■群馬県知事・大澤正明の知事公舎妾宅化を巡り、当会事務局長を含む市民オンブズマン群馬のメンバー2名が群馬県知事を相手取り損害賠償を求める裁判を適するよう求めている住民訴訟を提起していますが、このことに関連して、市民オンブズマン群馬が平成24年11月22日付で、群馬県知事に対して公開質問状を提出していたところ、11月30日付でFAXによる回答がありました。群馬県知事からの回答は「旧知事公舎住民訴訟が係争中のため、回答は差し控えさしていただきます。」という内容でした。
↑平成24年11月30日(金)午後4時58分に群馬県知事から市民オンブズマン群馬事務局宛にFAXで送信されてきた回答書。↑
■市民オンブズマン群馬から群馬県知事宛に、11月22日、秘書課窓口を経由して提出された公開質問状は次の内容でした。
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2012年11月22日
群馬県知事 大澤正明様
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
貴職におかれましては、かつて知事公舎を舞台に群馬県行政に日夜取り組まれ、そのご精力に対して、群馬県民として敬意を表します。
さて、現在、当会のメンバー2名が、知事公舎の目的外使用に伴う違法不当な公金の支出について前橋地裁で係争中ですが、その後、事実関係が判明してくるに連れて、我々市民オンブズマン群馬にとって、また、納税者である県民にとって、知事・大澤の今回の行為について、いろいろな疑問点が改めて浮き彫りになりました。
知事・大澤は平成23年7月8日(金) 午前11時00分~23分にかけて、2期目の初登庁後の記者会見を、記者会見室で、副知事、総務部長、企画部長、企画部副部長を従えて、記者クラブ所属記者等25人の前で行いました。その際、知事公舎について、記者の質問「以前の会見の時、知事公舎について、あんなに大きいのはいらないというようなことをおっしゃられたと思うのですが、具体的に、例えば今後、第三者委員会をいつ頃立ち上げて、いつ頃結論を言ったりとか、そういうスケジュールのお考えはありますでしょうか」に対して、「できるだけ早く立ち上げて、結論を出します」と答え、貴社の質問「では、いずれにしても第三者委員会は立てるという方向で?」に対して「そうですね。私は半分半分くらい(知事公舎に)泊まっている必要性はあると思っていますが。」と答えました。
実際には、その日の午後、知事・大澤は知人女性を伴って公舎に宿泊し、翌日知人女性を前橋市内の自宅まで自身の自家用車で送り届けるまで、一部始終を週刊誌記者にスクープされて、7月13日発売の週刊誌に行状が掲載されました。
そこで次の質問があります。
質問1
この記事が掲載された週刊誌の発売直後の平成23年7月15日付産経新聞によれば、「知事の女性問題を報道、群馬で週刊新潮が品薄に」という見出しで次の記事を掲載している。「群馬知事の女性問題を報じた週刊新潮が13日の発売以降、県内で品薄状態になっている。けやきウォーク前橋(前橋市)内の紀伊国屋書店前橋店では13日の開店直後、店頭に並べた35冊すべてをたった1人の客が買い占め、即座に完売。同店では急遽(きゅうきょ)100冊を追加発注した。さらに、読者ニーズに対応するため、14日からは1人2冊までの購入制限を設けた。また、イオンモール高崎(高崎市)内の未来屋書店でも、13日に仕入れた6冊が即日売り切れた。前橋市内の別の大型書店でも、本店や支店などに並べた計164冊が14日までに完売し、担当者は「なぜか一度に複数冊買う人が目立った。(知事の記事が掲載されるため)普段より多く仕入れたが、ここ数年で一番の売れ行きだ」と驚いていた」。質問者らが所属する市民オンブズマン群馬に寄せられた県民からの声として「あきらかに県庁職員が関与していると見られる」「この購入費はどこから捻出されたのか?」などがあるが、当日の秘書課及び管財課をはじめ総務部や企画部の職員の出勤について、職務専念義務違反となるような行動があったかどうか、調査をしたか?あるいは、まだ調査をしていなければ、調査をして、その結果を公表するつもりはあるのか?また、週刊誌の購入費用はどこから支出されたのか?
