視察二日目は、福岡市の〈クリーンパーク・臨海〉と〈臨海3Rステーション〉です。
〈クリーンパーク・臨海〉は、今から10年前に作られたごみ焼却処理施設です。福岡市は個別収集で、夜に集めるということ。交通渋滞がなくて集めやすいそうです。この施設には、一日に約300台のパッカー車が。昼は個人の搬入で100台(繁忙期は150台)。ゴミ収集はほとんどが委託ということです。
見学者専用通路は、子どもが楽しく学べる工夫がしてあります。毎年、小学校4年生の社会化学習資料として「ごみとわたしたち」が作られ、配布・学習され、見学者は多いということ。「エコッパと学ぼう!こども環境局」という子ども向けウェブサイトも作っておられます。大人がみても楽しいです。6月議会で、私は男女共同参画子ども向けウェブサイトについて提案をしましたが、こちらも有効ですね(^^)。
ごみ焼却エネルギーを有効利用して発電を行っており、様々な工夫で、2010年度ではこの施設で用いた残りの売電が4億6000万円(13000家庭分相当)ということでした。全体の管理・運営経費が13億円ですから大きいですね。
写真は、施設内の説明パネルです。韓国・中国、そしてベトナムなど東南アジアからの視察があるそうで、ハングル・中国語・英語での案内・説明表示が行われています。ルビは子ども向けにも外国人にもとても有効です。
九州新幹線もハングル・中国語のアナウンスがながれ、街なかあちこちで多言語案内表記がみられます。
* * *
併設されている〈臨海3Rステーション〉は、環境について考え、学び、体験できる施設です。企画運営は、市民と協働で取り組んでいこうと、市民ボランテイア団体〈NPO法人エコネットふくおか〉に委託しています。意欲をもって多くの活動を展開しておられ、望ましいなぁと感じました。こちらのホームページも楽しいです。
家庭ごみ減量は、2015年に向けて策定された減量計画をすでに達成しているということでした。
写真は、布団綿を糸に紡いでいるところ。ストールや洗い布などに変身し、販売されていました。暖かな色ですね。その他、家具や服などリユース品の販売、傘のリサイクルや生ゴミ堆肥など…、多くのボランティアの方がいらっしゃいました。毎日200人以上の方が訪れ、「楽しかった、捨てることないね」と言われるそうです。私も糸紡ぎを挑戦してみたかったです。
東日本大震災の被災者の方には、リユース家具や衣類を提供されたり、「燃えるゴミ指定袋」の配布(50枚)が行われています。岡山でもできることではないかと思いました。