大阪杯回顧~どこで走っても“なのにの名馬”

2013-04-01 10:23:47 | 血統予想

シーマクラシックについて少し付け足すと、たとえば昨年のJCにSt Nicholas Abbeyが出ていても、私の見立てでは東京の直線を11.5-11.5で上がれるとはとても思えないので、外国馬最先着としてもビートブラックを交わせるかどうかぐらいで、掲示板に載るのはちょっと難しんじゃないかと

St Nicholas Abbeyが二枚腰を使うような馬場の2400mではジェンティルドンナは苦しかったわけですが、それでも一瞬ビュンと加速しての2着ですから、適性外の頑張りをみせた点をもっと評価されるべきじゃないかと

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こちらは予想どおりの超スローで上がり4Fが11.6-11.3-10.9-11.5、これを外々を回って楽々と捲りきるというのは、一昨年の有馬のリプレイを見ているかのようでした

エイシンフラッシュが一瞬いい脚で反応したのもあの有馬と同じで、これがあと100mまで食い下がってくれたのでオルフェーヴルは一頭にならずに内に切れ込まずに済んだ、というところもあったかも

超スローの有馬や大阪杯を捲りきれる機動力はノーザンテースト的な体型とピッチ走法ならではですが、ロンシャンや東京の長い直線ではストライドが伸びて全身運動で斬れることもできるのがこの馬の凄いところで、「ノーザンテースト的に強くて速い」のに「ステイゴールド的メジロマックイーン的に柔らかく大きく動ける」という、これぞ「なのにの名馬」の典型

強くて速く動けるジェンティルドンナも、柔らかくて大きく動けるゴールドシップも素晴らしい馬ですが、G1レベルで強く速く柔らかく大きく動けるオルフェーヴルは、世界のどこで走っても名馬なのです(マジメに真っ直ぐ走ればですが…)

エイシンフラッシュはこの後は香港遠征とのことで、また春天に出て、ステイヤーとしての側面もみせてほしいなあ~と思ってたんですが、香港の国際レースもたいがいスローになるので、ミルコが乗るようならチャンス十分でしょう

ヴィルシーナはスローに落としすぎるとこういう鋭さ負け・爆発力負けがあるかもと思ってましたが、ほんとに何でもできる乗りやすい馬なのに、勝ちきるためにはどう乗ったらいいのかと考えてみると、ちょっと難しいところもあります


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7 コメント

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舞台が違いますよね (やっぱり君)
2013-04-01 13:08:10
序盤の件

「とことん~仕様」な馬は(馬に限らないですけど)”そうでない環境”では逆にそれが足かせになると思うんです。

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でも (やっぱり君)
2013-04-01 13:11:28
極めようと思えば「とことん」が必要になるのですよね・・・

でオルフェーヴルは王ですね。
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余談ですが (馬券ライダーメテオ)
2013-04-01 14:33:24
いつだったかのエントリでアスリートとしては馬も人間も同じように論じられないと…みたいなやつがあったと思うんですが、極めると言えば、ハードル選手だった為末大さんのツイッターとか面白いけど考えさせられる内容でオススメです。
トップアスリートになれる奴はそもそも才能、みたいにバッサリ切ってるやつとか、適性についての論とか。競馬に通じるものもあるように思います。
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Unknown (MJ)
2013-04-01 17:11:23
乱暴な言い方をすれば楕円形のコースを走るだけの単純な競技ですが、だからこそ馬場やコースの違いによって求められるものがかなり違ってくるので、いつもと違う適性が求められる舞台で世界のトップクラス相手に恥ずかしくない競馬になること自体すごいことで、また恥ずかしい競馬になってしまっても決して恥ずべきことではないんですよね~
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ごもっとも (やっぱり君)
2013-04-01 17:48:14
根本的にはかねてよりその考えです。
そうでなければこのブログに漂着しなかったでしょう。
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Unknown (レプティリア)
2013-04-01 19:38:37
オルフェは今回久々の内枠だったのも良かったのかもしれませんね。
ところでジェンティルとセントニコラスアビーの位置取りが
逆だったとしたら、ジェンティルは逃げ切ることができたと思いますか?
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Unknown (MJ)
2013-04-01 22:57:58
ん~外を回らされたといっても、あの着差がひっくり返るほどのロスではなかったですから…
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