人工知能が人間の知性を超える現象“トランセンデンス”を開発研究する科学者ウィル(ジョニー・デップ)は、ある日、反テクノロジーの過激派組織の凶弾に倒れてしまう。死の間際に、妻エヴリン(レベッカ・ホール)は彼の頭脳をスーパーコンピューターへインストール、それは自我を持った超頭脳の誕生であった。ウィルの意識はコンピューターの中で生かされ、ネットワークの力により軍事機密、金融、政治から個人情報まで地球上のすべての情報を手に入れることになる。やがて、超高速処理能力で化学反応を引き起こしながら、人類の想像を遥かに超える進化をし始めるのだった……。(moviewalkerより)
日曜日の昼間だというのに6人で鑑賞。人気ないのね(笑)。うちではベタニーファンの娘が、初めて大画面で彼を見ることができる(そうなのね・・・)ということで、興奮しきり。
人智は凡人の思想をはるかに超え、すべてを凌駕するようになっています。そして、あろうことか、賢い人たちは、人の感情をもプログラミングするすべを発明してしまうのです。
しかし、それですべてうまくいくでしょうか。コントロールできるものでしょうか。人は気まぐれ。どうなんでしょうねぇ。
私個人的には、あまりな医療技術の進歩は無用な延命、ひいてはアンバランスな年齢構造(つまり高齢化)を引き起こすものではないか、との疑いを常々持っているので、ましてや感情までプログラミングできるというのは、いかがなものかと思いました。
そして、そこまで行くとやはりそういうものに反対するテロ組織ができて(その描かれ方はシー・シェパードの様)、過激な思想の元、テロが起きるのです。
研究の中心だったジョニー・デップもその凶弾に倒れてしまいます。しかし、彼を諦めきれない妻により、その脳はアップロードされ、そしてそれは、感情を持ち、思考し、暴走するのです。
映像は大変スタイリッシュで、見応えのあるものでした。ウォーリー・フィスター監督、さすがに多くのノーラン監督作品で撮影監督だっただけのことはあります。しかしながら、前半こそドキドキする展開だったものの、話は「人工知能の暴走」という見飽きた方向に収束してゆき、ありきたりな幕切れとなってしまいます。これだけの名優を揃えてあるだけに、大変に残念です。
デップ、ベタニー、モーガン・フリーマンだけではなく、驚いたのはキリアン・マーフィーが出ていたこと。結構好きなんですよね~。でも、モーガンと並ぶとなんかちっちゃかったな(笑)。モーガンも、いつからなのか、かなりお腹が出てましたね。体調を心配します。
それと、どうでもいいのですが、ベタニーが明らかにデップの奥さんに横恋慕してるんですよね。この設定、いらなかったんじゃないかな。
ともかく、もう少し期待したかな・・・って感じです。