血統クリニック~新潟2歳S

2012-08-27 11:34:15 | 血統予想

「競馬総合チャンネル」では「血統クリニック」と題して、毎週のメインレースの出走予定馬の血統解説をしています
新潟2歳Sはこんな感じです

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 例年外差しが決まるレースだが、今年はインが荒れていない。

◆ジャスタウェイを凌ぐ素材
 メイショウオオゼキの新馬勝ちは2,3着馬が次走勝ち上がったハイレベル戦。Green Desertやダークシャドウが出る名牝系で、母はヤマニンパラダイスと酷似した血脈構成でこのマイラー資質を強く受けているが、一方で父ハーツクライの中距離の粘り強さも受けていて奥のある素材だ。配合的にみてもジャスタウェイよりモノは上ではないか。

◆好配合でセンス抜群
 ロードシュプリームは初戦がメイショウオオゼキの2着で2戦目は大楽勝。父ロードアルティマはGone Westの3/4弟で、その良血を無理なくバランスよく引き出した好配合をしていて能力は掛け値なしにオープン級だ。ベストは1800mかもしれないがここも勝ち負け。

 サウンドアドバイスはサウンドオブハートと父と母母が共通する3/4同血でシルポートの近親。Caerleon譲りの伸びのある体型とサンデー×ミスプロの柔らかさを受け、こちらのほうが外回り向きの斬れがある走りをするから、外1600mで更にパフォーマンスは上がりそうだ。

 ザラストロはホワイトマズル×ダンスインザダークと重々しいが、母母はリトルオードリーの全姉でシェーヌ賞(仏G3・芝1600m)勝ちで、ここにRed God≒Up Spirits3×3とスピードが固定されているのがいい。叔父のココナッツパンチのような奥のある中長距離馬。

 タガノラルフの母は愛プリティポリーS(G2・芝10F)勝ち。スペシャルウィーク産駒としてもかなり高得点な配合をしていて、まだまだ良くなってきそうだし距離延長もプラス。

 クラウンアトラスはネオユニ産駒でHalo3×4となると機動力型のイメージだが、母がNureyev3×4なのでゴールスキーのような外回り向きのナタ斬れも兼備している。地力のあるヒシアマゾン牝系で侮れない。

 ノウレッジはケンタッキーダービー馬Street Senseの産駒で、父母相似配合でわりと父似に出た。初戦の勝ちっぷりからも、距離延長は間違いなくプラスだ。

 カラフルブラッサムはピイラニハイウェイの半妹で母系はパワーとスタミナが強い。そこへハーツクライだからマイラーではなく中距離馬で、距離短縮への対応がカギ。

 サウンドリアーナはGone West系のマイラーで、Secrettame≒Drone3×4でナスキロ柔い体質なので外回りは合っている。

 エフティチャーミーはカシマフラワーの下で、Tom Rolfe的な伸びのないマイラー体型。父ブラックタイドからはHalo≒Sir Ivor譲りの無駄のない脚捌きを受け、ダリア賞ではよく伸びたがベストは1400mか。

 ショウナンアンカーはタキオン×サンダーガルチだからリルダヴァルと同じ配合で1800mあたりで手堅い。

 トーセンレディはダイワメジャー産駒だが、Seattle Slewの伸びのある体型やRainbow Questのスタミナで走る中距離馬。

 ロジウエストは母母がStorm Birdの全妹でそこにミスプロ系のスピードを重ねた。マイルは少し長いか。

 モーニングコールは機動力とパワーで走るので新潟なら外1600mより内1400mがベター。


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