啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

菜の花

2011-01-10 12:16:00 | 山野草


初詣の帰り道。埼玉県と群馬県の県境を流れる神流川の堤防沿いの土手に、一本だけ「菜の花」が咲いているのを見つけた。カメラを持っていなかったので残念。近所を歩いていると、畑の中に明るい黄色の菜の花。「堤防まで行かなくても咲いているではないか」と喜んで、撮らせていただいたのがこの写真。

「菜の花」であることは間違いないようだが、なかなか名前が特定できない。「アブラナ系」か「カラシナ系」のどちらかに「菜の花」は属するケースが多いようだが、ネットで調べてみてもピンと来ないし、山野草の図鑑には載っていない。ネットで「葉が茎を巻いているのがアブラナ」「葉が細めなのがカラシナ」など見分け方がを紹介してくれているものは多いが、写真のものとどこか違和感がある。花の状態は区別がつかないが、光沢感のある葉っぱの状況が、アブラでもカラシ系でもない。

諦めて「菜の花」でまとめようと思ったが、菜の花料理のレシピを見て感じるものがあった。「コマツナ(小松菜)」というのがある。スーパーでも売っている。スーパーでは葉の部分を売っていることが大半だが、料理では茎か花茎か判らないが、花の咲いている部分まで使われている。写真を撮るとき、そういえば切り取られた跡が残っていた。葉の部分の光沢など含め、小松菜に決めてしまった。

山野草ではなくて野菜。アブラナ科に属しており、ウグイス菜と呼ぶところもあるようだ。東京江戸川区の小松川付近で、鷹狩りに来た徳川吉宗が食べ、喜んだことから名がついたという。

菜の花の区別は未だに難しい。菜の花とか菜種と呼ぶのは「アブラナ」。ただし、油の原料となるのは「別種のセイヨウアブラナ」とか。堤防沿いなどに群れて咲いているのは「セイヨウカラシナ」が多いそうだ。
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