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(旧)小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

こんなもので虫歯に!(100%ジュース)

2008-12-07 09:39:00 | 虫歯

虫歯にならない人は何を食べても大丈夫なのですが、虫歯になりやすい人は

食生活を気をつける必要があります。

                     

でも虫歯にならないように食生活に気を使っている方でも虫歯になってしまうことが

あります。

                

よーくお話を聞いてみると原因がわかるものです。

                        

今まで、スポーツドリンク、のど飴、母乳などなかなか虫歯になるとは思えないもの

を紹介してきました。

              

今回の「こんなもので虫歯に」シリーズは、果汁100%ジュースです。

                

果物では虫歯になることはそうありません。

             

ですから100%ジュースも大丈夫だろうと思いがちですが、意外に100%

ジュースが原因だと思われる患者さんがいます。

                

特にお子さんで、毎日のように100%ジュース(リンゴが多いように感じます)を

飲んでいて虫歯になりそうになっている子を時々見かけます。

                 

ジュースに精製すると虫歯になる危険が生じる(糖も天然ものですと虫歯になり

にくいのですが、精製糖になると虫歯になりやすくなります。)のかもしれません。

               

メーカーがこっそり砂糖を入れているのかもしれません。

              

とにかく、虫歯になりそうになったら100%ジュースを毎日飲ませるのはやめて、

「今日はお茶の日」といって別のものを飲ませる日をつくりましょう。

               

                  


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人類の虫歯の歴史

2008-12-04 09:25:00 | 虫歯

                     

                     

「人類の虫歯」という検索がありました。

               

今回は人類と虫歯の闘いという壮大なテーマでお話しようと思います。

                      

                     

元来天然のものを食べていれば虫歯になりません。

             

木の実や果物を中心に食べていた時代には虫歯はなかったはずです。

                

ところがある時代から原始人のガイコツに虫歯が見られるようになったのです。

                

人類と虫歯の闘いは、人類が火を使うことができるようになってから始まりました。

                   

特に火を使って穀物を食べることができるようになってから虫歯ができるように

なりました。

                  

穀物を火でやわらかくして食べられるようになって、でんぷんを摂取できるように

なって虫歯ができるようになったのです。

              

ただでんぷんで虫歯になる可能性は低いです。

                     

ですから原始の時代に虫歯になったのは余程歯が弱いヒトだったのでしょう。

                    

              

本格的に虫歯で困るようになったのは、砂糖を精製できるようになってからです。

(紀元前2000年くらい)

                

天然の甘いものでは虫歯になりにくいのに、人工的につくった砂糖では虫歯になる

危険がずっと増します。

                

砂糖はおいしいので世界中に広まったみたいですが、虫歯も一緒に広まったの

でしょう。

               

虫歯の歴史は砂糖の歴史とシンクロしていて、戦時中は日本で砂糖が手に入ら

なかったので虫歯も少なかったと聞きます。

             

ですから人類と虫歯の闘いは4000年以上続いているのです。

                    

              

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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果物で虫歯になる

2008-11-27 09:26:00 | 虫歯

                

                      

果物で虫歯になるでしょうか?

                 

なかなか鋭い質問です。

            

             

答えは

          

「果物で虫歯になることはそうそうないが、可能性はある」です。

              

つまり虫歯にならないとは断言できません。

                   

果物に含まれる果糖は虫歯の原因になり得ます。

                   

そういう意味では牛乳に含まれる乳糖でも虫歯になる可能性があります。

           

極論を言いますとご飯やパンのでんぷんでも虫歯になる可能性があります。

                      

           

ただ、これらの糖類で虫歯になる可能性はとても低いです。

                    

虫歯の最大の原因は、ブドウ糖と果糖で人工的に精製した砂糖です。

        

            

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

                     


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唾液の緩衝能が低い

2008-11-26 09:23:00 | 虫歯

          

                     

唾液の緩衝能についての検索がありました。

             

