新年を迎えたと思ったらもう3日。穏やかな陽射しに、冬至を過ぎてから10日ほどしか経っていないのに、日が伸びた感じさえする。昨年12月の中ごろに撮った写真で残しておいた「ホトケノザ」を思い出し、メディアカードを探すとまだ残っていた。
観音山丘陵「ファミリーパーク」の駐車場辺りの土手に、お花畑状態で群れて咲いていた。山野草がほとんど無い時期だけに喜んで撮影したが、何故か判らないが「春まで待とう」と使わないでいた。今、春でもなんでもないが、新しい年を迎えたから「もういいや!」というわけ。「狂い咲きのものは、最盛期まで待とう」と10月頃までは耐えていたが、12月になって山野草はネタが尽きてしまった。
この植物は、シソ科のオドリコソウ属。殆どの図鑑で解説しているが「春の七草でいうホトケノザではない」ということ。七草でいうホトケノザは“コオニタビラコ”というキク科の植物。今の時期にも道端や田んぼのくろなどに、タンポポの葉を小さくしたようなロゼット状の葉を開いているのを見かける。こちらが七草粥に使われるが、ホトケノザは食べないようだ。
花の下につく葉が茎を包み込むようについており、その形を仏の蓮華座に見立てたもの。北海道を除く全国各地に咲いており、珍しくもなんとも無い。