■安中市岩野谷地区の大谷の一番奥に㈱環境資源が設置を計画中のサンパイ処分場について、地元住民らの総意として「建設反対」の意思表明をするため、平成24年8月26日(日)に大谷地区の2か所に立て看板が住民らの手で設置されました。その模様を上毛新聞が同27日朝刊の社会面で報じたところ、同29日に、㈱環境資源のコンサルタントをしている㈱GA設計の関係者1名がさっそく安中市と群馬県安中土木事務所を訪れて、設置について疑義を申し入れて、早急な是正措置を要求しました。安中市も群馬県も、業者の言い分に従って、地元住民に対して立て看板の早期撤去を求めました。この経緯について、安中市に情報公開請求をした結果について先日報告しましたが、今回、群馬県に情報公開請求をしましたので、その様子について次の通り報告します。
↑開示場所の群馬県安中土木事務所。↑
この件では、平成24年11月19日付で大澤正明群馬県知事に、関連情報の開示を請求していたところ、12月3日に安中土木事務所施設管理係から17ページの文書が開示されました。
開示情報によれば、㈱環境資源の関係者の㈱GA設計が平成24年8月29日(水)午前9時40分に安中市役所を訪れて、大谷地区の新山の溜池の堤体に設置した立て看板の撤去を申し入れたその直後、今度は群馬県の安中土木事務所を同日の午前10時に訪れて、同所ナンバー2の次長が対応していたことが判明しました。当会で情報開示をしても、実務担当者である係員クラスのかたが応対するだけですが、サンパイ業者の関係者が安中土木事務所を訪問すると、ナンバー2の富岡次長が応対するのですから、破格の対応振りです。やはり、㈱環境資源が役員に据えた群馬県の大物職員OBの威光は想像を超えて強いことが分かります。
■開示された資料を見てみましょう。一連の業者と役所のやり取りは次の文書から分かります。
***********
【要望(陳情)処理票】
ガイド・ファイル基準 H-27-8S-
保存期間 長( )・10・5・3・2・1・1未
目名 -(登録番号 - )
供覧終了 -
所長・高坂 次長(事)・富岡 次長(技)・高橋 総務用地係長・後閑 企画調査係長・中野 施設管理係長・― 工務係長・池田 係員・小林・唐澤 発議者・加藤24.8.30
要望者 ■■■■■■■■■■■
対応者 富岡、加藤
日時 平成24年8月29日(水) 10:00頃 来所
件名 「廃棄物処分場 建設反対」の立て看板について
要旨 (一)吉井安中線(大谷241付近)の県道沿いに設置されている「廃棄物処分場建設設反対」の立て看板が県道敷に設置されているのではないか。確認願いたい。
<概要>
H24.6.29(水)15:10頃、加藤、唐澤で現地確認。(別紙写真参照)
・現地を道路台帳を基に確認すると若干ではあるが県道敷に入っていると思われる。
・県道と接している田の所有者宅(■■■■宅:表札に■■■■・■とあり)訪問するも不在。
・隣家(■■■■氏)で聴取。
→普段は■■さんと■氏は昼間、一緒に散歩している。車がなければ買い物でも行っているのではないか。
H24.8.30(木)9:10 ■■宅へ電話する。(■氏応対)
土 木:大谷241(■■■さん)手前の県道沿いに設置された「廃棄物処分場建設反対」の立て看板について、お伺いしたい。
■■■:看板設置については、県道側溝から60cm離して、■■さんの田の土手に設置するので了解して欲しいとの連絡(誰から?)があり、承知したとのこと。
土 木:当方で道路台帳で確認したところ、設置場所が県道敷である可能性があるので立て看板設置責任者にその旨伝える。
H24.8.30(木)9:15 岩野谷代表区長 依田豊一3区・区長)に電話。
土 木:大谷241(■■さん)手前の県道沿いに設置された「廃棄物処分場建設反対」の立て看板について、ご存じであるか。昨日、この立て看板について、官地に設置されているのではないか。確認して欲しいとの要望があった。
依 田:承知しているが設置後に解った。直接、自分が設置していないが民地に設置したと聞いているが。
土 木:当方で道路台帳を基に現地を確認したところ、若干ではあるが県道敷に設置してあると思われる。民地がわに移動願いたい。
依 田:承知した。■■氏に連絡し、対応したい。