「唾液の緩衝能」とは唾液の持つ虫歯を抑える作用です。

                 

具体的には虫歯菌の出す酸を中和する能力です。(虫歯とは酸で歯が溶けて

しまうことで、酸がなければ虫歯になりません。)   

                                     

この能力は持って生まれたもので、後天的に得ることはできません。

              

「唾液の緩衝能が低いのは生まれつき」としか言いようがありません。

                

          

ここに一つアドバイスがあります。

            

緩衝能が高くても低くても唾液には虫歯を防ぐ作用があります。

               

唾液の力を最大限に引き出すためには、、、、、、。

                    

よく噛んで食べることが一番です。(当たり前のことですね。)

                

早食いしないで、何度も噛んで食事をするようにすることは虫歯予防に

つながります。

                 

              

小幡歯科医院

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こんなもので虫歯に!(のど飴)

2008-11-09 09:07:00 | 虫歯

最近急に寒くなったので、風邪をひいている人が多いそうです。(この記事は9月

26日に書いたものです。)

              

のどが乾燥するとのど飴をなめたくなりますね。

           

こののど飴に虫歯の原因になる糖が入っている可能性があります。

                     

のど飴は甘くなければ口に長く入れていられませんから、糖分を入れるのは

当たり前だと思いますが、どういう糖が入っているか気になります。

                      

砂糖、水飴、ブドウ糖などと表示のあるのど飴は虫歯の原因になります。

                    

最近では虫歯の原因にならない代用糖を使用したのど飴も出ていて、「虫歯に

ならないのど飴」として売っているようです。

               

虫歯になりやすい人は「虫歯にならないのど飴」を買いましょう。

        

            

小幡歯科医院

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こんなもので虫歯に!(スポーツドリンク)

2008-09-25 09:45:00 | 虫歯

スポーツドリンクが虫歯の原因になることはご存知ですか?

          

ジュースではないので盲点になることがあります。

               

「ジュースは虫歯になるからスポーツドリンクにしています。」といってお子さんに

スポーツドリンクを与えている場合は虫歯になりやすくなっているかどうか歯科

医院でチェックしてもらってください。

                

虫歯になる傾向がなければ神経質になる必要はありませんが、虫歯の危険が

ありそうなら本当に水分補給が必要な時以外はスポーツドリンクを避けてくだ

さい。


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虫歯の痛みに強い人

2008-09-23 09:24:00 | 虫歯

私はなるべく麻酔をしないで虫歯の治療ができるように努めていますが、麻酔を

しなければ治療ができない人も多いです。

            

もちろん、そういう方には麻酔をして治療をします。   

                

             

ところで虫歯の痛みにとても強い方がいらっしゃいます。

                  

歯の神経が虫歯の刺激に対して強いのです。

            

別の言い方をすると歯の神経が虫歯の刺激に対して鈍感です。

                   

こういう方は虫歯の治療がスムースに行えます。

                 

大きな虫歯でも麻酔をしなくてもまったく痛くなく治療することができます。

         

治療の後も痛みが出ることはありません。

              

歯医者としても治療がやりやすく、良いことずくしのように思えます。

                   

                

ただ、一つだけ欠点があります。

             

かなり大きくならないと虫歯に気がつかないのです。

               

こういう方が痛みを訴えて歯科医院を受診される場合、ほとんどの場合で虫歯は

神経まで達しています。

                

いくら歯の神経が強いといっても、虫歯が神経に達していれば神経を取ることが

多いです。(それでも神経を取らずに治せることもありますが。)

                      

歯の神経が強い方は、虫歯が神経に達していなければどんなに虫歯が大きく

なっていても神経を残すことができます。

               

ですから、早めに虫歯を発見できれば簡単な治療で治すことができるのです。

           

ぜひとも定期健診を欠かさず、虫歯をチェックしてください。


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3Mix-MP法

2008-06-04 10:04:00 | 虫歯

今日は「虫歯の日」ですね。

        

それで、虫歯に関する最新のトピックを。

             

最近「3Mix-MP法」という治療方法がメディアで紹介されています。

         

「虫歯を薬で治す驚異の治療法」「今までの歯科治療の常識を覆す発想」などと

紹介されているので、それについてコメントします。

             

3Mix法という治療法は3種類の抗生物質(メトロニダゾール、ミノサイクリン、シプ

ロフロキサシン)を混ぜた軟膏を虫歯に効かせて、虫歯を削らずに治すという治療

方法です。

          

この治療方法は15年以上前から開発されていました。

             

しばらく衰退していたのですが、最近「3Mix-MP法」と改良されて再び脚光を浴び

ています。

                 

             

私も15年前に3Mix法を試しました。ただ、それ以前から水酸化カルシウムという

薬を使って虫歯を治療するという方法はありましたので、それほど珍しい治療法で

はありませんでした。 

          

水酸化カルシウムは強アルカリなので、虫歯が歯の神経にまで達している場合は

神経に刺激になってしまうという欠点がありました。

             

そこに、「神経まで達した虫歯でも、神経に刺激を与えないどころか炎症を起こした

神経も修復することができる」、というふれこみで3Mix法が登場しました。

              

ですから神経まで達した深い虫歯に3Mixを用いることが歯科界で流行りました。

         

私は中等度までの虫歯は水酸化カルシウム、深い虫歯は3Mixと使い分けて

いました。

              

そして治療の感触として両者に差はありませんでした。

           

また歯の再石灰化という面では水酸化カルシウムの方が分がありま

した。

                              

3Mixではあまり再石灰化が認められませんでした。

           

また虫歯を削るときに神経を刺激しなければ、水酸化カルシウムでも治療がうまく

いくこともだんだんわかりました。(これは3Mix法の手順で水酸化カルシウムを用

いると痛くなく治療できることがわかったので、3Mix理論のお陰です。)

            

ですので、3Mixの理論で、水酸化カルシウムを使うという治療方法をずっと行って

きました。

            

それで問題はなかったのですが、、、、、。

             

最近3Mixが3Mix-MP法と名を変えて再浮上してきました。

            

MP(マクロゴール、プロピレングリコール)を3Mixに混ぜると治療の効果が劇的に

上がったということです。

                

たしかに、3Mix法の欠点は薬剤の管理でした。3Mixの薬剤は売っていないので

(薬事法の都合上これからもメーカーが売ることは難しいでしょう。)自分で3種類

の抗生物質を買って、基材と混ぜて軟膏にしなければなりません。

            

管理が適当だと抗生物質の効能も落ちてしまいます。

            

管理の大変さも3Mixが一度人気がなくなった理由だと思われます。

                 

本当にMP法になって治療効果が上がるのかは、あと2、3年様子をみて歯科界の

反応を見て見極めたいと思います。

             

それまでは実績のある水酸化カルシウム療法でやっていこうと思います。

             

                

なお、テレビで紹介されていた「たった1回で虫歯の治療が終わる」ということに

ついて、、、、、、、。

                

虫歯の治療にもっとも大切なのは辺縁封鎖(しっかりと詰め物をする)ことです。

                 

虫歯を残したまま詰め物をした場合どんなに緊密にしたとしても長期的にはもち

ません。

          

2~3年くらいです。

          

虫歯を残したまま詰め物をすると、どうしても不安定になり数年ですき間ができて

しまいます。

              

ですから1回で終わっても数年後にまた治療をする必要があるはずです。

               

詰め物にすき間ができてしまったらせっかくの3Mixも効果がなくなるどころか、

虫歯が進行してしまいます。

              

極論を言えば、虫歯を削らないまま何も薬を入れなくても、緊密な詰め物で虫歯菌

をシャットアウトできれば虫歯は再石灰化します。

            

ですから虫歯を残したまま長期間(10年以上)しっかりもつような詰め物が

開発されたら、「常識を覆す驚異の治療法」といえます。

              

              

