今回の岡山市6月補正予算に、「高等技能訓練促進費給付事業費」が出されています。これは、母子家庭のお母さんが経済的自立に効果の高い資格取得(看護士、介護福祉士、保育士、助産師など)のため、2年以上養成機関等で修業する場合に、修業期間の生活の負担の軽減を図るための給付金と修業期間の修了後に一時金を支給されるものです。
「お隣の倉敷市にはあるのに、なんで岡山市にはないの?」とお問い合わせ・ご相談があり、市当局と話をしていました。この度、国の補正予算で、支給額を月10万3000円から月14万1000円へと大幅に引き上げられるとともに、支給対象期間を修業期間の後半の2分の1の期間から、全期間に拡大されました(全期間の支給は2011年度の入学者まで)。それを受けての岡山市での給付です。
市当局の方と、応募する方は多いでしょうねと話をしています。議案が可決したら募集されるでしょうから、アンテナを高くしてくださいね。
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ところで昨夕(16日)、野党4党は、母子加算復活法案を参議院に提出しました。これは、厳しい経済情勢をふまえ、今年4月から全廃された生活保護を受けているひとり親世帯に支給されていた母子加算(月2万3千円程度、父子家庭にも支給)を当面の間復活させるものです。同法案は今月4日に衆議院に提出されていましたが、与党が審議に応じないため15日に取り下げられ、参議院へ再提出されたものです。
母子世帯は8割以上が就労しているにもかかわらず、この間の雇用状況の悪化で、非正規で低賃金に追いやられ貧困に陥っています。生活保護受給の母子世帯で、働いていない方は、ほんとうに働けない事情を持っています。母子家庭の子どもの貧困率は66%と深刻。生活状況の悪化で授業を払えない子どもたちが増えてきているなか、参議院でしっかり審議してほしいです。