市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

県から表彰を受け、慌てて8ヶ月前の地域別懇談会の回答をしてきた岡田市長の地方自治功労度

2010-11-01 01:30:00 | 安中市の行政問題
■10月最後の日は日曜日。いつものように新聞受けを覗くと、なにやら青色の封筒がありました。見ると、安中市の秘書行政課からの封筒です。中をあけてみると、5ページの文書が入っていました。内容は次のとおりです。

**********
平成22年10月26日
平成21年度地区別懇談会参加者各位
     安中市長  岡田 義弘
地区別懇談会でいただいた意見の回答の送付について
 2月1日から19日にかけて行った地区別懇談会には多くの皆様に参加していただき、誠にありがとうございました。当日いただいた意見に対する市の回答を送付いたしますので、ご覧ください。
 なお、同一の事項に対し、複数の方から意見が出た場合等は編集の都合上、意見の集約等を行っているほか、担当部署からの補足説明も加えておりますので、ご了承ください。
 また、送付に関しては、会場で記入していただいた名簿をもとに送付させていただいていますので、誤字等ありましたら、ご容赦ください。
     問合せ 市役所秘書行政課広報広聴係 TEL382-1111(内線1014・1015)

平成21年度 地区別懇談会 「いただいた意見とその回答」 岩野谷地区
実施日:平成22年2月16日
参加人数:16人

意見・要望(岩野谷地区)/回答
【意見・要望その1】
○排客土で新しい道とのことでしたが、畑地改良事業は進むのですか。
○県は地元の声が重要と言っていますが。
○事業が遅れているのは国内法から重金属の検査が野菜にも適用される国際法への移行の関係と聞いていますが。
○結論が出たという話は県から何も聞いていませんけど。
<回答>
●県営事業なので、市は負担金は出しますが、県が始めなければできません。推進協議会が中心となって、県議にも間に入ってもらって、県に説明を求めなければならないと思います。国際法への移行については結論が出たと聞いています。カドミニウムの国際基準値が改正になり、国内の基準値(現在、米については1ppmから0.4ppmに改正、米以外の作物については、規格基準の設定は見送り)を改正し、その基準が変更されることにより事業計画の変更が必要となってきます。

【意見・要望その2】
○病院は信頼が一番大切だが、碓氷病院は今ひとつ信頼できない。経営も危ないと聞いている。医師と患者は信頼関係が重要。しっかりと医師を確保し、充実した病院にして、すぐに人が行くようになって欲しい。
<回答>
●合併時に医師の給料を下げてしまい、条例なので元に戻すのに時間がかかりました。医師のレベルは聴診器だけを頼りにするのではなく、他の検査機器もあるのだから、以前と変わっていません。しかし、安い給料では医師も患者に対して心無い対応になってしまいます。先日、碓氷病院の運営協議会があったので、院長をはじめとする医師全員に自分が開業したと思い、死力を尽くして取り組んでほしいと伝えました。染み付いたものを変えるのは並大抵のことではないし、もう一度蘇らせるのは簡単なことではないが努力していきたいと思っています。

【意見・要望その3】
○高崎市は市内を走る巡回バスがどこでも200円で乗れるが、安中市は高齢者も多く、車に乗れない人も多い。タクシー券は1回につき1枚しか使えない。市外に行った時はその分は払わなければならないし、一度に2枚使えないことへの不満も多い。行政としてはどのように考えていますか。
<回答>
●行政としても非常に苦慮しています。朝夕はともかく、昼間は空気を運んでいるようなものだという声が多くあります。今は乗合バス・乗合タクシーに約7,000万円の税金を投入し、その他にタクシ一券の発行も行っていいます。両方を行っているのは安中市くらいです。沼田市はバスを廃止したようです。バスがあれば安心できるというのは理解できますが、財政も厳しいので、今までも情報をオープンにしてきましたが、このような場を通じて、どちらを選ぶのかということを皆さんにも考えて欲しいと思っています。バスの問題はタクシー券も含めて議論したいと思っています。

【意見・要望その4】
○のどの荘は最初は50床で、今は58床ですよね。
<回答>
●50床では経営的に厳しいが、80床まで増えれば、経営効率がよくなると言われています。新しく雇用もできると思います。安中の場合は公設民営なのですが、民設民営の施設は補助金がないので大変のようです。保険料を払っているのに希望しても入所できない人がいるので心を痛めています。