小幡歯科医院

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麻酔が嫌

2008-03-22 10:15:00 | 虫歯

以前、麻酔をしないで虫歯の治療をするという内容のブログを書きました。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080227

             

すると、、、、。

                  

「歯医者の麻酔が嫌」で検索している人が多く見受けられました。

           

私も検索して色々見てみましたが、やはり「麻酔が嫌」な人は多いですね。

           

しかも「虫歯を削るのが嫌」な人はさらに多いみたいです。(削るのが嫌な気持ち

はよくわかります。)

            

歯科受診においての悪循環とは、、、、、、

           

歯がしみる(虫歯だとは限りません。知覚過敏かもしれません。)

歯医者が怖いから我慢してみる

しみるのがおさまる(歯の痛みは続かないものです。)

またしみる(この時点での来院をお勧めします。)

歯医者が怖いから我慢してみる

しみたりおさまったりを繰り返しながら半年は様子をみてみる

(虫歯の場合はこの半年で進行しています。)

前より強くしみる(この時点で虫歯の可能性が高くなります。)

ここまで我慢したのだからもう少し我慢してみる(この気持ちはよくわかります。)

さらに1~2ヶ月様子をみてみる

眠れないくらい激痛になる

歯医者に行かざるを得なくなる

「虫歯が神経に達しているので、神経を取らなければなりません。」と言われる。

歯の神経を取る

ますます歯医者が嫌いになる

            

           

よくあるパターンです。

          

2回目にしみた時に受診すると神経を取ることはまずありません。また知覚過敏

と診断されて治療しないこともあります。

             

            

さて、この悪循環から抜け出すためには、、、、、、

          

痛くないときに歯医者に行ってください。

          

受診する歯科医院は、親、兄弟、友人、同僚、近所の知り合いにお勧めの

歯科医院を紹介してもらってください。

        

インターネットでの口コミ情報もたくさんありますが、人づての口コミが一番だと

思います。

         

来院理由は「健診希望」、「クリーニング希望」、「歯のことで相談したい」、「最近

調べてないから」、など何でもいいと思います。

         

健診ではレントゲンを撮って隅々までチェックしてもらってください。

              

レントゲン検査で虫歯や歯周病が見つかっても、、、、、、

        

治療したくなければ、「すこし考えさせてください。」と言えば良いのです。

        

これは痛くないときにしか言えない言葉です。

          

痛いときには患者さんに選択権がありません。(痛くても治療しないという選択も

ありますが。)

           

そして「どういう治療が必要か」「治療をしないとどうなるか」などを聞いて、どうする

か判断してください。

            

疑問を感じたら別の歯科医院で意見を聞く手があります。(セカンドオピニオン

です。)

         

本当に悩んだら3軒くらい歯科医院を受診してもいいと思います。(今はネットでも

十分調べることができます。)

          

そして治療をしないことを選択したとしても、歯がどういう状態か把握していれば、

痛くなった時にすぐ行くべきかどうかもわかります。

             

こうやってお気に入りの歯科医院が見つかれば、2回目にしみた時に歯医者に

行けるようになるかもしれません。

            

            

        

               

           


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麻酔をしないで虫歯を治療する(続き)

2008-02-27 10:07:00 | 虫歯

麻酔をしないで虫歯を取りきるにはコツがあります。

             

まず歯科医院でもっとも嫌われるあの「キーン」という削る道具を極力使いま

せん。

            

そして使う時にはソフトタッチで歯を削ります。(強く削ると摩擦熱が生じて痛みを

感じるからです。)

              

Imgp0786_2 主役はスプーンのような形をした小さい器具です。

              

               

                   

これで少しずつ虫歯を掻き出していきます。

        

虫歯はやわらかいのでこのスプーンで十分取っていけます。

              

ただ、だんだん健康な部分に近づいていくと痛みを感じるようになります。

                   

ここで「間接覆髄法」という治療をします。(虫歯の部分に薬を入れて歯の神経の

痛みを抑える治療法)

           