土 木:要望者には設置者に官地から移動するよう指導した旨伝えたい。なお、今後、屋外広告物条例に関して、今回、設置した立て看板を撤去していただくこともありうるので承知してほしい。
H24.8.30(木)9:20 ■■氏に電話。
士 木:昨日、来所のうえ、要望のあった「廃棄物処分揚建設反対」の立て看板であるが当方で現地を確認したところ、県道敷に設置されていると思われる。そこで、先ほど立て看板設置責任者あてに民地への移動をお願いた。
■ ■:承知しました。ありがとうございました。
H24.9.3(月)9:00 岩野谷代表区長 依田氏からTel
・昨日(9/2)にご指摘のあった立て看板については、民地へ移動した。
**********
■この他、業者は次の資料を持参して、住民らの立て看板の撤去を役所に申し入れたのでした。
【住宅地図(抜粋)】
↑立て看板の設置場所を図示。↑
【業者持参資料】
↑右下の黒い四角は(環境資源の行政対応専門コンサルタントとおぼしき)要望者の名刺を黒塗りしたもの。
安中土木事務所にて手書きされた箇所の内容は次のとおり。
8・29 AM10:00来所
1.写真看板が官地(道路敷)にあるのではないか?
2.官地にあると土木が「建設反対」に同意しているように見える。
3.調査して欲しい。
富岡回答
4.調査して回答する、と弁。(官地か民地か)
3.6x0.7=2.52≒3m2↑
■それ以外は、安中土木事務所の職員が現地で撮影した写真や、現場を特定するための県道(171)安中・吉井線の平面図や上毛新聞の8月27日の記事のコピーでした。
■これをみると、㈱環境資源が如何に役所の手続きやルールに精通しているかがよく分かります。通常の一般市民には、立て看板の位置が溜池の土手の官地や県道の敷地とどう関係しているのか全く無頓着で分からないのが普通ですが、㈱環境資源の関係者には、いとも簡単にそうした行政内部情報を入手して分析し、逆に役所をコントロールできる能力が兼ね備わっているのです。
これで、当会がかねがね主張するともに警告を発してきている「サンパイ場の許可申請の裏にある業者と行政のインサイダー癒着」と「一か所でもゴミ捨て場ができると、それを踏襲して次々にサンパイ場が集中し、サンパイ銀座化が進む」ことについて、実証された形になります。ここであらためて、群馬県環境行政の傍若無人ぶりに警鐘を鳴らしたいと思います。
【ひらく会情報部】
↑開示場所の群馬県安中土木事務所。↑
この件では、平成24年11月19日付で大澤正明群馬県知事に、関連情報の開示を請求していたところ、12月3日に安中土木事務所施設管理係から17ページの文書が開示されました。
開示情報によれば、㈱環境資源の関係者の㈱GA設計が平成24年8月29日(水)午前9時40分に安中市役所を訪れて、大谷地区の新山の溜池の堤体に設置した立て看板の撤去を申し入れたその直後、今度は群馬県の安中土木事務所を同日の午前10時に訪れて、同所ナンバー2の次長が対応していたことが判明しました。当会で情報開示をしても、実務担当者である係員クラスのかたが応対するだけですが、サンパイ業者の関係者が安中土木事務所を訪問すると、ナンバー2の富岡次長が応対するのですから、破格の対応振りです。やはり、㈱環境資源が役員に据えた群馬県の大物職員OBの威光は想像を超えて強いことが分かります。
■開示された資料を見てみましょう。一連の業者と役所のやり取りは次の文書から分かります。
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【要望(陳情)処理票】
ガイド・ファイル基準 H-27-8S-
保存期間 長( )・10・5・3・2・1・1未
目名 -(登録番号 - )
供覧終了 -
所長・高坂 次長(事)・富岡 次長(技)・高橋 総務用地係長・後閑 企画調査係長・中野 施設管理係長・― 工務係長・池田 係員・小林・唐澤 発議者・加藤24.8.30
要望者 ■■■■■■■■■■■
対応者 富岡、加藤
日時 平成24年8月29日(水) 10:00頃 来所
件名 「廃棄物処分場 建設反対」の立て看板について
要旨 (一)吉井安中線(大谷241付近)の県道沿いに設置されている「廃棄物処分場建設設反対」の立て看板が県道敷に設置されているのではないか。確認願いたい。
<概要>
H24.6.29(水)15:10頃、加藤、唐澤で現地確認。(別紙写真参照)
・現地を道路台帳を基に確認すると若干ではあるが県道敷に入っていると思われる。
・県道と接している田の所有者宅(■■■■宅:表札に■■■■・■とあり)訪問するも不在。
・隣家(■■■■氏)で聴取。
→普段は■■さんと■氏は昼間、一緒に散歩している。車がなければ買い物でも行っているのではないか。
H24.8.30(木)9:10 ■■宅へ電話する。(■氏応対)
土 木:大谷241(■■■さん)手前の県道沿いに設置された「廃棄物処分場建設反対」の立て看板について、お伺いしたい。
■■■:看板設置については、県道側溝から60cm離して、■■さんの田の土手に設置するので了解して欲しいとの連絡(誰から?)があり、承知したとのこと。
土 木:当方で道路台帳で確認したところ、設置場所が県道敷である可能性があるので立て看板設置責任者にその旨伝える。
H24.8.30(木)9:15 岩野谷代表区長 依田豊一3区・区長)に電話。
土 木:大谷241(■■さん)手前の県道沿いに設置された「廃棄物処分場建設反対」の立て看板について、ご存じであるか。昨日、この立て看板について、官地に設置されているのではないか。確認して欲しいとの要望があった。
依 田:承知しているが設置後に解った。直接、自分が設置していないが民地に設置したと聞いているが。
土 木:当方で道路台帳を基に現地を確認したところ、若干ではあるが県道敷に設置してあると思われる。民地がわに移動願いたい。
依 田:承知した。■■氏に連絡し、対応したい。
土 木:要望者には設置者に官地から移動するよう指導した旨伝えたい。なお、今後、屋外広告物条例に関して、今回、設置した立て看板を撤去していただくこともありうるので承知してほしい。
H24.8.30(木)9:20 ■■氏に電話。
士 木:昨日、来所のうえ、要望のあった「廃棄物処分揚建設反対」の立て看板であるが当方で現地を確認したところ、県道敷に設置されていると思われる。そこで、先ほど立て看板設置責任者あてに民地への移動をお願いた。
■ ■:承知しました。ありがとうございました。
H24.9.3(月)9:00 岩野谷代表区長 依田氏からTel
・昨日(9/2)にご指摘のあった立て看板については、民地へ移動した。
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■この他、業者は次の資料を持参して、住民らの立て看板の撤去を役所に申し入れたのでした。
【住宅地図(抜粋)】
↑立て看板の設置場所を図示。↑
【業者持参資料】
↑右下の黒い四角は(環境資源の行政対応専門コンサルタントとおぼしき)要望者の名刺を黒塗りしたもの。
安中土木事務所にて手書きされた箇所の内容は次のとおり。
8・29 AM10:00来所
1.写真看板が官地(道路敷)にあるのではないか?
2.官地にあると土木が「建設反対」に同意しているように見える。
3.調査して欲しい。
富岡回答
4.調査して回答する、と弁。(官地か民地か)
3.6x0.7=2.52≒3m2↑
■それ以外は、安中土木事務所の職員が現地で撮影した写真や、現場を特定するための県道(171)安中・吉井線の平面図や上毛新聞の8月27日の記事のコピーでした。
■これをみると、㈱環境資源が如何に役所の手続きやルールに精通しているかがよく分かります。通常の一般市民には、立て看板の位置が溜池の土手の官地や県道の敷地とどう関係しているのか全く無頓着で分からないのが普通ですが、㈱環境資源の関係者には、いとも簡単にそうした行政内部情報を入手して分析し、逆に役所をコントロールできる能力が兼ね備わっているのです。
これで、当会がかねがね主張するともに警告を発してきている「サンパイ場の許可申請の裏にある業者と行政のインサイダー癒着」と「一か所でもゴミ捨て場ができると、それを踏襲して次々にサンパイ場が集中し、サンパイ銀座化が進む」ことについて、実証された形になります。ここであらためて、群馬県環境行政の傍若無人ぶりに警鐘を鳴らしたいと思います。
【ひらく会情報部】