19日11:20 診療所に入り、学生たちと顔合わせ
先ずは小屋の食堂で学生たちと昼食
私は先着のナースSさんも一緒に持参のおにぎりと漬物で済ませた。
↑右が常念小屋、現在の収容人数は200名となっているが、それ以上も
左隣の小さな建物が冬期小屋、
夏山診療所は常念小屋の冬期小屋を1ヶ月間お借りして運用している。
今年は7月17日~8月21日まで
今年、受診した患者さんは70名あまりだが(去年は107名)お盆明けからまだ患者さんはいないということだった。
ここは信州大學高所医学研究所のひとつの施設にもなっているため、今年はこんな調査にも協力していた。
高所に於ける呼吸機能の変化;対象は診療所にきた医師、看護師、学生
(スミマセン正式なテーマは?)
病院で肺活量を測定する器械と同じ
そこで私の結果は56歳・・・実年令(-17才)
ほんとかな・・
同時に測った血中酸素濃度は93%と下界より5%も落ちていた。
この標高では誰でも低下するので、もっと高い所に登るときは要注意ですね。
若い学生さんたちはそれなりの結果のようでした。
さて、どのような研究結果が出ることでしょう。
昨日のスタッフから今日のスタッフに引き継ぎをして、4名は下界に下ります
ザックの中は私物以外にここで出たゴミも袋をいっぱいにして担ぎます。お疲れさま~
小屋にも荷揚げのヘリが雲の隙間から飛んできた
さあ、次の作業は
物品の「棚卸し」
使用した物品・薬品と残ったものを数えて、パソコンに入力
使用期限もチエックし次年度に使えないものは下界に下げ、来年に揚げる数を検討する。
この作業は夕食後も続いた。
小屋での夕食はこれ、ご飯とみそ汁はお代わり自由です
8月20日
4時に頂上に登るもの1名、その他は乗越しでご来光を拝む
4:46
4:46 安曇野の街の灯り
4:47 八ヶ岳南部が少し見える
4:48 十六夜の月・いざよいのつき 今日はまだ高い所にいる。
月の兎さん、朝は逆立ちしてるんだね~
5:08
5:08
5:14
雲が厚いので待たされる・・・
5:15
5:16 雲のすき間からもれた光で南岳にこんな光りが・・
5:17
5:30ご来光を観にいかなかった学生も起こして、小屋で朝食を~
8時を過ぎると向かいの嶺が雲に覆われるようになった。
今日はスタッフ以外にゲストも多いという。
学生用のテントをテント場にひと張り用意する様子を
先輩は後輩に指導しながら
張り終わった途端、雨がパラパラと落ち始めた
8時半頃 1名の男性が来所された。頂上往復して、これから一の沢に下りるのだが、右膝が痛いので、不安。何か湿布でも貼ってほしい由。
ドクターがいないので、看護師と学生でお話を伺い、希望どおりに湿布を施した。
その患者さんがこんな話を。
「今回の常念登山は友人夫婦の百名山完登に同行したんです・・」と
私たちは百名山の最後に常念岳を選んでもらったことが嬉しくって、是非そのご夫婦にお会いしたい、出来たら一緒にお写真をと
それがこの一枚の写真です
お名前を伺わなかったのですが・・幕に書いてありますね。
“ 米永さん!おめでとうございます ”バンザイ
これからもお達者で山歩きを仲良くお続けくださいますよう~
10時半 今日のスタッフの第一陣が雨に濡れて到着。
ドクターKumakiとそのお友達二人 「先生、お久しぶりです」「おお!ネモさんお久しぶり~」と握手
このドクターKは、30年前の学生で医学部に山岳部を作り、夏山診療所をつくった主要メンバー。
私はそのお手伝いで物品の調達係と看護部のスタッフを集める係りを担った。
11:50 2日間、老眼で細かなお手伝いが出来ず、昔の経験しか話せなかったなかった私も下山する
ここで2日間看護師として仕事したSさんは大天井~燕岳へ縦走するという。Sさんこれからも仲良くしようね、
今日は土曜日、雨の中ツアー一行様がどんどん登っていく。
小屋の支配人どの、今夜の予約のお客さんは320人と言っていた。
それに加えて小人数の場合は予約なしで来るので・・たいへんだ~
途中、笠原沢の下で“脚が攣ってしまった・・”という男性がSOS
お話を聴いてお手当をした。例のクラツーご一行様だった。
14:36 栃の巨木の根元に祀られている〝山の神"さま
“今日も無事に山歩きが出来ました。ありがとうございました”
どなたが始めたのでしょう・・栃の実が進ぜてある
では、私もひとつ 進ぜましょう~
14:50 一の沢登山口到着!先行の学生さん3人とドッキングした。
駐車場のマイカーも無事にあり、自宅に直行した。
これにて常念乗越しの3日間をおしまいにします。