視察最終日は、山口情報芸術センター(YCAM)。メディアアートという私にはピンとこない芸術の創造・発信をしているセンターです。写真は、センターの中央部にあり、市立中央図書館とYCAMの間にあるオシャレな中庭です。夕方になると高校生たちがここで本を広げだすと言われていましたが、オシャレなだけでなく、実は、地下に埋蔵された音響設備から、メディアアートの作品が流れているのです。
リーフレットには、「新たな芸術表現の創造」「地域と世界を結ぶ発信」「想像力と思考の育成」と。国内外のアーティストが滞在し、センターの研究開発チームや市民とともに作品を作り出し、世界に発信していくそうです。スタジオが二つあり、一つは「音響百選」に選ばれるほどに設備がととのったスタジオなのです。図書館が「知性」ならYCAMは「感性」だと。
本体をつくるのに73.5億円、運営コストは年間1億7000万円。反対も大きかったようですが、来年は10周年。記念事業のアーティスティックディレクターに坂本龍一さんも決まり、国のなかで役割が担えるようになりたいと、前向きな職員の皆さんでした。
さて、市民にどのくらい利用されているのか。帰りのタクシーで運転手の方に聞いたら、芝生も含めていろんな企画が行なわれ、市民の皆さんには親しみのある場になっているということ。また、市外からいろんな方が来られ、近くの湯田温泉に泊まり、タクシーでよく往復されるそうです。
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夜帰ると友だちが、私の大好物の手作りプリンを。ありがとう(^^)。心も満たされました。