歯の根にヒビがあって、感染がなかなか収まらない場合は
通常の治療では治すことができません。
感染した部分の治らない組織(不良肉芽)を取り除く必要があります。
まず第一選択としては「歯ぐきの手術」を行います。
これは歯周病がなかなか治らない場合に選択する手術と
同じ手法で行います。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20071219
手術の際には汚れてしまったヒビの部分もキレイにします。
悪くなった組織を取り除き、原因となったヒビの部分がキレイに
なれば理論上感染したところは治ります。
ところが実際にはうまく治ることもあるのですが、結果的に再び
感染してしまうこともあります。
その理由はヒビが正常な組織に包まれないことが考えられます。
ヒビの周りが弱い組織でしか包まれなければ、短期的には
よくなったようにみえても何かの拍子に(歯磨きがおろそかに
なった、体調がわるくなった、など)再感染してしまう恐れが
あるのです。
歯周病の手術であればほとんどの場合よくなるのですが、
ヒビの場合よくならないこともあります。
こういうことがあるので、「ヒビがあれば抜歯の対象とする」
という考え方があるのです。
小幡歯科医院