ待たせてしまって申し訳ありません」として、クリアファイルごと、当会の公開質問状を受け取っていただきました。
■回答期限は、安中市長選のスケジュールをにらんで、3月26日(月)までと設定しました。
群銀側から何らかの連絡があり次第、読者の皆様にご報告する予定です。群馬銀行の回答の有無とは関係なく、次期市長候補には、タゴ51億円事件の103年ローンというとんでもない負の遺産の解消について、有権者に対してきちんと公約を示してほしいと強く思います。
【ひらく会情報部】
↑群馬銀行本店。↑
群銀本店を訪れて、タゴ事件の尻ぬぐいとなっている103年ローンでの和解金返済の早期解消については、これまでも何度も実行しました。最近では4年前にも行っています。
〇2014年11月7日:タゴ51億円事件から19年半…未だに続く尻拭いの103年ローン解消を目指し群馬銀行に公開質問↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1450.html#readmore
〇2014年11月12日:当会の公開質問に対して「私的な」質問、面談、検証要請には応じないと回答した群馬銀行の問答無用↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1455.html
今回も例によってアポイントなしで群馬銀行本店を訪れました。いつものように1階ロビーの一角にある受付窓口で女性職員に説明をしたところ、さっそく担当部署に電話をしてもらいました。
↑群銀本店の玄関。↑
↑群銀本店前の庭木類。↑
最初は、公開質問状を受け取るだけの様子だったので、「それではよろしくお願いします」と立ち去りかけたところ、後ろから声がかかり「お待ちください。今、担当のものがお話を伺いたいと申してきましたので、すこし、そこでお待ちいただけませんでしょうか」と言われました。
まもなく2名の男性職員が現れ、ロビーの反対側にある机とソファーのある場所で、さっそく当会から説明をさせていただきました。
■今回群銀の頭取あてに提出した公開質問状は次のとおりです。
*****公開質問状*****PDF ⇒ 20180316qnsj.pdf
平成30年3月16日
群馬銀行 取締役頭取 齋藤一雄 様
質問者 安中市野殿980
小川 賢
公 開 質 問 状
拝啓 貴行益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
地域のリーディングバンクとして顧客、株主をはじめ、地域のさまざまな関係者の期待を担い、多様化・高度化した社会・経済ニーズにこたえるべく事業を推進している群馬銀行のトップとして、日々ご尽力賜っておりますことに敬意を表します。
さて、質問者は安中市に在住する住民で、群馬銀行の一株主です。質問者の在住する安中市では、平成7年5月18日に、土地開発公社内で密かに巨額詐欺横領事件が発覚し、同年6月初めにはマスコミを通じて広く世間に知られるところとなりました。その後、この事件の刑事裁判と並行して、貴行と安中市・公社との間で民事裁判が争われ、平成10年12月9日に前橋地裁で和解条項に合意がなされました。
その結果、貴行による一部債権の放棄が行われ、安中市土地開発公社と安中市が連帯して残りの債務24億5000万円のうち、4億円を同年12月25日に支払い、平成11から10年間は2,000万円ずつ分割で返済し、その後は同公社の財政状況や経済情勢の推移を見ながら、年間支払額が2,000万円を下回らない範囲で返済するということで、理論的には最長で103年かけての返済として、現在、第2ラウンドの最終10回目(通算20回目)の支払いが本年12月25日に予定されていることは、ご存知のとおりです。
平成20年12月の10回目=10年目の返済の節目では、安中市民の間には、全国、あるいは全世界に恥ずべきこの103年ローンにかかる和解条項の解消に向けての安中市・公社と貴行との話し合いに、大きな期待がかけられました。しかし、残念ながら実現できませんでした。
そのため、上記のとおり本年12月25日に予定されている、貴行と安中市・公社の間の和解条項に基づく第2ラウンド最終10回目(累計20回目)の和解金2,000万円の支払期日まで、あと9カ月余りとなった今、今度こそ、という安中市民としての思いは強いものがあります。
安中市土地開発公社を舞台として巨額詐欺横領事件で、質問者は当時の公社理事監事らの経営及び監督責任を問うべく損害賠償請求訴訟を提起しました。しかし、最高裁まで争ったこの裁判では、安中市土地開発公社は、安中市が100%基本金を出資しているにもかかわらず、安中市とは別法人であるから、安中市民には被害がなく、訴訟資格がないということで、門前払いの判決を下しました。
質問者は、この問題の解決のために、真相解明が最も重要であると考え、当時、貴行に対しても面談を申入れ、関係者からのヒヤリングの機会を要請したことも何度かありました。しかし、いずれも実現することはなく、当時の安中支店長は、現在、地元の信用組合の理事長職に収まっています。