質問2
質問者らは、平成24年9月19日(水)午後2時ごろ知事公舎周辺で写真撮影をしていたところ、知事公舎の正門前にある桃井小学校の一角にある前橋市立図書館の駐車場の管理を前橋市から委託されている前橋市シルバー人材センターの警備員の山口氏から、突然職務質問を受けた。理由を尋ねたところ、同氏いわく「昨年の今頃、県庁の秘書課の担当者から、知事公舎周辺で不審者を見つけた場合、通報するように指示を受けていた」という。その証拠に、山口氏は、県秘書課の指示に基き作成したという、通報先を記載した申送りメモを質問者に提示した。その時、質問者が撮影した写真を次に示す。
(写真)
同氏は「交代で警備に当るほかの警備員にも情報を共有する必要があるため、パソコンが使える自分が作成して、駐車場入口の警備員詰所に常備している」と語った。不審者扱いされた質問者は、身の潔白を晴らす為に同日午後2時ごろ、通報先の秘書課に電話をして、担当の星野氏のもとに出頭しようとしたが、星野氏はなぜか「その件は秘書課ではなく管財課に言って話して欲しい」と言い、直接の面談を嫌がった。秘書課に到着した途端に、秘書課の星野氏は質問者を直ちに管財課に連れて行こうとしたからだった。質問者は、秘書課星野担当と管財課小見次長の前で事情を説明したところ、秘書課も管財課も口を揃えて「そのような指示を駐車場にいる前橋シルバー人材センターの警備員にしたことはない」との見解であった。そこで質問者は「それなら、直ちにシルバー人材センターの警備員にその旨伝えて欲しい」と申し入れ、直ちに現場を訪れ、警備員の山口氏に対して、不審者の監視と通報に関する依頼の不存在について事情を説明してほしいと要請した。しかし、秘書課も管財課も難色を示したので、質問者が先に現場に戻って警備員の山口氏に事情を説明したが、同氏は交替時間だとして家路につこうとしていた。そのため、質問者は秘書課と管財課に電話ですぐ現場に来るように督促したが、担当職員らが現場についたときは、既に交替の警備員に代わっていた。当該警備員は、事情を察して「そのような不審者通報先を記載したメモはない」と県職員らに述べたが、質問者は県職員らに対して「実際に秘書課職員から直接指示を受けた山口氏に対して直々に説明してほしい。その際に、我々を立ち会わせて欲しい」と要請した。しかし、現在に至るまで、県職員が警備員の山口氏に直接説明した形跡がない。このことについて、次の質問がある。①警備員の山口氏は質問者に証拠を見せて、秘書課職員が山口氏に、不審者発見時の秘書課への通報指示依頼をしたと証言したが、秘書課や管財課は事実でないという。貴殿の見解はどうか?②知事公舎のセキュリティ管理は秘書課なのか、それとも管財課なのか、あるいは双方なのか?そうだとすれば、秘書課と管財課のそれぞれの所掌はどのような分担になっているのか?③知事公舎の周辺で不審者を見つけた場合の秘書課への通報指示依頼が不存在であってもなくても、不審者の通報依頼は不要なのであれば、警備員の山口氏らに一刻も早く伝えて、質問者のように不審者呼ばわりをされる県民をなくすのが急務なのに、それをしないのはなぜか?
質問3
知事・大澤は平成23年7月13日(水)午後2時00分~25分にかけて、記者会見室において臨時記者会見で、知人女性を公舎に宿泊させた件で「女性は、月に1度、社会福祉法人の事業報告をしてくれていました。ご存じのとおり、大変厳しい選挙がありまして、そのために、月に1度の報告が遅れました。たまたま記事に書かれた日になってしまった次第です。」と説明した。このことについて、知事の兼業規定に抵触するのではないか、という県民の声が市民オンブズマン群馬に寄せられている。公務員法で禁止している、いわゆる「兼業禁止規定」は、営利を目的とする会社等の役員等を兼ねたり、自ら営利を目的とする私企業を営んだり、報酬を得て事業若しくは事務に従事することを禁止しているはずである。この観点に照らすと、知事・大澤が、自ら経営に携わっていた経緯のある社会福祉法人の事業報告を毎月1回定期的に知人女性から受けていたことは、県民としては、明らかに兼業禁止規定に違反する行為であると思うが、貴殿としては、知事・大澤が毎月自分が実質的に経営する社会福祉法人の事業報告を公舎で受けていたことについて、兼業禁止規定に照らしてどのように考えているのか?
質問4
平成23年7月13日の臨時記者会見で、記者の質問「住民の話では、去年は30回で、今年はすでに13回泊まっているのではないかとの話を記者にしていますが、それに関するご見解をお伺いしてよろしいでしょうか。」に対して、知事・大澤は「それは、意味が分かりません。先ほども言いましたが、月1回報告に来ていました。その記事を読んだところ、私が車を玄関先に止めた時が常にそういう時であろうとの臆測を持っていますが、毎回、私自身が公舎に泊まる時に、例えば2泊連続で泊まりの時には、背広2着、靴、下着、食料を全部持ってきますので、玄関において(車から)荷物を下ろす、帰る時には玄関において車に積んで、そこから出て行く。いつも駐車場から玄関先に車を持ってきて、そこで荷物の積み下ろしをして帰ることをしていますので、それを誤解されているのではないかと思っています。」と答えた。そもそも、知事が公舎を利用するのは台風など災害時の緊急対応にそなえて迅速な指揮をとるためのものだと県民は理解してきた。にもかかわらず、台風も来ない場合でも、知事・大澤が公舎を週末頻繁に利用していたことについて、貴殿は不審に思わないのか?また、知事・大澤がいつ公舎を公務で利用したのか、監視カメラや警備の記録を県民に公表するつもりはあるか?
質問5
質問4に関連するが、知事公舎の玄関脇には、立派な竹垣が設えてある。この設置理由について管財課は、「業務の都合により」などとしているが、知事・大澤が知事公舎を利用する場合は自家用車に衣服、食料を積んで出入りするので、それを運び込む為に玄関先まで自家用車を乗り付けていたと、知事・大澤本人が記者会見で記者に説明している。であれば、業務上の都合で竹垣をわざわざ玄関脇に設置する理由が存在しないと思うが、群馬県はなぜ、知事が荷物を積みおろす作業を竹垣でわざわざ隠す必要を業務の都合として認識したのか?
質問6
知事・大澤は平成23年7月13日の臨時記者会見で、「こじつけ的な感じです。あくまでも、あれは副知事公舎として改修していたものです。議会でも何回も質問があったのですが、この3月もまた同じ質問が出ました。いずれにせよ、副知事公舎の改修というのは、当初副知事が入居する予定で改修した工事で、私はおかしいとは思っていません。」と説明したが、その後の記者の質問「念のためなのですが、副知事は入居されていたのですよね。」に対して、「はい。何回か」と答え、さらに記者の質問「それは、期間的には、ちゃんと記録も残っているということでよろしいのですね。」に対して、「はい。」と答えた。開示資料によれば、副知事用の公舎だった大手町1号公舎から平成19年8月3日に、元・管財課課長だった高木勉副知事が退去したはずである。同8月に茂原璋男副知事が入居予定だったというが、知事・大澤は茂原副知事をいつ、何回、入居させたのか?入居届けはいつ提出されたのか?それは単身入居だったのか?
