田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

怒り

2019年11月23日 15時40分00秒 | 日記

「怒り 映画」の画像検索結果"

「怒り 映画」の画像検索結果"

「怒り 映画」の画像検索結果"

 

 吉田修一の原作を映画化した「悪人」で国内外で高い評価を得た李相日監督が、再び吉田原作の小説を映画化した群像ミステリードラマ。名実ともに日本を代表する名優・渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡と日本映画界トップクラスの俳優たちが共演。犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄という3つの場所に、それぞれ前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるドラマを描いた。東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが……。(映画.comより)

<2017年7月9日 you tube鑑賞>

 

 

 

 今更ですみません。当時、公開されてまだ間がなくて、たぶんyou tubeで中国語字幕で公開されていたシロモノ。日本人だから字幕無視してタダで見れて「ラッキー!」と思った私でした。アホですみません。

 しかし、映画自体は長くて重いものでしたね。「悪人」も深く深く考えさせられましたが、個人的には今度の映画のほうがわかりづらい感じがしました。

 整形してまで逃げ回る犯人、そもそもの殺人の動機が説明通りなら、ちょっと異常な気がします。もちろん殺人自体、異常な事態だし、平凡な人間には縁のないものなのですが、それにしてもヒドすぎる。そして、物語はオムニバス調に3つ並行に描かれます。どれにもそれらしい怪しい男の存在が。私、「絶対一人の男が変装しているんやわ」と思っていました(笑)。同時期に存在することについては、今にびっくりするようなトリックが明かされるに違いないと。

 それぞれのお話、役者さんたちはうまかったですねぇ。渡辺謙は渡辺謙であってそれ以上ではなかったですけれど、他の役者さん、例えば宮崎あおいのエキセントリックさと男性に対する魅力はどう?!さすがとしか言いようがありません。あんな風に生まれたかった(笑)。この宮崎パートの”男”は松山ケンイチ。

 そして二つ目。真面目なゲイ、妻夫木聡もよかったけれど、彼に拾われる”男”綾野剛の繊細さと可愛らしさは、どう?!綾野さんがあんなに魅力的な人だって、知らなかった。映画も結構見たんだけれど。妻夫木君の病身の母親もよかった。社会的地位はなくとも、母親を一瞬でとりこにしてしまう綾野さんは少々紋切り型だとは思ったけれど、でもこの二人のお話が一番魅力的だったかな。

 もう一つのお話は、沖縄。私たちがニュースで見るような、リアルな沖縄の時事問題を取り込んで「こんなん描いていいん?」とこちらが戸惑うほどでした。このパートの”男”は森山未来。これは反則ですよね、彼だけが最初から危険な風貌じゃないですか(ファンの方、ごめんなさい)。

 人はいったん疑い始めると、物事はそうとしか見れなくなります。人間の記憶が簡単に置き換わるのと同じです。でも、それは得てして誰にでも無意識に起きることであって、責めるようなものではないのでしょうね。自分だって、きっとそうなのですから。周りの反応を見て、自己を戒めるほかありません。それでも「類は友を呼」んでますから、自覚すら難しいのかもしれません。

 映画と小説はラストの描き方が違うと聞きました。映画のラストがあんまり記憶に残ってないので、インパクト薄かったんでしょうね(笑)。機会があれば是非小説にもチャレンジしたいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フリーソロ(Free Solo)

2019年11月23日 14時43分05秒 | 日記

クリックすると新しいウィンドウで開きます

クリックすると新しいウィンドウで開きますクリックすると新しいウィンドウで開きます

 

 ロープや安全装置を一切使わずに山や絶壁を登る「フリーソロ」と呼ばれるクライミングスタイルで世界的に知られるクライマー、アレックス・オノルドの緊迫感あふれるクライミングに密着したドキュメンタリー。ナショナル・ジオグラフィック誌の表紙を飾るなど、世界で著名なクライマーの1人として活躍するアレックス・オノルドには、1つの夢があった。それは、世界屈指の危険な断崖絶壁であり、これまで誰もフリーソロで登りきった者はいない、米カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にそびえる巨岩エル・キャピタンに挑むこと。この前人未到のフリーソロのために幾度の失敗と練習を重ねてきたオノルドは、2017年6月3日、ついにエル・キャピタンへの挑戦を開始する。オノルドが登攀する様子を臨場感あふれるカメラワークで収め、第91回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞。監督は、山岳ドキュメンタリー「MERU メルー」も高い評価を得たエリザベス・チャイ・バサルヘリィ&ジミー・チン。(映画.comより)

 

 

 

 こんな珍しい映画が都会と公開時期を違わずやってたら、見るしかないでしょう(笑)。上映時間も短かったし、登山のドキュメンタリーということで、字幕でも見れるかとチビ息子を伴い鑑賞。映画は冒頭からすごいアングルでのクライミング場面。いきなりビビったチビ息子が「ぼく、高所恐怖症なんよ~」と弱音を吐くくらいでした。いや、高所恐怖症が何たるかはあんまり理解してないとは思いますけどね(こんな言葉をよく知っていたなぁとは思う)。

 しかしながら、映画全体は起伏に富まない作りでした。掴みはバッチリだっただけに、少し残念かなぁ。個人的には、主人公の彼女の出番が多すぎると思いました。ドキュメンタリーなんだから、プロの登山家がどういう感じで日々を送っているのかとか、どんなチャンスがあってどんな考え方なのかとか、まぁ要するに「プロの世界」を垣間見たかったわけです。もちろん、そういう描写もあったし、またパートナーや家族も大変なんだろうと思いますが、彼女がどれだけ懐深く彼を許しているか、とか、普通の女の子が喜ぶようなことも本当は大好きで喜ぶとか、どれだけ彼に尽くしているかとか、わりとどうでもいいことが延々と描かれることにうんざりしました。こういうことに必死になる男なんて最初から変人ってわかってるんだから、それを許してるんだってアピールする必要ないと思う。彼女のシーンを削ったら映画は半分になるんじゃないかな(笑)。シャープでよかったかもしれん。

 それにしても危険です。本当に一瞬のミスで落ちて死んでしまった仲間も何人も描かれます。まぁそのスリルが生きてる感覚なんだろうけれど、こういうスポーツは引き際も難しいですね。「しまった!」と思って落ちた時は死ぬわけですから。あんまり凡人には縁のない世界だと思いました。当たり前か・・・。オノルド君、無事でいてくださいね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする