「2歳勝ち馬評価」更新&帝王賞予想&雑感

2017-06-28 09:11:46 | 血統予想

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました

◆帝王賞

東京大賞典は戸崎コパノリッキーがスローに落としすぎて上がり11.6-12.3、アポロケンタッキーはこの11.6のところで一気に捲り差して先頭に立ちました
今回は強力な先行馬が何頭かいるので、ドバイやチャンピオンズCを見てのとおり、ロンスパ持続力勝負なら◎アウォーディー上位の見立てでいいのでは

ゴールドドリームは勝つときはいつも4角で一番外にいるのでマイルドなAureole魂を感じる
この枠ならレースはしやすいが、あとは外捲りがきく馬場かどうか

タマモネイヴィーも母母父がVaguely Noble系エンペリーで、JRA時代は一番外に出して捲るのが勝ちパターンでしたが、大井記念は大外一気で2着でしたね

クリソライトは揉まれなければ差しにも回れるんだよという前走の大外一気でしたが、戸崎だとふつうに好位で立ち回ってきそうな予感が

オールブラッシュは前走は59キロも響いたか行けずに完敗、Mr.Prospector3×3で京都で3連勝した馬だからパサパサの馬場も合わなかったかも
父中距離×母父マイラーの配合ですから、どちらかというと小回りのほうが狙いやすいイメージはあります

○ウマノジョーはNumbered Account=Special Accountの全姉妹クロス4×4にアサティス≒Nureyevのニアリークロス2×3、ウイングアロー産駒としては満点の好配合なので出てくると馬券を買ってしまう
さすがにここでは掲示板までとみるのが常識的でしょうが、前走は骨っぽい相手に完勝、ナスペリオン的な差し脚は大井外回り向きだし、好配合と4歳の上昇度に一票ということでワイド2-8





◆やはり大箱マイルに振れる

スピリットワンベルは母系にナスキロ血脈が多く(Sir Gaylord2本とMillicent)、パドックをみてもこれは距離がもつカナロア、マイルベストのロードカナロア産駒だろうとジャッジしたので◎で狙ってみました
番手追走から直線満を持して追い出して、これは勝ち負けかと思ったら、追い出してもあまりギアが上がらず流れ込んだだけの3着
あれは柔らかすぎるというかまだ緩いから、ギュンと回転を上げられないし地面をシッカリ掴めてないのでしょう
ここまでロードカナロア産駒は新馬戦に6頭が出走して[1-0-3-1-0-1]と概ね好走していますが、パドックを見て短距離向きに見えたのはイイゾとペプチドプラムぐらいかな
他の4頭はいずれも母系にナスキロ血脈を引き、スプリンターというには体質が柔らかく脚が長く、父よりも緩慢なストライドで走るので1200mより1600mだろうという馬です
やっぱりカナロア産駒は、サンデーを入れてナスキロやMr.Prospectorをクロスすると大箱マイルに振れる傾向が強そうで、つまり大箱マイルの勝ち鞍が最も多くなるだろう、という傾向がだんだん見えてきたかなと(ちなみにカナロア産駒は芝1600mにかぎれば[1-0-2-0]とオール好走)


◆エイシンフラッシュ考

新種牡馬エイシンフラッシュは父も母も自身も強いクロスを持たないので、産駒の質にバラつきがあるのも全体に晩成傾向であろうこともある程度は予想されたことで、だからキャロット会報2月号「新種牡馬エイシンフラッシュ考」では「クロスがうるさい繁殖との配合に向くだろう」と書いておきました
スワーヴエドワードの母は
Northern Dancer4×4・5
Halo≒Sir Ivor3×5
Graustark=His Majesty5×4
Tom Fool≒Attica6×6・6
これまでJRAに出走したエイシンフラッシュ産駒のなかでは、母のクロスが一番うるさいです



同コラムでは「KingmamboとHome Guardをまず狙いたいところで、Kingmambo絡みの全きょうだいクロスや3/4同血クロス、またマンハッタンカフェの血を引く牝馬との配合でStay at Home=Boldnesianの全きょうだいクロスも非常に魅力的だ」とも書いておきましたが、日曜函館の新馬で際どく追い込んで3着だったティーカラットは、母父マンハッタンカフェでクロスがKingmambo3×4
まあこのティーカラットにしてもKingmambo丸出しというべき短距離パワー型で、エイシンフラッシュはいろんなタイプを出すと思いますよ


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15 コメント

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Unknown (MJ)
2017-06-28 20:10:52
差すんだジョー~
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Unknown (MJ)
2017-06-28 20:14:16
ケイティブレイブが出遅れて差し切るとは
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Unknown (MJ)
2017-06-28 20:16:18
これは強くなっているということでしょうね~
今回は先行馬は厳しいとみたんですが、出遅れて後方一気とは
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Unknown (MJ)
2017-06-28 20:19:57
まあ後付け全開な解説をすると、アドマイヤマックスもサクラローレルもビーマイナカヤマも晩成だった
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Unknown (MJ)
2017-06-28 20:23:22
見た目はアドマイヤマックスよりサクラローレルに似た馬なんですが、ローレルが突然本格化して突然凄い脚で追い込んで勝った中山記念がオーバーラップしたなあ…
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ケイティブレイブ (めがねざる)
2017-06-28 20:53:01
例年より時計が掛かってるので、そういう馬場が合ったという可能性はありますかね?
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Unknown (とんとんとととん)
2017-06-28 21:10:40
母系の血統に並ぶ名前だけ見ると、逃げるスピードの由来はアドマイヤマックスなのかと思いますが、アドマイヤマックス自体も東スポ杯まではクラシック候補だったなぁと。

本邦のBe my guestと言えばアドマイヤラピスですが、自身も産駒も切れ味型に出てたのを思い出しました。
ローレルの切れ味は言わずもがなですが、
rainbow quest×Be my guestにノーザンテースト持ちのサンデーを配合してこの馬が出る肝がどこにあるのか、自分には思い出の名馬達からヒントを探るしかできません(^^;)
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Unknown (MJ)
2017-06-28 21:20:31
けっこうペースは道中緩んだと思いますよ
ケイティブレイブはきれいな父母相似配合(Northern Dancer4×4,Halo≒Red God3×5,Ambiorix≒Klairon5×6,Striking5×6)ですが、アドマイヤマックスではなくサクラローレルに似ているのが面白いですね
どうでもいいですが、この場合は瓢箪から駒より怪我の功名が正解と思うんですがどうでもいいか(^ ^;)
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Unknown (Unknown)
2017-06-28 21:33:29
Be My Guestと言えばワールドエースも。アドマイヤラピスと言えばアドマイヤコスモスという例も。
速いペースをふんわりと追走して土壇場でビュッと弾けるイメージですか。
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Unknown (メタボ博士)
2017-06-28 21:34:09
無欲の勝利の典型。馬も調子良かったんだろうね。
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