割れた歯を再植する治療の成功率は、だいたい5年成功率
80%です。
(5年で80%というのは、歯科治療としてはかなり低い数字です。)
「移植、再植について」
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具体的に説明していきましょう。
再植がうまくいけば(割れた歯がきちんと復元できれば)、歯は元に戻ります。
問題はどのくらいの状態に回復するか、です。
それは「割れてからどれくらいの期間が経っているか」によって決まります。
もし割れてすぐに再植することができれば成功率は高いです。
「食事中にピシっという音がしたのでレントゲンで確認したら割れていた。」という
ような場合です。
ただ割れた後すぐに再植ができることは滅多にありません。
ほとんどの場合が割れてから半年以上経っています。
そこで成功率の基準となるのは、「割れた歯がどれくらい感染しているか」です。
判断はレントゲンで行います。
感染するとレントゲンに写ります。
歯の根の周りが黒く写ります。
この黒い部分が大きい場合は再植の成功率が低くなります。
5年以内に抜歯となってしまいます。
抜歯の理由は「ぐらぐらする」「噛むと痛い」「歯ぐきが腫れる」などです。
これは歯周病で歯を抜く理由とまったく同じです。
再植した割れた歯は、ダメになる場合は歯周病のようになって抜歯となります。
小幡歯科医院
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