質問7
知事・大澤は平成23年7月20日(水)午前11時00分~21分にかけて、記者会見室において臨時記者会見で、副知事、企画部長、企画部副部長、観光局長を従えて、記者クラブ所属記者等25人を前に、知人女性を公舎に宿泊させた件を報じた週刊誌について、記者の質問「週刊誌の件に戻って恐縮ですが、しかるべき措置ということも、知事は、(週刊)新潮に対して何らかのかたちで対策を考えているということもおっしゃっていたと思うのですが、今のところ何か考えているというか行動というものは、あるのでしょうか。」に対して、「先週も言いましたけれども、相談している方から、そのうちお話がくると思っています。」と答えている。これは虚偽の記事を掲載した週刊誌に対して名誉毀損で法的対応をとるという意味にとれる。事実、その1週間後の平成23年7月27日(水)午前11時00分~41分にかけての記者会見では、副知事、総務部長、企画部長、企画部副部長、農政部副部長ほかを従えて、記者クラブ所属記者等22人の前で、記者の質問「新潮社へは抗議されたのですか。」に対して、「その問題は、記者さんが真剣に取り組んでいるので。弁護士に相談しまして、弁護士に任せていますので、弁護士に聞いてください。」「(担当弁護士の名前は)丸山さんという弁護士さんです」と答えた。質問1とも関連するが、知事・大澤が丸山弁護士に相談していることに関して、相談等、法的対応に関わる弁護士費用はどの費目から、いつ、いくら、どのように支出されているのか?
質問8
知事・大澤は平成24年4月11日(水)午前11時00分~30分にかけて、記者会見室において臨時記者会見で、副知事、総務部長ほかを従えて、記者クラブ所属記者等23人を前に、知人女性を公舎に宿泊させた件について、記者の質問「池本副知事にお伺いします。副知事が知事公舎に入居された理由について、先日、秘書課にお伺いしたところ、池本副知事ご自身も(知事公舎の)あり方検討委(員会)の方針に沿ったかたちで、何らかのかたちで知事公舎を有効活用すべきだと考えていて、今年に入って、総務部長から(知事公舎に)入ったらどうかという話しがあったのでお受けしたという認識であるということをお伺いしたのですが、池本副知事が知事公舎に入ることが、あり方検討委が示した報告の内容に沿っているとお考えなのでしょうか。」があり、これに対して池本副知事は「(知事公舎の)あり方検討委員会の基本的な方針というのが、今回、私が入居したからそれに反するということではないのです。県民のために有効活用するという基本方針の下に、現在検討を急いでいるところです。その検討を行っている間も県の財産ですから有効活用すべきではないかということを事務的に今まで検討をしてきて、副知事公舎として活用してはどうかということでまとまったので、(入居しては)どうかということで、私が入居したということです。」と答えた。このことは、知事公舎の運営について、管財課のみならず、秘書課も積極的に参画していることを示しており、それらを統括する総務部長が深く関与していることをうかがわせている。総務部長が池本副知事に対して、知事公舎に入居するように促した文書やそれに伴う関係書類等が存在するはずである。それらの文書を公表するつもりはあるか?
なお、本質問状は貴職に提出する際に記者会見で明らかにし、また貴職のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、再度記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時にその経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。つきましては、平成24年11月30日(金)限り、下記に郵送又はFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
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■これに対して、群馬県知事がよこした回答書は冒頭で報告したとおり、たった1行で回答拒否をするという内容でした
訴訟中だから回答できないというのは、理由になりません。訴訟中だから、法廷であっても、法廷外であっても、積極的に自らの正当性を主張するのが本来の姿だと思います。オンブズマンに対して回答を拒否してきた群馬県知事のスタンスに対しては、やはり、裁判で回答してもらうしかなさそうです。
