トリカブト その２

斜面をトリカブトの青が際だっている。
この山のトリカブトは「ミョウコウトリカブト/妙高鳥兜」らしいが、ミヤマトリカブトとの区別は難しい。

ナナカマドの実は秋モード

アザミの仲間

アザミの仲間やトウヒレンの仲間が登山道に覆いかぶさっている。
キク科のアザミ属もトウヒレン属もそれぞれが似ていて、花好きな同行者たちも私もなかなか確信をもって言い当てられない。

セリの仲間

　ハクサンボウフウやハナウドなどセリ科の花も夏から秋へ・・・

湿原のワタスゲ

高谷池のワタスゲはもう終わりの時、遠目には絵になる。

7月にはこの池から天狗の庭一帯に、サクラソウの仲間ハクサンコザクラが咲き乱れるそうだ。来年は日帰りで来ようか。その時期はこの小さなヒュッテには多分入りきれないだろうから・・。

池の周りの花を撮ったら、6時40分妙高山に向けて出発だ。

翌朝、高谷池からみた快晴の火打山

左奥に朝陽を浴びている山が焼山、右の高い峰が火打山

火打山山頂 2462m

山頂にはこのように風化した観音さまがおわしました。

日本百名山を著した深田久弥はこのように言っている。
“・・・だいたい頸城三山は二千四百米以上の山が三つ頭を並べている点で、侮りがたい存在である。私は方々の山からこの三山を幾度も見た。二千四百米と言えば、日本アルプス、八ヶ岳、白山を別にすれば、わが国では高峰に属する。それを望むごとに、私は北方にガッチリと三山が党を組んで、一勢力を誇示しているような印象を受ける。そしてその中の棟梁は火打山である・・・”と。

トリカブトは山中に咲乱れて

ヤナギラン

ヤナギランが少しだけ残っていた

霧の中を火打山に登る

　高谷池ヒュッテから火打山山頂まで1時間半ほどあるいたが、山は姿を現さなかった。

ウメバチソウ

ウメバチソウは火打山の登りに、また妙高山を燕温泉に下って来てからもさいていた。今の時期は高山から低山まで広範囲に咲いている美しい花。

　

ヒメウメバチソウ

2000mのこの湿原にイワイチョウに混じって咲いていた。

リンドウ

先週の湯の丸高原の池の平湿原では、エゾリンドウが多かったが、これはオヤマリンドウかしら。この青さは素晴らしい。

天狗の庭という高層湿原

この湿原を右に周って、火打山へと登っていく。

サラシナショウマ

天狗の庭の畔にサラシナショウマが塊りで咲いていた。背の高い花なのですぐそれとわかる。
若い頃、蝶ヶ岳の薄暗い樹林帯で、真っ白な長い穂の花が凛と咲いていた。その頃持っていたカメラでも背景を活かせて上手く撮れ、大切な一枚として残っている思い出の花。