虫歯を全部1回で取ろうとすると痛くなるので、痛くなりそうになったら虫歯を残した

まま薬を入れて仮の詰め物をします。

                

入れる薬は「水酸化カルシウム」です。

(この時に3種類の抗生物質を入れると3Mixという治療法になります。私は抗生

物質を入れるのは好まないので水酸化カルシウムを入れます。)

           

この水酸化カルシウムには痛みを抑える作用と、虫歯を再石灰化させる作用が

あります。

        

この薬を入れた状態で2週間~1ヶ月おきます。

             

そのくらい期間をおくと、虫歯が再石灰化して硬くなっています。そして削っても痛く

なくなっています。

        

硬くなったところは削る必要がないので、最終的に歯を削る量も少なくなります。

         

2回目の治療でも削るのに痛みを感じるようであれば、もう一度水酸化カルシウム

を入れて仮の詰め物をします。 

             

これを繰り返していけば麻酔をしなくても虫歯を取りきることができます。

                

つまり、1回で虫歯を取りきらないで何回かに分けて虫歯を取っていこうとする

方法です。

             

この治療法のメリットは、後で絶対に痛みが出ない、ということです。

           

ただし、「1本の虫歯の治療に何度も通うのは嫌だ!」あるいは「麻酔をしないで

歯を削るなんてとんでもない!」という思いがある方には嫌われる治療方法です

ので、そういう患者さんには麻酔をして虫歯の治療をいたします。

           

ただ、麻酔が嫌いな方にはこの治療は気に入られます。

            

ですから、虫歯の治療前には「麻酔をするかしないか」お聞きしています。

                  

小幡歯科医院

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麻酔をしないで虫歯を治療する

2008-02-26 10:17:00 | 虫歯

ちょっとここで虫歯の話になります。

          

私は基本的に麻酔をしないで虫歯の治療をします。

        

虫歯の治療で痛い思いをしたことのある方は「麻酔をしないで歯を削るなんて

とんでもない!」と思われることでしょう。

            

しかし、麻酔をしないメリットもたくさんあります。

             

治療の後にしみたり痛みがでない

虫歯の治療が終わったのに、まだ歯に痛みを感じることがあります。

「虫歯が取りきれていないのではないか。」と患者さんに疑われることもあります。

虫歯の治療をきちんとしたのに後で痛みがあるのは、治療の刺激によって歯が

敏感になっってしまっているからです。

具体的には虫歯治療で歯を削ることが歯にダメージを与えてしまいます。

               

麻酔をしないで痛くないように歯を削ると、歯にダメージを与えることもないので

後で痛むことがありません。

             

削り過ぎなくなる

実は虫歯は削っても痛くありません。

どうして虫歯治療で痛い思いをすることがあるかというと、健康な歯の部分も少し

削るからです。健康な歯の部分まで削らないと何年か先に再び虫歯ができてしま

う危険があります。

麻酔をして痛みが感じなくなると、余計に歯を削ってしまう可能性があります。

(歯科医は虫歯の再発を恐れます。治療したところが再発すると評判が悪くなる

からです。)

           

麻酔をしなければ、削りすぎることはありません。

            

以上の理由で可能な限り麻酔をしないで虫歯の治療をします。

            

でも麻酔をしないで、健康な歯の部分まで削ることができるのでしょうか?

              

                 

小幡歯科医院

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閑話休題

2007-12-30 10:00:00 | 虫歯

ブログではいろいろなデータ解析をしてくれます。

             

当ブログを読んでいる方がどのような検索をしてたどり着いたか、ということも

知ることができます。

             

「虫歯」、「歯周病」に始まり「代用糖」、「子供の虫歯」、「C2 フッ素」そして

「歯がぐらぐらする」、「歯ぐきが腫れる」、「咬むと痛い」などが当ブログの

検索キーワードです。

               

今までで一番アクセスの多かったキーワードは、、、、、、

                

「唾液の緩衝能」です。

               

