もう始まってずいぶん経つので、たぶんギリギリで鑑賞できたんだと思います。でも、見れてよかった・・・。
最初の舞台は中国の山村。小さな田舎の村で、運動神経がよかったのか、ついスカウトの目に留まってしまったのがリー。
働き者で優しい母とまじめな父、7人もの兄弟に囲まれて平凡に暮らしていたのに、トントン拍子に予選を勝ち抜いてしまい、実家に帰ることもできずに特訓を受けることに。
中国っていう国は、今でもそうなのかはわからないけれど、思想の統一が厳格だから思ったことを素直に言っただけでも糾弾されたりしてしまいます。そんな、総統(?)にたてつくつもりは全然なくても。
バレエの特訓学校でも、そんな理由でリーをかわいがってくれた先生が飛ばされる。
でも、それがバネとなって、決して優等ではなかったリーが輝き始めるのです。
そしてやがては国家の代表としてアメリカに行くこととなります。
初めての資本主義にとまどうリー。沢山の服やらものを買い与えてくれたバレエのインストラクターに「僕の父の年収は○○だ。それなのに、このたくさんのもの。どうしてこんなことするんですか。」と素直に尋ねるリー。
一昔前の映画を見ているようです。
しかし、才能があるうえ、努力家でもあるリーは頭角を現し、半年の滞在が終わるころにはすっかり人気者に。インストラクターと一緒に滞在の延長を申請するのですが、「これ以上いて、リーが資本主義に汚染されてはいかん」などという恐ろしい意見の元、却下されてしまいます。
そこで、悩みぬいたうえ、弁護士の進言に従ってアメリカ人の彼女と結婚することにします。
普通ならそのままアメリカに滞在できるはず。しかし、そうは簡単にはいきません。
リーは弁護士やインストラクターから隔離され、脅しを受けます。また、弁護士たちもあらゆる行動を取り始めます。
マスコミも騒ぐようになり、結果、リーの結婚・滞在は認められますが、彼は二度と祖国へ帰ることはできなくなります。
たかが(?)バレエのダンサー、な~んにも思想なんて口にしていないのに、なんでこうなるのかと思うような展開です。しかし、なるんです、きっと。
リーは家族が脅されている夢や、ついには処刑されている夢まで見るようになります。
せっかく残ることができても、これで幸せだったのでしょうか。
あまりのつらさに妻とも別れてしまいます。
ここで印象的なシーンがありました。リーが帰宅しても、家は荒れたまま。流しには食器がたまったまま、部屋も全然片づけられていません。
妻が帰宅したとき、リーがそれをなじると、妻は「私はあなたの母親じゃないわ」と言います。するとリーは「ああ、母親じゃない。僕の母は朝から晩まで一日中働きづめだった」と返します。
ドキっとしました。つい、「そうだよな・・・」って思ってしまいました。もちろん、彼の妻のように夢を追っているだけか、実際に働いて稼いでいるかで立場は違うと思いますが。
ともかく、バレエに打ち込むしかないリーはやがてアメリカでも有名になります。
で、時は流れ、時代が変わり、ある公演でリーは両親に会うことになるのです。
それはサプライズだったため、リーは泣き崩れてしまいます。会場は大拍手。私も貰い泣きをしてしまいました。
よかった、ほんとうによかった。
やがてパートナーと故郷を訪ねたリー。そこで例の恩師に会うことができ、「君が踊る姿をどれだけ見たかったか・・・」と言われて、パートナーと何もない広場で踊ってみせるのです。
それがラストシーン。素晴らしいですね!
あがらえない時代の波に翻弄されながらも、前向きに生き抜いた素晴らしさ。
自由に恵まれているはずの私たちよりも、ずっと強いような気がします。
あ、関係ないですが、カイル・マクラクランを久しぶりに見れて感動でした。ドラマ見ないもんで・・・。
最初の舞台は中国の山村。小さな田舎の村で、運動神経がよかったのか、ついスカウトの目に留まってしまったのがリー。
働き者で優しい母とまじめな父、7人もの兄弟に囲まれて平凡に暮らしていたのに、トントン拍子に予選を勝ち抜いてしまい、実家に帰ることもできずに特訓を受けることに。
中国っていう国は、今でもそうなのかはわからないけれど、思想の統一が厳格だから思ったことを素直に言っただけでも糾弾されたりしてしまいます。そんな、総統(?)にたてつくつもりは全然なくても。
バレエの特訓学校でも、そんな理由でリーをかわいがってくれた先生が飛ばされる。
でも、それがバネとなって、決して優等ではなかったリーが輝き始めるのです。
そしてやがては国家の代表としてアメリカに行くこととなります。
初めての資本主義にとまどうリー。沢山の服やらものを買い与えてくれたバレエのインストラクターに「僕の父の年収は○○だ。それなのに、このたくさんのもの。どうしてこんなことするんですか。」と素直に尋ねるリー。
一昔前の映画を見ているようです。
しかし、才能があるうえ、努力家でもあるリーは頭角を現し、半年の滞在が終わるころにはすっかり人気者に。インストラクターと一緒に滞在の延長を申請するのですが、「これ以上いて、リーが資本主義に汚染されてはいかん」などという恐ろしい意見の元、却下されてしまいます。
そこで、悩みぬいたうえ、弁護士の進言に従ってアメリカ人の彼女と結婚することにします。
普通ならそのままアメリカに滞在できるはず。しかし、そうは簡単にはいきません。
リーは弁護士やインストラクターから隔離され、脅しを受けます。また、弁護士たちもあらゆる行動を取り始めます。
マスコミも騒ぐようになり、結果、リーの結婚・滞在は認められますが、彼は二度と祖国へ帰ることはできなくなります。
たかが(?)バレエのダンサー、な~んにも思想なんて口にしていないのに、なんでこうなるのかと思うような展開です。しかし、なるんです、きっと。
リーは家族が脅されている夢や、ついには処刑されている夢まで見るようになります。
せっかく残ることができても、これで幸せだったのでしょうか。
あまりのつらさに妻とも別れてしまいます。
ここで印象的なシーンがありました。リーが帰宅しても、家は荒れたまま。流しには食器がたまったまま、部屋も全然片づけられていません。
妻が帰宅したとき、リーがそれをなじると、妻は「私はあなたの母親じゃないわ」と言います。するとリーは「ああ、母親じゃない。僕の母は朝から晩まで一日中働きづめだった」と返します。
ドキっとしました。つい、「そうだよな・・・」って思ってしまいました。もちろん、彼の妻のように夢を追っているだけか、実際に働いて稼いでいるかで立場は違うと思いますが。
ともかく、バレエに打ち込むしかないリーはやがてアメリカでも有名になります。
で、時は流れ、時代が変わり、ある公演でリーは両親に会うことになるのです。
それはサプライズだったため、リーは泣き崩れてしまいます。会場は大拍手。私も貰い泣きをしてしまいました。
よかった、ほんとうによかった。
やがてパートナーと故郷を訪ねたリー。そこで例の恩師に会うことができ、「君が踊る姿をどれだけ見たかったか・・・」と言われて、パートナーと何もない広場で踊ってみせるのです。
それがラストシーン。素晴らしいですね!
あがらえない時代の波に翻弄されながらも、前向きに生き抜いた素晴らしさ。
自由に恵まれているはずの私たちよりも、ずっと強いような気がします。
あ、関係ないですが、カイル・マクラクランを久しぶりに見れて感動でした。ドラマ見ないもんで・・・。