【意見・要望その5】
○子ども手当は安中ではどのような対応ですか。保育園でも学校でも給食費の未納があると思うが、どこかの市はそれに充てるという話しも聞きました。
<回答>
●国策なので、市ではどうすることもできませんが、給食費の問題ではそのような声はたくさんあります。それなら給食費を無料にしたほうがいいという声もあります。お金で渡すのでは、半分は貯金に回ってしまうだろうといわれてもいます。

【意見・要望その5】
○先ほど自動車工場の話が出ましたが、ある人の口利きがあったのかと意見書を出させてもらいました。
○口利きなどではなく、区長さんを通じて公平公正な市政運営をお願いしたい。この前、情報公開審査会の答申が出たのですぐに結論が出ると思うが、口利きに関して捜査する立場にないとのことでしたが、わざわざ口利きと書いたのだから、避けて通らないで欲しかった。知っている人だから、必ずそういったことがおきる。そういうことは改めて欲しい。
<回答>
●その人のことは市民の1人として知っています。情報を偽ることなら簡単にできる。誰から聞いたと立証してください

【意見・要望その6】
○公社事件で昨年5月31日に元職員の民事訴訟が時効を迎えるのではと昨年のこの会で話をしましたが、1,485万を回収したので、時効はその時点ではないと言われたが。
○国道沿いの元喫茶店と倉庫を競売したのを、民間企業が買ったのが平成5年だったか6年だったと思います。登記簿を弁護士を通じて確認してください。具体的にどのようにその件に関して担保しているのでしょうか。原因者から回収して欲しいと一貫して言っていますが。公社の理事長と市長を兼務しているので、何でもできると思うので。
<回答>
●同じことを心配しています。細心の注意を払って対応したいと思います。
●法的に手続きを踏んで行っています。理事長と市長と両方の立場で弁護士を通じてその手続きを行っています。さらに詳しくは情報公開請求でもしていただければと思います

【意見・要望その7】
○財政が危機的とのお話でしたが、安中高校の跡地についてはどのようになっていますか。
○あれは合併特例債を使用するとの話を聞きましたが、合併特例債は別物ですか。合併特倒債も借金に変わりはないのでは。いつかは返さなければなりません。
○国の借金も市の借金も私たちのお金ですから、最終的には私たちのところに跳ね返ってくる。なぜ更地にして立て直すのか。伊勢崎の絣の里のように既存の施設を使うということはできなかったのですか。
○具体的には更地にするのですか。
○県の土地をそんなに急いで買うことはないと思っていました。
○委員の人選についても、過程がよく見えてきません。その過程も公開したほうがいいのではありませんか。
○市政モニターもいるし、市民から無作為に選ぶほうがいいのでは。
<回答>
●まだ決まっていません。
●合併特倒債は非常に国の補助率が高いものです。100%のうち66.5%を国が面倒みてくれます。
●県から打診があったので、各種団体の代表に委員になってもらって、協議してもらいました。結論が出る前に議会から報告して欲しいとの要請があったので、総務部長が説明しました。まだ結論が出ていない状態で、全員協議会に報告し、それが一人歩きしているような状態です。答申が出た状態でとまっています。
●個人的(市長)には、校舎はあのままでも使えるのではないかと思っていました。教室を各種団体に使ってもらって、社会教育活動の拠点にしてもらえばいいと考えていました。しかし、公の施設として使うのに耐震性が低いというのでは使えません。公の立場で大丈夫とはいえません。そういうことも含めて協議してもらった段階で議論はとまっています。
●情報が一人歩きしています。答申は受けましたが、結論ではありません。情報公開は徹底して行いたいと思います。
●委員の人選基準というのは難しいものです。
●無作為抽出は1つの考え方として、伺わせていただきます。

【意見・要望その8】
○防災無線の整備のその後の経過はどうなっていますか。
<回答>
●本年1月26日付けの「回覧」にてお知らせしましたように、機器製作~屋外子局設備工事~親局並びに中継局設備工事の予定ですが、現在、建壮場所の確認作業を関係者立会いの下で行っています。順調に進めば夏から秋にかけて屋外での建柱工事に移る予定です。一連の工事が終えて運用開始は来春の予定です。将来にわたって、お世話になるので、不安のないように努力したいと思っています。