この言葉を知っている方は、かなりの歯科「通」だと思います。

               

                   


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フッ素

2007-11-10 23:31:36 | 虫歯

虫歯予防の薬でよく知られているのは「フッ素」です。

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フッ素の利用方法には「歯に塗る」方法と、「フッ素の入った液体でうがいをする」

方法の2通りがあります。一般的には「歯に塗る」ほうが多いです。

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フッ素はお茶や紅茶などにも含まれているものですが、歯を強化する作用がありま

す。具体的には歯の「アパタイト」がフッ素を取り込んで、より虫歯に強い「フルオロ

アパタイト」になります。

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すべての人にフッ素が有効なわけではなく、フッ素を取り込まない歯の人もいます。

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フッ素を歯が取り込むと歯が強化されるだけではなく、白く濁った初期の虫歯が元

に戻ることがあります。茶色や黒くなった虫歯が元に戻ることはありませんが、フッ

素にはそのような虫歯の進行を止める可能性もあります。

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一度フッ素を塗ってもその効果がずっと続くわけではなく、3~6ヶ月に一度定期的

に塗ったほうが良いです。

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現在は薬局でも市販のフッ素を買うことができます。その中でも「フッ素入り歯磨き

粉」が手軽で便利です。

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毎日の歯ブラシと一緒に使うので習慣になりやすいです。使い方としましては、

磨きの時に使わないで、歯磨きが終わった後に歯ブラシで歯に塗りつけて下さい。

塗った後はあまりうがいをしないで、歯磨き粉が少し残るような状態で30分おいてください。

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市販のフッ素薬は、歯科医院で塗るのフッ素よりもかなり濃度が低いです。ただ毎

日使うことによって効果が出てきます。どのメーカーでも同じくらいの濃度になって

いるようです。

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なお、虫歯になりにくい人は定期的にフッ素を塗る必要も、「フッ素入り歯磨き粉」を

買う必要もありません。


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唾液の緩衝能と食事回数

2007-11-07 11:23:33 | 虫歯

「唾液の緩衝能」は人間の体に備わった、とてもすばらしい機能です。

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ただこの機能には限界があります。ウルトラマンが3分しか地球にいられないように、ヤマトの波動砲が一回使うとしばらく使えないように、物語の魔法使いが願い事を3回しか叶えてくれないように、、、、、。

                          

「唾液の緩衝能」の限界とは、食後に発揮されるが(食事をすると唾液がたくさん出ます)それがずっと続かないということと、回数として1日3~4回が限度、ということです。

                               

食事の回数が(おやつやつまみ食いを含めて)5回以上になると、「唾液の緩衝能」が発揮されず、お口の中が酸性のままになってしまいます。緩衝能が弱い人は1日3回が限度です。

                              

そいうわけで、甘いものは食事の一貫としてデザートとして食べていただきたいのです。そしてちょこちょこ甘いものを口にする(私たちは「だらだら食い」と呼んでいます。)のを控えることが虫歯予防に有効です。

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さらに、時間的に規則正しい食生活は「唾液の緩衝能」を発揮させやすくなります。

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以上が虫歯予防の観点からみた「適切な食生活」です。

 

                

                   

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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唾液の緩衝能

2007-11-07 01:25:01 | 虫歯

「唾液の緩衝能」とは酸を中和する能力のことです。

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食事をすると人間の口の中は酸性になります。特に砂糖が口の中に入ると虫歯菌がそれを利用してどんどん酸をつくり、より酸性に傾きます。そして酸によって歯が溶けると、虫歯になっていきます。

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人間の唾液には、この酸を中和させて虫歯になりにくくする作用があります。

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これが「唾液の緩衝能」です。

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この能力には個人差があり(検査によって調べることができます)、それによって虫歯になりやすい、なりにくいが決まります。

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歯の強さも、唾液の緩衝能も生まれもったものですので、努力では得られません。

             

                 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

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自分でできることといえば、「適切な食生活」と「歯磨き」、ということになります。

 


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