午前9時15分のフェリーで島を離れた。自宅を出る時のニュースで、今日春の甲子園の出場校が決まることを告げていた。“特別選抜枠”の候補に母校が上がっており島ではトキ以上に期待が高まっていた。
何しろ、在学中の頃に野球部に在籍していた友人Tから夏の大会で「もう一勝したら、ブラバンの応援を頼む」と言うような話があったのを記憶している。ブラスバンドが応援に行くことは無かった。それ以来、母校が甲子園などとは考えたことも無かった。
練習相手にも恵まれず、優秀な部員を島外から集めることなどは無理。甲子園などは野球エリート校の活躍する場と思っていた。ところが、3年前に夏の県大会で決勝に進出(負け)。俄然、期待が高まったが、仲間内では「2度とチャンスが来ることは無さそう・・」と弱気だった。昨年秋の県大会で準優勝。北信越大会?では1回戦で負けてしまい、再び夢と終わっていた。「特別選抜枠」対象の1校に選ばれたときき、仲間内では「期待しながら、期待しないで」この日を待った。
昨日まで、トキの島で“雪かき”の連続だった。地元のニュース番組などで「雪の中でのキャッチボール」など紹介されていた。練習相手にも事欠き、室内練習場を借りるためには島外まで出かけなければならない。そんな状況での出場は立派。部員へのインタビューも健気な対応が清々しい。よくやりました!!!!。島っ子だけのチームが全国を舞台に活躍してもらいたいもの。
標高で2百メートル程の実家を雪の中だった。雪かきをしても、又埋まってしまう連続。むなしくなる。そんな中での明るい話題だった。