【意見・要望その9】
○先日、市が主催する碓氷川洪水会議というものに参加しました。碓氷川が氾濫した際の被害予想が地図に描かれていたのですが、岩井川のような支流についてはないと言われました。碓氷川が氾濫すれば、支流も氾濫することになると思うので、マップがあったほうが安心できます。
<回答>
●碓氷川については平成17年7月の水防法改正に伴い、県が指定した水位情報周知河川(県内19河川)のため、浸水想定区域図を基に流域の安中市が洪水ハザートマップを作成し、公表しました。その支流の九十九川、秋間川、後閑川等につきましては、県で浸水想定区域が指定されておらずハザードマップの作成には至りません。

【意見・要望その10】
○産業廃棄物処分場の件では色々とご苦労してもらっている。一般廃棄物処分場は仕方ないかとも思っているが、大谷地区には他にも建設計画がある。県に行って確認してみたら、市は意見書で反対したが、事前協議で合意書を作る段階とのことだった。県に聞いた限りでは反対の署名などは地元が必要と思う範囲で出して欲しいとのことだった。しかし、水利権者などは説明がないところもある。開発業者が持っている合意書も書かれた日付がよくわからないものもある。業者からさらに以前にあった計画のときは合意したのだから合意して欲しいと言われるが、場所が違うのだからそういうわけにはいかないと思うが、不明なまま県に書類が提出されている。1軒は県の直接反対の書類を出したが、業者の書類には合意となっていて、県もおかしいと思ったようだ。その人の母が何かの際に合意したようだが、世帯主とそうでない人の間に違いもある。反対してもらっているのは嬉しいし、地元に話もしてもらっているようだが、市で合意書の調査をしてもらえないだろうか。
○地元には業者が2、3年前はよく来ていたが、今は来ていないので、不安に感じている。県は事前協議が終わりそうとのことだったが、協定書を結ばないというのは非常にいいことだと思う。業者も要綱に従うと思う。県は合意書が本物かどうかわからないと言っている。市も動いてくれないのでと。地元でも全員が賛成、全員が反対というわけではないので、あまり言いたくはないのだが。
○吉井は地元の合意がないので、意見書を出さないとの話だったが、安中はどうですか。
<回答>
●安中市の行政は全く滅茶苦茶でした。事前協議が終わると県の運用規定では地元と市とで協定書か確約書を作るようにとなっていますので、それに基づいて市が動きましたが、県が許認可権限を持っているのですから、市が動く必要はありませんでした。反対の意見書というものは大したものではない。確約書が滅茶苦茶だったのにそのことを誰も指摘しません。反対、反対と言ってはいますが、筋道を立てて行政はこうだと説明できなければなりません。市は協定は一切行いません。県が行えばいいと思っています。安中市は法を吟味して行っています。予定があるといって、不安を煽るのはナンセンスです。市が協定書を結ばないので、以前のようにはいきません。
安中市はそういうことをしないから、ご安心ください。反対するのと協定書とでは雲泥の差があります。法にのっとって進めていけば建設されません。県は安中市に協定書か確約書かのどちらかを業者と結べと言っていますが、なぜ安中市が盾にならなければならないんですか。県が決めるのが当然のことです。
●合意書の調査については、県の群馬県廃棄物処理施設の事前協議等に関する規程の第22条の規定に基づく県の審査であり、安中市としては、市の基本方針から設置は認めないと決定しており、それに基づき県との話し合いには応じておりません。
●安中市は、新規の廃棄物処理施設(一般廃棄物最終処分場、産業廃棄物最終処分場及び中間処理施設ただし一部例外あり。)に関しては、市の基本方針から設置は認めないと決定しており、それに基づき意見回答しております。