一方、安中市では、当時、財政状況は全国の自治体でもトップクラスの法人市民税収入もあいまって健全だとみなされ、本来は市民のために使うべき公金を、和解金としてこれまで毎年貴行に支払い続けてきました。
しかし、この事件発覚からまもなく23年が経過しようとする現在、状況は大きく変化してきています。
報道によれば2016年度の安中市の経常収支比率は104.0となり、群馬県内の自治体のワースト1位になっています。今後も、税法改正による法人市民税の減少が見込まれるなど、安中市としての財政改革の不断の努力はもちろん必要ではありますが、そのためにも、本件和解金の負担解消もこれまでになく重要性を増していることも事実です。
また、通常の民事取引においても20年というのは一つの節目でもあります。
これまで、安中市・同公社は連帯して貴行に対し、和解条項にのっとり、毎年2000万円を20年間支払ってきました。
その一方で、添付の安中市情報開示資料の平成29年12月27日付安土開発第16号によれば、同土地開発公社を舞台にした巨額詐欺横領事件で単独犯とされた元職員に対して、安中市は前橋地裁平成11年(ワ)第165号損害賠償請求事件に係る平成11年5月31日付判決以降、現在に至るまでに、判決で確定した債権22億2309万2000円のうち、元職員からの返済は、わずか393万8300円にとどまっています。
平成11年 5月31日 損害賠償請求訴訟判決 2,223,092,000円
平成11年11月26日 債権差押命令申立(市税還付金) △■■■■■円
平成18年12月 6日 不動産強制競売配当 △3,808,300円
平成29年 1月16日 一部納付 △30,000円
平成29年 5月16日 絵画一点売却 △100,000円
かかる状況下にある、この不幸な巨額詐欺横領事件について、不名誉な103年ローンの解消は、安中市民の悲願でもあります。
そこでお聞きします。
質問1
貴行と安中市・同土地開発公社との和解条項に基づき本年12月25日の20年目の支払いを前にして、来る4月15日投開票の安中市長選で選出される次期市長が、就任後、貴行に対して、土地開発公社の連帯保証人として来年以降の和解条項について協議することになります。貴行としては、
①安中市の出方を待つ、という方針でしょうか?
②それとも、安中市の出方を待つのではなく、貴行のから積極的に安中市に協議を持ち掛けるという方針でしょうか?
③あるいは、現在のところ白紙状態なのでしょうか?
質問2
仮に次期安中市長が貴行に対して、和解条項の解消について協議を申し入れた場合、応じていただける可能性は、
①多少ともあり、でしょうか?
②それとも皆無でしょうか?
以上の2つの質問事項に対して、公務多忙中のところ誠に申し訳ありませんが、それぞれの質問に該当する番号をご回答いただける場合には、平成30年3月26日(月)限り、下記にEメールまたはFAXにてご連絡いただけますよう、お願い申し上げます。
記
〒379-0114 群馬県安中市野殿980番地
小川 賢
電話 027-382-0468 携帯電話 090-5302-8312
FAX 027-381-0364 E-mail ogawakenpg@aol.com
以上
添付資料:平成30年1月5日安企発第1833号「行政文書部分開示決定通知書」およびその開示資料一式 PDF ⇒ ●部分開示決定通知書一式20180110ajm.pdf
●開示資料一式 20180110aj.pdf
**********
■応対いただいた男性職員2名の方は、いずれも群銀本店のリスク統括部(TEL 027-254-7187)所属のかたでした。
10分ほど、当会から公開質問状の趣旨を説明し、最後に「僭越ながら簡単な選択問題を2つ出させてもらったので、公務多忙とは存じますが、ご回答いただければ幸いです」とお願いをしました。
これに対して、群銀側からは「関連部署ともちょっと相談して検討させていただきたい」という返事がありました。
当会からは「ご承知のとおり、市長選も迫っているので、次期市長がこの件をどう見るのかどうか現時点ではわかりませんが、群銀側として、今の状況を何とか変えるのにやぶさかないでないものなのかどうか、一有権者としてぜひお聴きしたいテーマでもあります」と重ねてお願いをしました。
群銀側は「ご回答する、しないも含めてちょっと検討させてください。それでは、これをお預かりさせていただきます。だいぶ待たせてしまって申し訳ありません」として、クリアファイルごと、当会の公開質問状を受け取っていただきました。
■回答期限は、安中市長選のスケジュールをにらんで、3月26日(月)までと設定しました。
群銀側から何らかの連絡があり次第、読者の皆様にご報告する予定です。群馬銀行の回答の有無とは関係なく、次期市長候補には、タゴ51億円事件の103年ローンというとんでもない負の遺産の解消について、有権者に対してきちんと公約を示してほしいと強く思います。
【ひらく会情報部】