今日は暖かい。散歩道には春の花がいっぱい咲いている。遅れていた紅葉がようやく里山に降りてきたが、錦秋の・・と言うような表現は合わないようだ。もう大分前になるが、美味しそうな赤い実を見つけた。透き通るような色合いをしている。
「サンシュユ」はミズキ科の広葉樹。春一番に里山の尾根沿いや、日当りの良い林の中で黄色の花をつける。この実は自生しているものではなく、赤城山麓の群馬フラワーパークで、県民の日に撮ったもの。“知らないの?家の庭でも真っ赤に実っているよ”という誰かの声がした。春に、黄色の花を求めて「2千階段」や「染料植物園」など探したことはあるが、実を実感したのは初めてだった。
写真を撮ったのは今月の上旬。今頃は葉を落とし、澄んだ赤い実が一際目立っているかもしれない。韓国では男性の勢力剤、女性の若さを維持する漢方薬として使われると言う。果肉を除き乾燥させて使うのだそうだ。果実種にも使われるようだ。
「オトコヨウゾメ」はスイカズラ科の落葉低木。実のところウグイスカグラの実だと思って写真を撮った。同行した誰かさんに間違った名を伝えており、訂正しなければならない。昨晩調べるとウグイスガグラの実は6月には赤く実り、食べて美味しいのだそうだ。かなり調べて、ようやくオトコヨウゾメにたどり着いた。
オトコヨウゾメの実は澄んだ赤色が印象的だが、苦味が強く食べられないのだそうだ。ヨウゾメというのはガマズミのことで「実が食べられないから男がついた」との解説があった。何となく?情けない植物である。果実酒にすると美味しいのだそうだが・・。