【意見・要望その11】
○今の話だと、県が業者に直接許可してくれということですか。それはあまりにもひどいのでは。
○このままでいけばできてしまうという話ですか。
○産業廃棄物処分場に対するスタンスは県の矢面は嫌で盾にはならないというのは、首長として不作為ということですか。県の言うことは聞かないが、県は地元首長の声を聞くといっている。不作為は罪ですよ。市民の盾になってくれということです。結ばないという不作為では消極的過ぎます。
○安中市は産業廃棄物も一般廃棄物も処分場はだめだということを体を張って業者に示して欲しい。市民の盾になって欲しい。
○今ある処分場の営業許可は安中市が出しました。県が許可すれば自動的なんですか。
<回答>
●ほんとの行政の真髄がわかっていません。不安をばら撒くために税金を使って機関を構成しているのかということです。産業廃棄物処分場の話は他の地区にもあります。そこはベントナイトを取り終わって、平になっている土地で、食品残液や汚泥を利用して肥料を作ろうという話でしたが、協定書は一切結んでいません。県が許認可権限を持っているので、県民を守るのは県の仕事です。なぜ安中市が県の弾除けにならなければならないのかと。
●協定を結ばないというのは、させないということです。協定を結ばないのは反対と同じです。県がその気になれば陳情しても無駄です。意向として受け取るとは思いますが。
●県が許可したものをどうやって壊すのですか。裁判で負けたのなら、法治国家だから仕方ないのでは
●法律上の許可権者は県であり、市の基本方針から設置は認めないと決定しており、その基本方針どおりに対応せざるをえません。
●廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)・安中市廃棄物の処理及び清掃等に関する条例・安中市廃棄物の処理及び清掃等に関する条例施行規則に基づき、業者からの申請を受けて規定に基づき一般廃棄物処理業の許可をいたしました。

【意見・要望その12】
○協立精工の北側の遊休地をある企業が買ったという話だったが、景気が悪くなったので、延期されるのか、話がなくなるのかどうなっていますか。土地は草刈などが行われているので、その点はいいのですが。今後はどのようになるかご存知ですか。
○計画の実行などは企業に任せてあるのでしょうか。土地も企業のものでしょうし。
○以前はすぐにでもとのことでしたが。
○道の整備も途中でストップしていますよね。
<回答>
●自動車関係の企業がやってくるという話を伺っています。建設計画の実施自体は企業が考えることですが、一昨年来の不況でそう簡単には計画通りにならないと思います。一昨年の春は景気が良かったのと、地形から工場はどうしても南側によってしまうと思われるので、道路の整備にも着手しました。工場ができた後で道路の拡幅を行えば補償額が大きくなってしまいます。一歩先を照らす行政を行わないとだめだと考えています。後追いしているようでは税金がいくらあっても足らなくなってしまいます。

【意見・要望その13】
○野殿から切り通しへの道路だが、なかなかいい道路ができない。学校に聞いて調べてみたら、あの道を通学路に使っている生徒が32人いるようだ。危ないので親が自動車で通わせている宗もあると思う。自転車が時速50kmくらいで坂を下っていく。道幅もそれほどないので、大型車は車線をはみ出してしまう。すれ違いの際が非常に危険。できるだけ早く上まで歩道の工事をやって欲しい。
○その後の整備については。
○その道路の下のほうに農免道路との合流があります。そこに横断歩道を設置して欲しいと警察にお願いしてあります。そうすれば、子どもたちも守れるし、私たちも安心して運転できます。
<回答>
●排客土の際に新しい道を整備する計画もあるので、その手前までは整備するように指示しています。排客土事業は県営なので、県とも協議しなければなりません。今のままでは登りきってから歩道を作る余地がないので、排客土の際の道で歩道の設置を検討しています。横断歩道が必要というような要望の声を聞かせていただかないと逆に受け取る人がいます。皆さんの生の声を出してもらうことは非常に大切です。

【意見・要望その14】
○のどの荘からも施設を増設したいとの話をいただいている。そういうことを考えると交通量も増えるのではないだろうか。
<回答>
●高齢者の送り迎えの車もあると思うし、急ブレーキをかければ、高齢者は前に滑り出すようになってしまいます。
●今は400人の待機者がいます。介護保険が始まるときに県の説明では施設介護の利用者は全体の2%程度とのことでしたが、最初はそれくらいでも将来はだめだろうと思っていました。今は約400人の待機者がいます。昨年、明嶺荘とのどの荘はデイサービスを改装させてもらいましたが、20床増やすつもりでいて、その際には地区の皆さんにお世話にならなければと思っています。また、新しい80床の施設を作る計画もあります。希望者を公募して、設計図を審査員に検討してもらい、決める予定でいます。

**********

■岩野谷地区の地区別懇談会が開催されたのは今年の2月16日でしたので、既に8ヵ月半が経過しました。当会では、懇談会の直後に、岡田市長と住民との質疑応答の模様を全部ブログに掲載しました。(http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/410.html及びhttp://pink.ap.teacup.com/ogawaken/411.html#readmoreを参照下さい。)
岡田市長は、住民が公開質問状を出さない限り、決して回答などよこしたことがありませんが、今回、なぜ突然に、今頃になって回答を、懇談会の参加者に送ってきたのでしょうか。