また、群馬県知事は、知事・大澤が公金で妾宅化した副知事公舎=大手町1号公舎のことを「旧知事公舎住民訴訟が係争中のため、回答は差し控えさしていただきます。」と評していることから、「旧知事公舎」と認識しているようです。本来であれば、小寺弘之前知事(故人)が長年知事職の間、家族と一緒にすごしていた知事公舎を「旧知事公舎」と呼ぶのでしょうが、大澤正明群馬県知事は、小寺前知事が住んでいた知事公舎のことでなく、自分が愛人を連れ込んでいた本来副知事のために準備された公舎を「旧知事公舎」と呼んでいます。「旧」とあることか、もはや、知事・大澤の頭の中では、愛人との不倫を育んだ公営ラブホテルの記憶を自分だけのものにすべく、現実には解体・撤去・更地化された様子が一刻も早く実現するよう念じていることでしょう。
【市民オンブズマン群馬事務局からの連絡】
↑平成24年11月30日(金)午後4時58分に群馬県知事から市民オンブズマン群馬事務局宛にFAXで送信されてきた回答書。↑
■市民オンブズマン群馬から群馬県知事宛に、11月22日、秘書課窓口を経由して提出された公開質問状は次の内容でした。
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2012年11月22日
群馬県知事 大澤正明様
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
貴職におかれましては、かつて知事公舎を舞台に群馬県行政に日夜取り組まれ、そのご精力に対して、群馬県民として敬意を表します。
さて、現在、当会のメンバー2名が、知事公舎の目的外使用に伴う違法不当な公金の支出について前橋地裁で係争中ですが、その後、事実関係が判明してくるに連れて、我々市民オンブズマン群馬にとって、また、納税者である県民にとって、知事・大澤の今回の行為について、いろいろな疑問点が改めて浮き彫りになりました。
知事・大澤は平成23年7月8日(金) 午前11時00分~23分にかけて、2期目の初登庁後の記者会見を、記者会見室で、副知事、総務部長、企画部長、企画部副部長を従えて、記者クラブ所属記者等25人の前で行いました。その際、知事公舎について、記者の質問「以前の会見の時、知事公舎について、あんなに大きいのはいらないというようなことをおっしゃられたと思うのですが、具体的に、例えば今後、第三者委員会をいつ頃立ち上げて、いつ頃結論を言ったりとか、そういうスケジュールのお考えはありますでしょうか」に対して、「できるだけ早く立ち上げて、結論を出します」と答え、貴社の質問「では、いずれにしても第三者委員会は立てるという方向で?」に対して「そうですね。私は半分半分くらい(知事公舎に)泊まっている必要性はあると思っていますが。」と答えました。
実際には、その日の午後、知事・大澤は知人女性を伴って公舎に宿泊し、翌日知人女性を前橋市内の自宅まで自身の自家用車で送り届けるまで、一部始終を週刊誌記者にスクープされて、7月13日発売の週刊誌に行状が掲載されました。
そこで次の質問があります。
質問1
この記事が掲載された週刊誌の発売直後の平成23年7月15日付産経新聞によれば、「知事の女性問題を報道、群馬で週刊新潮が品薄に」という見出しで次の記事を掲載している。「群馬知事の女性問題を報じた週刊新潮が13日の発売以降、県内で品薄状態になっている。けやきウォーク前橋(前橋市)内の紀伊国屋書店前橋店では13日の開店直後、店頭に並べた35冊すべてをたった1人の客が買い占め、即座に完売。同店では急遽(きゅうきょ)100冊を追加発注した。さらに、読者ニーズに対応するため、14日からは1人2冊までの購入制限を設けた。また、イオンモール高崎(高崎市)内の未来屋書店でも、13日に仕入れた6冊が即日売り切れた。前橋市内の別の大型書店でも、本店や支店などに並べた計164冊が14日までに完売し、担当者は「なぜか一度に複数冊買う人が目立った。(知事の記事が掲載されるため)普段より多く仕入れたが、ここ数年で一番の売れ行きだ」と驚いていた」。質問者らが所属する市民オンブズマン群馬に寄せられた県民からの声として「あきらかに県庁職員が関与していると見られる」「この購入費はどこから捻出されたのか?」などがあるが、当日の秘書課及び管財課をはじめ総務部や企画部の職員の出勤について、職務専念義務違反となるような行動があったかどうか、調査をしたか?あるいは、まだ調査をしていなければ、調査をして、その結果を公表するつもりはあるのか?また、週刊誌の購入費用はどこから支出されたのか?
質問2
質問者らは、平成24年9月19日(水)午後2時ごろ知事公舎周辺で写真撮影をしていたところ、知事公舎の正門前にある桃井小学校の一角にある前橋市立図書館の駐車場の管理を前橋市から委託されている前橋市シルバー人材センターの警備員の山口氏から、突然職務質問を受けた。理由を尋ねたところ、同氏いわく「昨年の今頃、県庁の秘書課の担当者から、知事公舎周辺で不審者を見つけた場合、通報するように指示を受けていた」という。その証拠に、山口氏は、県秘書課の指示に基き作成したという、通報先を記載した申送りメモを質問者に提示した。その時、質問者が撮影した写真を次に示す。
(写真)
同氏は「交代で警備に当るほかの警備員にも情報を共有する必要があるため、パソコンが使える自分が作成して、駐車場入口の警備員詰所に常備している」と語った。不審者扱いされた質問者は、身の潔白を晴らす為に同日午後2時ごろ、通報先の秘書課に電話をして、担当の星野氏のもとに出頭しようとしたが、星野氏はなぜか「その件は秘書課ではなく管財課に言って話して欲しい」と言い、直接の面談を嫌がった。秘書課に到着した途端に、秘書課の星野氏は質問者を直ちに管財課に連れて行こうとしたからだった。質問者は、秘書課星野担当と管財課小見次長の前で事情を説明したところ、秘書課も管財課も口を揃えて「そのような指示を駐車場にいる前橋シルバー人材センターの警備員にしたことはない」との見解であった。そこで質問者は「それなら、直ちにシルバー人材センターの警備員にその旨伝えて欲しい」と申し入れ、直ちに現場を訪れ、警備員の山口氏に対して、不審者の監視と通報に関する依頼の不存在について事情を説明してほしいと要請した。しかし、秘書課も管財課も難色を示したので、質問者が先に現場に戻って警備員の山口氏に事情を説明したが、同氏は交替時間だとして家路につこうとしていた。そのため、質問者は秘書課と管財課に電話ですぐ現場に来るように督促したが、担当職員らが現場についたときは、既に交替の警備員に代わっていた。当該警備員は、事情を察して「そのような不審者通報先を記載したメモはない」と県職員らに述べたが、質問者は県職員らに対して「実際に秘書課職員から直接指示を受けた山口氏に対して直々に説明してほしい。その際に、我々を立ち会わせて欲しい」と要請した。しかし、現在に至るまで、県職員が警備員の山口氏に直接説明した形跡がない。このことについて、次の質問がある。①警備員の山口氏は質問者に証拠を見せて、秘書課職員が山口氏に、不審者発見時の秘書課への通報指示依頼をしたと証言したが、秘書課や管財課は事実でないという。貴殿の見解はどうか?②知事公舎のセキュリティ管理は秘書課なのか、それとも管財課なのか、あるいは双方なのか?そうだとすれば、秘書課と管財課のそれぞれの所掌はどのような分担になっているのか?③知事公舎の周辺で不審者を見つけた場合の秘書課への通報指示依頼が不存在であってもなくても、不審者の通報依頼は不要なのであれば、警備員の山口氏らに一刻も早く伝えて、質問者のように不審者呼ばわりをされる県民をなくすのが急務なのに、それをしないのはなぜか?
質問3
知事・大澤は平成23年7月13日(水)午後2時00分~25分にかけて、記者会見室において臨時記者会見で、知人女性を公舎に宿泊させた件で「女性は、月に1度、社会福祉法人の事業報告をしてくれていました。ご存じのとおり、大変厳しい選挙がありまして、そのために、月に1度の報告が遅れました。たまたま記事に書かれた日になってしまった次第です。」と説明した。このことについて、知事の兼業規定に抵触するのではないか、という県民の声が市民オンブズマン群馬に寄せられている。公務員法で禁止している、いわゆる「兼業禁止規定」は、営利を目的とする会社等の役員等を兼ねたり、自ら営利を目的とする私企業を営んだり、報酬を得て事業若しくは事務に従事することを禁止しているはずである。この観点に照らすと、知事・大澤が、自ら経営に携わっていた経緯のある社会福祉法人の事業報告を毎月1回定期的に知人女性から受けていたことは、県民としては、明らかに兼業禁止規定に違反する行為であると思うが、貴殿としては、知事・大澤が毎月自分が実質的に経営する社会福祉法人の事業報告を公舎で受けていたことについて、兼業禁止規定に照らしてどのように考えているのか?
質問4
平成23年7月13日の臨時記者会見で、記者の質問「住民の話では、去年は30回で、今年はすでに13回泊まっているのではないかとの話を記者にしていますが、それに関するご見解をお伺いしてよろしいでしょうか。」に対して、知事・大澤は「それは、意味が分かりません。先ほども言いましたが、月1回報告に来ていました。その記事を読んだところ、私が車を玄関先に止めた時が常にそういう時であろうとの臆測を持っていますが、毎回、私自身が公舎に泊まる時に、例えば2泊連続で泊まりの時には、背広2着、靴、下着、食料を全部持ってきますので、玄関において(車から)荷物を下ろす、帰る時には玄関において車に積んで、そこから出て行く。いつも駐車場から玄関先に車を持ってきて、そこで荷物の積み下ろしをして帰ることをしていますので、それを誤解されているのではないかと思っています。」と答えた。そもそも、知事が公舎を利用するのは台風など災害時の緊急対応にそなえて迅速な指揮をとるためのものだと県民は理解してきた。にもかかわらず、台風も来ない場合でも、知事・大澤が公舎を週末頻繁に利用していたことについて、貴殿は不審に思わないのか?また、知事・大澤がいつ公舎を公務で利用したのか、監視カメラや警備の記録を県民に公表するつもりはあるか?
質問5
質問4に関連するが、知事公舎の玄関脇には、立派な竹垣が設えてある。この設置理由について管財課は、「業務の都合により」などとしているが、知事・大澤が知事公舎を利用する場合は自家用車に衣服、食料を積んで出入りするので、それを運び込む為に玄関先まで自家用車を乗り付けていたと、知事・大澤本人が記者会見で記者に説明している。であれば、業務上の都合で竹垣をわざわざ玄関脇に設置する理由が存在しないと思うが、群馬県はなぜ、知事が荷物を積みおろす作業を竹垣でわざわざ隠す必要を業務の都合として認識したのか?
質問6
知事・大澤は平成23年7月13日の臨時記者会見で、「こじつけ的な感じです。あくまでも、あれは副知事公舎として改修していたものです。議会でも何回も質問があったのですが、この3月もまた同じ質問が出ました。いずれにせよ、副知事公舎の改修というのは、当初副知事が入居する予定で改修した工事で、私はおかしいとは思っていません。」と説明したが、その後の記者の質問「念のためなのですが、副知事は入居されていたのですよね。」に対して、「はい。何回か」と答え、さらに記者の質問「それは、期間的には、ちゃんと記録も残っているということでよろしいのですね。」に対して、「はい。」と答えた。開示資料によれば、副知事用の公舎だった大手町1号公舎から平成19年8月3日に、元・管財課課長だった高木勉副知事が退去したはずである。同8月に茂原璋男副知事が入居予定だったというが、知事・大澤は茂原副知事をいつ、何回、入居させたのか?入居届けはいつ提出されたのか?それは単身入居だったのか?
