残雪期の白峰三山奮闘記 北アルプス・槍穂連峰遠望

　これでどうだろうか？槍ケ岳が判りますか？
実はカメラを出来るだけ軽いものをと、コンパクトデジカメ（Canon／PowerShot　Ｓ90）に替えて来たので、望遠はこれが精一杯です。
今回「軽いカメラ」にしたことは、正し判断だった・・と実感しているのです。
あの重いカメラを持ってきたら、きっとこんなに気楽にたくさん撮っていなかっただろうと。

残雪期の白峰三山奮闘記 中白峰より北アルプス遠望

このポールには中白根3052と書いてあるようだが、手元の昔の地図は3055mとなっている。北アルプスは肉眼では判るが、この写真では、何処？ということになるでしょうか・・。

残雪期の白峰三山奮闘記 仙丈岳を望む

　中白峰岳3055mから北岳を振り返ると、左側に仙丈岳3033mが大きなカールにたっぷり雪を残している。
この仙丈岳を眺めると昔、結婚前、5月初めに休みが取れたふたりで登ったこと、樹の根元の雪の穴に脚を取られたり、腰まですっぽり埋まって悲鳴を上げたこと、下の河原には山桃の花がきれいだったことなどを思いだしてしまう。

残雪期の白峰三山奮闘記 中白根からの北岳

　昨日は全容を見ることができなかったが、今日はこのとおり。昨日苦労して辿った山頂へのルートを眼で追った。
後方に甲斐駒ケ岳も顔を出している。

残雪期の白峰三山奮闘記 アイゼンと靴

　今回は靴を更新した。私の左足は外反母趾である。３年前に更新した靴は中敷や靴下を工夫しても豆ができ、また右足は左に比べ2mmくらい小さいので、その空いた爪先に靴下が寄っていってしまい、指の裏に水泡が出来てしまった。
今回は山道具屋の店内を2時間歩き廻るなどして慎重に選んだ。またそれに合わせてアイゼンも更新した。右足は5本指の薄い靴下を重ね履きした。
結果、ハードな山だったが靴の中には全く障害が出なかった。

残雪期の白峰三山奮闘記 アイゼンを効かせて

　朝のうちはアイゼンがよく効いた。夏道が出ている所も多かったが、アイゼンをつけているので、リーダーは雪が安定しているところを選んで誘導した。雪の上の方が歩き易かった。
今日も私はアンカーで、記録係を意識して写真に残すようにした。

残雪期の白根三山奮闘記 中白根に向けて

これから　中白根岳3055m　～間ノ岳3189m　～農鳥岳3025m　へと縦走します。

残雪期の白峰三山奮闘記 北岳小屋外観

　冬期小屋は２階の右端の部屋が当てられていた。部屋の中に４～５人分の中２階の寝室部分が設けられ、梯子で上がるようになっていた。ドアや窓も隙間風も入らないようにしっかりした作りだった。毛布が８枚くらい用意されており、シュラフ、シュラフカバーと毛布２枚で眠ることが出来た。
用意されていた１冊のノートをみると、５月の連休中にこの部屋を使った人は三人（組）だったようだ。今回も相部屋を覚悟していたが、私達だけで使わせてもらった。
感謝する気持ちを記録を残し、6:30小屋を出た。