 その理由は、すぐに合点が行きました。平成22年10月28日に、岡田市長は、群馬県から、平成22年度の県功労者として、38人の受賞者の一人として選ばれたからです。

 同日付の上毛新聞一面によりますと、「県は10月28日付で、本年度の県功労者に幼児教育に尽力した山田佳栄子さん(61)=藤岡市藤岡ら38人を選んだ。表彰式は同日、県庁で行われる。受賞者は地方自治、福祉、保健、商工など18分野から選ばれた。県功労者表彰制度は1955年度に発足。累計の受賞者は1606人となった」とあり、14面に「受賞者の顔触れ」として全員のプロフィールが掲載されており、岡田市長の見出しには「市民対話で融和に努力」と書いてあります。


 記事の文章は、「37歳で市議初当選。議長を務めた後、県議3期を務めた。2006年、旧松井田町との合併に伴う市長選に出馬、“新生”安中市の初代市長に。市民・市長対話や地区別懇談会などを行い、地域の融和に力を入れている」と書いてあり、地区別懇談会等の活動が表彰対象になったため、今まで一度もやっていなかった参加者への回答を配布する気になったものとみられます。

 回答内容は、相変わらず空虚な内容の文章の羅列で、こんな回答をもらっても、参加者は「いまごろ何をおっしゃるの?」という気持ちになったことでしょう。ようするに、県功労者表彰を今年度、安中市民で唯一、めでたく受けられたわれらが代表の岡田市長としては、後ろ指を指されないように、実績を作ることが目的だったようです。

■一方、冒頭で説明した通り、この回答書は、日曜日の朝、郵便受けに投函されていました。こんなに早く郵便配達をやるのかな、と驚いた次第ですが、郵便番号と宛先は記載されていますが、よく見ると封筒には切手や消印がありません。代わりに「関東新聞販売株式会社 メール便 発送 22.10.29 お問い合わせTEL027-382-181」と書かれた丸印が押してあります。


 一体これはどういうことでしょう。市役所に関わる書類が、民間企業によって、宅配されたのです。既に宅配業者が信書を配達する例は以前からありますが、市役所からの文書が、新聞販売店により、朝刊と一緒に配達されたのです。

 ちなみに、当会事務局長宅では、15年以上前から東京新聞を購読しています。この理由として、関東新聞販売株式会社は、当会のチラシの新聞折込について拒否をしたことがあり、その原因が政治的圧力だったことや、チラシを受け付けた場合でも、配布枚数が公称と実際とで食い違っており、水増しした公称枚数を持ち込んでも相当数が余り、余った当会のチラシの裏側を、作業場でメモ用紙として使っていた事実を実際に確認したため、関東新聞販売の言うこと・やることは絶対に信用できないからです。

■それにしても、長年にわたり多額の政治資金を提供し続け、免税措置をしてもらっている関東新聞販売に対して只ならぬ恩義がある岡田市長の立場とはいえ、今度は、朝刊の配達のついでにメール便を扱わせるとは驚きました。さっそく、市役所の行政文書の配布を同社にメール便として業務委託した経緯について、岡田市長に確認してみたいと思います。に

 おそらく「経費節減になる」などという理屈なのでしょうが、業務委託に際して、競争性、透明性、公平性が担保されたうえで、関東新聞販売に委託することに決まったのかどうか、きちんとした情報開示と説明責任を岡田市長に求める予定です。

■また、各地区で毎年2月に開催している地区別懇談会の質疑応答の模様をこのように文書化したのですから、懇談会の参加者のみに、特定の業者を通じてメール便で通知するより、市のホームページに全て公開すれば済むことです。当会では、情報開示で他の地区のやりとりについても入手する予定です。

【ひらく会事務局】

<参考資料>
平成22年度の県功労者として表彰を受けた方々は次のとおりです。政治と建設業関係者の割合が目立ちます。(平成22年10月28日上毛新聞14面「県功労者の横顔 努力惜しまず地域貢献」より)

■県政  県議  塚越紀一(69)  伊勢崎市今泉町
「生活者の視点から政治」
 市議を経て1995年から県議を務めており、幅広い分野で県政の重要施策に携わる。20年にわたり行ってきた仲間の弁護士との無料法律・生活相談活動を基盤に、生活者の視点に立った政治を心掛けている。