質問7
知事・大澤は平成23年7月20日(水)午前11時00分~21分にかけて、記者会見室において臨時記者会見で、副知事、企画部長、企画部副部長、観光局長を従えて、記者クラブ所属記者等25人を前に、知人女性を公舎に宿泊させた件を報じた週刊誌について、記者の質問「週刊誌の件に戻って恐縮ですが、しかるべき措置ということも、知事は、(週刊)新潮に対して何らかのかたちで対策を考えているということもおっしゃっていたと思うのですが、今のところ何か考えているというか行動というものは、あるのでしょうか。」に対して、「先週も言いましたけれども、相談している方から、そのうちお話がくると思っています。」と答えている。これは虚偽の記事を掲載した週刊誌に対して名誉毀損で法的対応をとるという意味にとれる。事実、その1週間後の平成23年7月27日(水)午前11時00分~41分にかけての記者会見では、副知事、総務部長、企画部長、企画部副部長、農政部副部長ほかを従えて、記者クラブ所属記者等22人の前で、記者の質問「新潮社へは抗議されたのですか。」に対して、「その問題は、記者さんが真剣に取り組んでいるので。弁護士に相談しまして、弁護士に任せていますので、弁護士に聞いてください。」「(担当弁護士の名前は)丸山さんという弁護士さんです」と答えた。質問1とも関連するが、知事・大澤が丸山弁護士に相談していることに関して、相談等、法的対応に関わる弁護士費用はどの費目から、いつ、いくら、どのように支出されているのか?
質問8
知事・大澤は平成24年4月11日(水)午前11時00分~30分にかけて、記者会見室において臨時記者会見で、副知事、総務部長ほかを従えて、記者クラブ所属記者等23人を前に、知人女性を公舎に宿泊させた件について、記者の質問「池本副知事にお伺いします。副知事が知事公舎に入居された理由について、先日、秘書課にお伺いしたところ、池本副知事ご自身も(知事公舎の)あり方検討委(員会)の方針に沿ったかたちで、何らかのかたちで知事公舎を有効活用すべきだと考えていて、今年に入って、総務部長から(知事公舎に)入ったらどうかという話しがあったのでお受けしたという認識であるということをお伺いしたのですが、池本副知事が知事公舎に入ることが、あり方検討委が示した報告の内容に沿っているとお考えなのでしょうか。」があり、これに対して池本副知事は「(知事公舎の)あり方検討委員会の基本的な方針というのが、今回、私が入居したからそれに反するということではないのです。県民のために有効活用するという基本方針の下に、現在検討を急いでいるところです。その検討を行っている間も県の財産ですから有効活用すべきではないかということを事務的に今まで検討をしてきて、副知事公舎として活用してはどうかということでまとまったので、(入居しては)どうかということで、私が入居したということです。」と答えた。このことは、知事公舎の運営について、管財課のみならず、秘書課も積極的に参画していることを示しており、それらを統括する総務部長が深く関与していることをうかがわせている。総務部長が池本副知事に対して、知事公舎に入居するように促した文書やそれに伴う関係書類等が存在するはずである。それらの文書を公表するつもりはあるか?
なお、本質問状は貴職に提出する際に記者会見で明らかにし、また貴職のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、再度記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時にその経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。つきましては、平成24年11月30日(金)限り、下記に郵送又はFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
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■これに対して、群馬県知事がよこした回答書は冒頭で報告したとおり、たった1行で回答拒否をするという内容でした
訴訟中だから回答できないというのは、理由になりません。訴訟中だから、法廷であっても、法廷外であっても、積極的に自らの正当性を主張するのが本来の姿だと思います。オンブズマンに対して回答を拒否してきた群馬県知事のスタンスに対しては、やはり、裁判で回答してもらうしかなさそうです。
また、群馬県知事は、知事・大澤が公金で妾宅化した副知事公舎=大手町1号公舎のことを「旧知事公舎住民訴訟が係争中のため、回答は差し控えさしていただきます。」と評していることから、「旧知事公舎」と認識しているようです。本来であれば、小寺弘之前知事(故人)が長年知事職の間、家族と一緒にすごしていた知事公舎を「旧知事公舎」と呼ぶのでしょうが、大澤正明群馬県知事は、小寺前知事が住んでいた知事公舎のことでなく、自分が愛人を連れ込んでいた本来副知事のために準備された公舎を「旧知事公舎」と呼んでいます。「旧」とあることか、もはや、知事・大澤の頭の中では、愛人との不倫を育んだ公営ラブホテルの記憶を自分だけのものにすべく、現実には解体・撤去・更地化された様子が一刻も早く実現するよう念じていることでしょう。
【市民オンブズマン群馬事務局からの連絡】