■県政  県議  南波和憲(63) 東吾妻町原町
「多くの課題でパイプ役」
 建設会社を経営し、1983年町議に当選。95年から県議となり、農林、保健福祉、産業経済の各委員長を務めるとともに、国と県・地元とのパイプ役としてさまざまな課題について積極的に取り組んできた。

■県政  県議  黒沢孝行(59) 太田市菅塩町
「働く人の目線を大切に」
 衆院議員秘書を経て1995年から県議。働く人の目線を大切にするとともに、「未来に安心を」をモットーにした活動に取り組んできた。生活環境基盤の整備、少子高齢化対策などの諸課題に力を入れている。

■地方自治  安中市長  岡田義弘(72) 安中市野殿
「市民対話で融和に努力」
 37歳で市議初当選。議長を務めた後、県議3期を務めた。2006年、旧松井田町との合併に伴う市長選に出馬、“新生”安中市の初代市長に。市民・市長対話や地区別懇談会などを行い、地域の融和に力を入れている。

■地方自治  神流町議  宮前俊秀(65) 神流町万場
「町村合併の実現に尽力」
 1987年に町議初当選。保健医療、福祉、教育など幅広い分野で活動し、議長も務めた。県内第1号となった平成の大合併では行政、住民との意見調整に携わり、旧万場、中里両町村の合併実現に尽力した。

■地方自治  伊勢崎市議  野田文雄(61) 伊勢崎市緑町
「経験生かして議会運営」
 1987年から市議を務めており、数々の要職を歴任した豊富な経験を生かして、円滑な議会運営に力を発揮している。市政の諸課題に積極的に取り組み、市議会議長のほか、県市議会議長会長も務めた。

■私学教育  県私立幼稚園協会理事  山田佳栄子(61) 藤岡市藤岡
「子供の個性重視し教育」
 藤岡幼稚園の園長として子供の個性、特性を重視した運営を推進。関係団体の役員を数多く務めるとともに、少子化対策や幼保一体化など子育て、幼児教育をめぐるさまざまな課題について積極的に取り組んでいる。

■税務  県法人連合会理事  高浦孝好(64) 前橋市昭和町
「租税教育へ中学で講演」
 前橋法人会、県法人会連合会の役員を歴任、適正申告の普及に尽力してきた。自動車税の集合納付推進、電子申告・電子納税の普及に取り組むほか、租税教育の一環として中学校での講演なども行っている。

■税務  関東信越税理士会件支部連合会副会長  田子一夫(60) 前橋市東上野町
「電子申告の利用率向上」
 税理士会の役員を歴任、公正・公平な申告納税の推進、納間内納税の普及に力を入れてきた。近年は電子申告の普及拡大に力を入れ、利用率を大幅に向上させるなど県の税務行頭に多大な貢献をしてきた。

■消防防災  太田市消防団長  上村勝利(66) 太田市高林東町
「半世紀近く業務に献身」
 入団以来、半世紀近く消防団の業務に献身的に取り組み、団員の増員、施設・設備の充実強化に努力してきた。合併に伴い統合した新たな市消防団の組織づくりを進めるとともに、消防団育成強化に力を尽くしている。

■消防防災  渋川市消防団長  上村和弘(52) 渋川市渋川
「現場で適切な指揮・指導」
 1980年に消防団に入団、2003年から市消防団長を務めている。山林火災など数多くの火災現場で、適切な指揮・指導を行ってきた。市町村合併に伴う統合では団員の一体感醸成、円滑な組織運営に向け尽力した。

■文化  群馬交響楽団運営理事  松井一雄(86) 高崎市東貝沢町
「音楽文化の発展に情熱」
 群馬交響楽団の発足時はバイオリン奏者で参加したが、プロ化か進む中、陰で支える役割に徹した。運営を中枢から長年支え、経済的支援も行っている。本県の音楽文化の向上、発展に大きく寄与している。

■文化  元県書道協会副会長  亀井兼吉(81) 太田氏新田村田野
「子供や住民の指導推進」
 地元で毎年、100人近い子供の面倒を見ているほか、高校生や住民に指導するなど書道の普及と振興に寄与した。県書道協会の要職を歴任し、本県の書道界をけん引した。書道家としても輝かしい経歴を持つ。

■国際交流  カナダ県人会長  鈴木孝志(68) カナダ・オンタリオ州
「組織立ち上げ交流促進」
 県知事のカナダ訪問をきっかけに1979年、県人会を立ち上げた。以来、会長として精力的に活動、会の発展と本県との国際交流推進に尽力している。本県の中学生のホームステイを受け入れる事業も手掛けている。

■福祉  民生委員・児童委員  村田永昌(75) 桐生市三吉町
「昼夜問わず精力的活動」
 現職中に亡くなった父・留一氏の後任として、1977年に民生委員・児童委員に委嘱された。以来、昼夜を問わず活動を続けている。桐生市民生委員児童委員協議会長として後進の育成、会の発展にも尽力している。

■福祉  民生委員・児童委員  平田芳子(74) 中之条町伊勢町 
「地域福祉の向上に貢献」
 地域から推されて1980年に民生委員・児童委員となり以来、精力的に活動している。県、町の民生委員児童委員協議会で要職を歴任。会の充実と発展に寄与し、地域福祉の向上に多方面から貢献している。

■福祉  知的障害者厚生施設「たけのこ学園」施設長  堤克彦(70) 沼田市西倉内町 
「障害者福祉向上に30年」
 福祉の世界に飛び込んで約30年。県内の知的障害者施設の重鎮の一人として、障害者福祉の向上に尽力している。福祉施設士などさまざまな資格を持ち、自己の研さんと施設職員の資質の維持、向上に努めている。

■福祉  県母子寡婦福祉協議会理事長  本間芳恵(65) 太田市熊野町
「若手組織をつくり交流」
 「東光虹の家」に開所と同時に就職した。太田市母子会の活動を推進する一方、2000年に県母子寡婦福祉協議会理事長に就任。若手母子の会をつくり、会員の交流事業を推進するなど魅力ある組織づくりに貢献した。

■保健  元県薬剤師会常務理事  佐藤忠(76) 高崎市井野町
「医薬分業の推進を図る」
 県薬剤師会の常務理事を長年務め、会員の資質向上や医薬分業の推進に尽力した。県国民健康保険診療報酬審査委員会の委員としても活躍している。地元の高崎では後輩の薬剤師の育成、指導に当たっている。

■保健  県医師会副会長  月岡鬨夫(70) 高崎市岩鼻町
「医療技術の向上に寄与」
 開業医として地域住民の診療や健康管理に携わり、学校医も務めている。高崎市医師会理事を経て、県医師会理事に就任。2005年から副会長として指導力を発揮、県内医師会の発展や会員の医療技術向上に寄与した。

■保健  元県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長  入内島一崇(65) みなかみ町石倉
「高齢化への環境を整備」
 1984年から県旅館ホテル生活衛生同業組合の要職を歴任し、組合の充実や発展、公衆衛生の向上に寄与している。シルバースター旅館ホテル登録制度を推進し、高齢化社会にマッチした社会環境づくりに貢献した。

■環境  NPO法人県自然保護連盟理事長  金井賢一郎(79) 前橋市光が丘町
「両生類研究や環境保護」
 教師として子供たちを指導する一方で、1974年から県自然保護連盟理事を務め、2004単に理事長に就任した。ライフワークはモリアオガエルなどの両生類研究。自然環境保全推進員としても活動している。

■環境  元水質調査協力員  森下キミ(70) みどり市大間々町高津戸
「渡良瀬川監視して35年」
 渡良瀬川の銅の水質目標値を監視するため、県が始めた水質調査に協力。1974年から35年間にわたり、5~9月のかんがい期の毎朝6時に、高津戸地点の川の水を3リットル採取する業務を続け、水質監視に貢献した。

■林業  県山林種苗緑化協同組合副理事長  角田金作(69) 沼田市利根町多那 苗木の生産に取り組む
 50形以上にわたりスギ、ヒノキなど林業用の苗木生産事業に取り組む一方、1987年から組合の理事、常務理事を歴任。2年前からは副理事長として組合員の生産体制の維持や、技術向上に貢献している。

■農業  元県漬物工業協同組合理事長  後藤健治郎(73) 太田市大原町
「野菜の契約栽培を推進」
 1991年から組合役員を歴任し、2001年から2年にわたって理事長を務めた。漬物の原料となる野菜の確保に向けて、産地との契約栽培を推進。潰物産地としての地位を高めるなど業界の発展に力を尽くしてきた。

■農業  県飼料商組合長  一倉克己(66) 渋川市半田
「飼料の安定供給目指す」
 1977年から組合理事や常任理事などを歴任し、02年に組合長に就任した。業界の発展や安定的な飼料供給に先頭に立って尽力している。渋川商工会議所の副会頭も務め、地域の商工業発展にも取り組んでいる。

■商工  沼田商工会議所副会頭  市村正臣(75) 沼田市東倉内町
「溶接技術向上に努める」
 家業の鉄工所を経営する一方、1974年に沼田商工会議所の議員に就任。2007年から副会頭として会議所運営と地域の商工業振興に取り組んでいる。5月まで日本溶接協会県支部長を務め、技術向上に貢献した。

■商工  県繊維連合会副会長  中野隆雄(75) 桐生市相生町
「繊維業界の発展に努力」
 1999年から東日本編レース工業組合理事長を務める一方、2001年に連合会副会長に就任。ヨーロッパ各国のインテリア展示会を視察した経験や自社での商品開発の実績を生かし、繊維業界の発展に尽力している。

■商工  県機械金属工業協同組合連合会理事  日野昇(72) 桐生市堤町
「組合間の情報交換に力」
 桐生機器工業協同組合理事長を務める一方、1999年に県内各組合の指導団体である連合会の理事に就任。組合間の情報交換などの事業に積極的に取り組んでいる。県バドミントン協会長としても活躍している。

■労働  元県建築業組合連合会長  河合秀夫(78) 伊勢崎市八幡町
「業界発展へ後継者育成」
 65年にわたって建築業に従事し、現在も現役として活躍している。2002年から6年間、会長として組合員の技能向上や業界発展に取り組んだ。08年まで県建築大工技能士会の会長も務め、後継者育成に貢献した。

■観光  元県土産品公正取引協議会長  清水亮市(71) 渋川市伊香保町
「適正表示推進で講習会」
 1988年に県土産品公正取引協議会の副会長に就任し、2006年から4年間会長を務めた。土産品の適正表示が観光地のイメージづくりに果たす役割の大きさを認識し、会員向けの講習会を開くなど尽力した。

■県土整備  元県建設業協会副会長  渡辺良彦(75) 前橋市表町
「技術者の資質向上図る」
 1976年に群馬建築士会青年部連絡協議会の初代会長に就任。製図講習会を開き、建築技術者の資質向上に寄与した。2005年までに県建設業協会の常任理事、副会長を歴任、建設業界の健全な 発展に貢献した。

■県土整備  元県建設業協会常任理事  石川重政(75) 太田市浜町
「地域経済の発展へ努力」
 1980年に県建築業協会理事に就任し、89年からは常任理事・太田支部長として協会組織の強化と、会員の技術向上に尽力した。また、群馬経済同友会の代表幹事に就任するなど、経済発展にも貢献した。

■県土整備  元建設工事紛争審査会長  三橋彰(64) 前橋市広瀬町
「工事の紛争解決で重責」
 県建築工事紛争審査会の法理専門委員として、弁護士の経験を生かし、建設工事の紛争解決に当たっている。2010年からは審査会の会長に就任して、会の円滑な運営や建設業界の適正な発展に力を尽くしている。

■教育  県レクリエーション協会副会長 樺沢能婦子(76) 前橋市紅雲町
「積極邸にレク活動振興」
 県レクリエーション指導者クラブが、県レクリエーション協会に加盟したときから中心になって活躍し、1998年からはクラブの会長を務めている。協会の副会長も務め、レクリエーション活動の振興に取り組む。

■教育  県ウエイトリフティング協会長  原時夫(74) 玉村町上之手
「全国大会の運営に尽力」
 県ウエイトリフティング協会の運営、発展に貢献し、1997年からは会長。本県開催の全日本マスターズ大会、全国高校選抜大会の運営に力を発揮した。日本ウエイトリフティング協会の役員としても活躍している。

■警察  県検視警察医 佐藤仁(73) 高崎市竜見町
「性犯罪の被害者を支援」
 死体検案業務や性犯罪被害者対策に尽力し、県警察学校では部外講師として警察官への指導教養を行っている。県性犯罪被害者支援連絡協議会の設立に当たっては、女性保護の立場から関係機関に参画を働き掛けた。

■警察  県少年補導員連絡協議会長  林茂隆(69) 前橋市南町
「健全育成に情熱を注ぐ」
 1978年に県少年補導員に委嘱されて以来、前橋地区少年補導員連絡会副会長、会長を歴任。2009年からは県少年補導員連絡協議会の会長として、少年の健全育成や非行防止活動に情熱を注いでいる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする