「血統クリニック」再掲~阪神JF

2014-12-14 15:36:31 | 血統クリニック

コートシャルマン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104217/
レッドオーヴァルの3/4妹で、ストロングリターン、ダイワマックワンの半妹。母コートアウトはSmartaire3×4の牝馬クロスを持ち、ハイインロー血脈が強くMr.Prospectorを1/4異系とする好配合で、マイルのスピードとハイインロー的成長力を確実に伝える名繁殖牝馬。
レッドオーヴァルに似たマイラー体型だがこちらのほうが胴は長い。新馬戦はアタマ差、りんどう賞はクビ差。瞬発力や斬れ味が抜群というわけではないのでいつも辛勝だが、実直に我慢強くシッカリ伸びつづけるし、競っての強さもある。実にHyperion的な脚質の牝馬で、川田と手が合いそうなタイプだし、いわゆる相手ナリというか、相手強化でレースレベルが上がれば更に奥深さをみせるはず。もちろん本当に強くなるのは古馬になってからなのだろうが、直線の急坂はプラスだし、ここも勝ち負けには加わってくるはずで、軸としての信頼度はなかなか高い。

ココロノアイ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012105256/
母母マックスジョリーは桜花賞とオークスで3着、3代母マックスビューティは桜花賞とオークスに勝った女傑。母父デインヒルはフェノーメノと同じで、ナカヤマフェスタの母母父もデインヒルだから、ステイゴールドとはニックスと言っていい血だ。デインヒルはNorthern DancerにFlower Bowl(≒Determine)とHeliopolisだからDixieland Band(レッドリヴェールの母父)と血脈構成が似て、ノーザンテーストの「Northern Dancer+Hyperion+Swynford+Tracery」の頑強さをONにする効果が絶大といえる。
アルテミスでは出遅れた後少し出していったらガツンと引っかかって3番手、しかしゴール前で追い比べになるともうひと踏ん張りして抜かせず、まだまだ粗削りだが奥深さを感じさせる勝ち方だった。有馬と宝塚にめっぽう強いようにステゴ大物産駒はどちらかというと急坂小回りコースに向いた脚質になりがちで、だから苦手とするのが東京、京都外、阪神外などの2ターンの芝マイル戦。この条件の重賞で馬券に絡んだのはレッドリヴェール(阪神JF1着,桜花賞2着)とオルフェーヴル(シンザン記念2着)とウインプリメーラ(チューリップ賞2着)、そして本馬のアルテミスS1着とアッシュゴールドのデイリー杯2着、この6例だけだ。ステイゴールド×デインヒルで東京芝マイルの重賞を引っかかりながら勝ちきったというだけで、リヴェールにつづく大物牝馬の期待が高まる。またノリがガツンと持っていかれるということは、それだけ凄い脚力の持ち主だということでもあるだろう。マイラーではなく中距離馬だが、リヴェールのように性能と勝負根性で勝ちきってしまうかも。1,2戦目を見ると前にカベをつくれば折り合いはつきそうだ。

ロカ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104903/
母ランズエッジはディープインパクトやブラックタイドの3/4妹。ゴルトブリッツやリルダヴァルなどが出るおなじみウインドインハーヘアの牝系。母はNorthern Dancer4×4で、ハービンジャー産駒は母がNorthern Dancerクロスを持たないほうが成功しやすいだろうと書いてきたが、ここまで勝ち上がったハービンジャー産駒15頭の中で母がNorthern Dancerクロスを持つのは本馬だけ。本馬の場合はLyphard5×4、Nijinsky6×4、Shareef DancerとAlzaoを通じるNorthern DancerとSir Ivorの組み合わせのクロス、His Majesty=Graustark5×6、Aureole≒Burghclereのニアリークロスなど全体に父母相似配合になっている。
デインヒルをLyphardとNijinskyのクロスで胴長にしたような体型だが、Shareef DancerとAlzao経由の組み合わせのクロスの影響で細身で体質は柔らかく、直線でしなやかにビュンと斬れた脚はディープ産駒のようだった。まだキャリア一戦の牝馬で、現状は緩さや非力さも感じられるが、柔らかく大きくかつ速く動ける好素材なのはたしかだ。とはいえ、Sir Gaylordをクロスした緩さの残るディープ産駒が、マイルで急かして走らせると期待ほど弾けない…というシーンもこれまで何度も見てきた。素質は認めるが、素質だけで◎は打てない。

ショウナンアデラ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101324/
母母Always Loyalは仏1000ギニー勝ち馬で、その兄にAnabaaやKey of Luckがいる。母父Elusive Qualityは北米リーディングサイアーでハーロンベイの父、メイショウパワーズの母父。ディープ産駒でSir Ivor5×5、Sir Gaylord≒Secretariat6×5・6・6の継続クロスだから体質は柔らかいが、母がNorthern Dancer4×4にSearching≒Better Self6×6で母母は「HyperionとFair Trial」的な血が強く、ここからパワーも受け継いで、「柔らかすぎず緩すぎない」のがこの馬のいいところ。
Gone Westの影響も強いマイラー体型で、ちょっと脚元に不安が残るのでまた調教で攻めきれないところはあるのだが、それでここまで3戦2勝、デビュー戦でナヴィオンに惜敗しただけだから素質は確か。ただ1400mでもフワッと先頭に立ってしまうような軽さは、意地悪い見方をすればGone Westの軽薄さもONになっているからで、Gone Westを引く馬に芝マイルや中距離の大物が出ないのはちょっとスピードの質が軽すぎるからで、母父Grand Slamのダノングラシアスにも同じようなことがいえる。ここも好走は間違いないが、先行押し切りの正攻法で阪神外マイルのG1を勝ちきれるかとなると、最後の最後にGone Westの軽さが脚を引っ張りそうな予感。

レッツゴードンキ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102095/
クイーンスプマンテなどが出る牝系で、母マルトクはダ1000~1400mで5勝。そこへキングカメハメハが配されて、メイショウマンボと同じKingmambo≒ジェイドロバリー(Mr.ProspectorとNorthern DancerとSpecial)のニアリークロス2×3。キングカメハメハ産駒で母もNorthern Dancerクロス(4×5・5)というのはあまり感心しないが、本馬の場合は上記ニアリークロスも含め全体に父母相似配合になっている。完成度は高いほうだろう。
Kingmambo≒ジェイドロバリーのニアリークロスからSpecial的機動力を受け継いで札幌1800mをきれいに捲るが、ミスプロとナスキロのクロスから柔らかな体質を受け継いで東京でタメるとソコソコ斬れるし、Tom Fool的な脚捌きの無駄のなさもあって、内回りで捲れて外回りで差せて何でもできる馬だ。ただアルテミスは引っかかったココロノアイを差せなかったし、札幌2歳もミスなくロスなく運んでの3着。「何でもできる」は「器用貧乏」とも置き換えられるもので、この先ハイレベルな戦いになればなるほど、そこを突き抜けられるだけの強力な武器や個性が求められる。ここは連下有力としたい。

ダノングラシアス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103158/
母サーキットレディは1200mで3勝をあげた大型スプリンターで、その半姉に芝1200mで4勝をあげたモアザンベストがいる。母母ラグナセカはレイルバードS(米G2・ダ7F)3着。Seattle Slew、El Gran Senor、Private Accountと母系に入っていい血が重ねられて、それらを通じるBuckpasser~Busanda(War AdmiralとLa Troienne)の継続クロスだからサーキットレディは繁殖としてかなり期待できる配合をしている。
そこにマンハッタンカフェが配されて、本馬は「サンデー×ミスプロ×Seattle Slew」というサダムパテックやリーチザクラウンのような配合形となり、細身で胴長でストライドで走るタイプだから、外回りで末脚の威力は更に増すだろう…というのがファンタジーで◎にした根拠だった。そしてスローの前残りの中、直線では一番いい脚を使っていて負けて強しの内容でもあった。ただGone Westの軽さも表現されていてベストは1400mだろうというのが筆者の見立てで、阪神外マイルの今回はこの順番に。

レオパルディナ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104768/
母母ラプーマはビウィッチS(米G3・芝12F)2着で、ペルー1000ギニーのRihannaなどが出る牝系はアウトサイダー血脈が強い。母ビオンドパンテーラがMr.Prospector×Marshua's Dancer2×3、そこにNijinsky≒Storm Bird4×3、Northern Dancer4・5×4・5、Lunchtime5×3のスニッツェルが配された。母にNorthern Dancerの血が入らないのは好感で、父も母もクロスがうるさいので完成は早めのタイプだろう。
ファンタジーは高速馬場のスローの前残りで上がり11.3-11.5、8枠から外を回って追い込むのは厳しかった。ゴール前はいい伸びを見せていたし、差す競馬ができたことと+12キロで馬体が良くなっていたのは収穫だったといえる。父はデインヒル系本流のスプリントを強く伝える種牡馬だが、本馬は体質に柔らかみがあり膝下も長く、このあたりは母方のミスプロの影響も強いから、パワーごり押しのスプリンターというイメージでもない。少なくとも差しに回れば1400mはOKだろう。しかし1600mのG1となると、ユタカが前半ごまかして追い込んでも、さすがに1400mほどは弾けないのでは。

アローシルバー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101328/
プティプランセスの半妹で、母母MasakeはハニームーンH(米G3・芝9F)勝ち馬。スペシャルウィーク×Seattle Slewはリーチザクラウンを思い起こさせる組み合わせだが、Northern Dancer5×4、Buckpasser5×5、Aureole≒ハイハット5×5・6と父母相似配合になっている。
血統通りの胴長体型だが、体質はそれほどナスキロ柔くなくHyperion的な粘着力を感じさせる。母母父Master Willie(ハイハット≒Aureole2×3、10~12Fの英G1を3勝)の影響も強いのだろう。いずれにしても内マイルで新馬勝ちしたが明らかに外回り向きの中距離馬で、カレンミロティックのようなイメージでいいのでは。ここはさすがに印は回らないが、中距離馬として先々楽しみな馬ではある。

トーセンラーク
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012105999/
母母タケイチイチホースはフェアリーS3着、その兄に小倉3歳Sのタケイチケントウがいる。アルテミスでは◎にしたが、予想コメントを再掲すると「社台の良血が揃ったここではやや地味な存在というべきだが、Mr.Prospector系×Storm Cat系×サンデー系の今どきマイラー血統で、3代母はLady Angela≒Sabzy3・4×4、母はStorm Bird≒ノーザンテースト3×3、父の母がBusanda≒Striking=Mr.Busher4×5・5、配合的にもやるべきことはやっている。わりとナスキロ柔い体質だから東京マイルは合っていそうだし、左回りも小回りも洋芝も道悪も経験し、函館2歳Sでは後方から馬群を割って追い込み、クローバー賞では番手を取りにいって勝ちきる競馬でシッカリ勝ちきり、この何でもできるキャリアと経験値が抜けた馬不在の混戦で頼もしい」というのが根拠だった。期待どおりにキャリアと経験値を活かしたソツのない競馬で頑張ってくれたが、あれ以上をここで望むのは酷か。

オーミアリス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012100809/
リンドシェーバーの姪で、ホワイトマズル×ロイヤルアカデミーという血統もスプリンター然としないが体型は伸びがなく短距離馬のそれ。ホワイトマズル×トニービンでメリッサやヤマニンエマイユが出るのだから、ホワイトマズル牝駒には短距離向きの資質がONになることもある、という解釈でいいのだろう。
小倉2歳は33.0-35.4の前傾ラップを大外一気。芝短距離馬としてはそれほど俊敏なほうではなく、父譲りの粘着力とTom Fool≒First Roseのニアリークロス譲りの脚捌きの無駄のなさで実直に追い込んだら届いてしまった…という勝ち方だった。少し時計や上がりがかかるとしぶとい1400mベスト型、というのが筆者の見立てで、外マイルでこの相手だと、行っても差してもハマる絵は描きづらい。

ムーンエクスプレス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101248/
コスモサンビームの姪で、近親にプリンセスマーガレットS(英G3・芝6F)などに勝ったMarina Parkがいる。母母ロビーズレインボウがRainbow Quest×Be My Guest×トンピオンでTudor Minstrel5×4とSpring Run≒Tom Fool5×4のクロス、そこにメジロライアンで母アモーレペガサスはNorthern Dancer4×4、そこにアウトブリードのアドマイヤムーンが配されて、母方の粘着力と機動力で走る1400m型となったが、小柄だが先行粘り強い脚質はHyperion的でもある。京都よりは阪神のほうが二枚腰が使えそうなタイプではあるが、アドマイヤムーン牝駒の獲得賞金ベスト5はウイングザムーン、ルナフォンターナ、ファインチョイス、ゴールデンムーン、サマールナ。明らかに1400mと1600mの間に一つ壁がある。

クールホタルビ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103383/
近親に目立った活躍馬はいないが、3代母ルスルーはヴェイグランシーH(米G3・ダ7F)勝ち馬で、マンノウォーSのRoyal Mountain Innなどが出るファミリー。母はNorthern Dancer5×3にGlamour5×6(Striking=Busher≒Busanda5・6×7・7)、Prince John≒Blue Quill5×5、自身はNever Bend5×5にBold BidderとSeattle Slewを通じるボルキロクロス、緊張→緩和のリズムが良くて、「3/4米,1/4欧」の構成で、クロスする血も良く、たしかにこうしてみるとマツリダゴッホ産駒としてはかなり高得点がつけられる配合だ。
マツリダゴッホ産駒は全芝[23.26.32.268]で連対率14%だが、芝1400mは[8.7.11.42]連対率22%、単回値442、複回値156。芝1400mだけ買っていれば蔵が建つ種牡馬だが、これはBold Ruler系の軽いスピードでフワッと流れ込むような脚質の馬が多いからで、ウインマーレライが小回り1800mをフワッと流れ込んだり、アルマワイオリが内1400mのもみじを勝って外1600mのデイリーで4着に終わったり、ちなみに芝1800mは[4.3.5.55]だが小回り内回りに限れば[4.2.2.25]で東京中京外回りでは[0.1.3.30]、斬れ味が必要なコースでは消しで機動力で押しきれるコースでは買い、マツリダゴッホ産駒は大雑把に言ってしまえばBold Ruler的な脚質なのだ。本馬はWoodmanとノーザンテーストの影響が強い短距離向き体型で1400mがベストだろうし、ファンタジーは外回りでもスローで機動力で押しきれるレースだった。阪神外マイルでもう少し流れると、同じ競馬で押しきるのは難しい。

スマートプラネット
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012106216/
3代母ダジルミージョリエはレアパフュームS(米G2・ダ8F)勝ち馬で、産駒に種牡馬アッミラーレがいる。母母メイクアスメリーがSweet Tooth≒Spring Sunshine3×3(NasrullahとReal Delight)で、母アンダルシアはRaise a Native4×4、そこへファルブラヴで本馬はFairy King≒Nureyev2×5。代々パワーの血を重ねてきたファルブラヴ牝駒で、いかにも短距離をパワーで走り抜くタイプ。3歳時はフィリーズレビューで全力買い、古馬になったら夏の洋芝短距離で全力買い、という馬だろう。

アルマオンディーナ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012100382/
スカイディグニティやゴールデンダリアの妹で、父がキンシャサノキセキだからゴールデンダリア(父フジキセキ)とは3/4同血の間柄。ノーザンテーストが強い体型だがボルキロのクロスで体質は柔らかい。手堅い1400m型。

ダイワプロパー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103476/
ダイワストリームの全妹で、フサイチヒロシの姪、母母プリンセススキーは3歳牝馬S勝ち馬。ダイワメジャー×タイキシャトル×ロイヤルスキーでHalo3×4、ノーザンテーストとタイキシャトルを足して割ったようなマイラー体型で脚捌きはHalo無駄なく、戦績どおり内回りで機動力を発揮する1400m寄りマイラー。

カボスチャン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104414/
現フィリーズレビューなど重賞2勝ディスコホールの孫で、兄姉は堅実に走っている。426キロの細身の牝馬で、ブライアンズタイムやノーザンテーストのパワーは感じさせず、1000m64秒の超スローでも折り合いがついて燃費よくトボトボ走り、母系に入るHerbagerのスタミナもONになったかのような中距離馬。マイルG1では手が出ない。

エフェクト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012109205/
近親に目立った活躍馬はいないが、父スクワートルスクワートがNever Bend4×5で自身はHardy Climber≒Riverman5×5だから、スペシャルウィーク肌の優秀さは活かした配合という言い方はできる。スクワートルスクワートはBCスプリントに勝った北米チャンピオンスプリンターで、産駒はジェイケイセラヴィやシャウトラインなど夏スプリンターが多いのはNever Bendクロスの影響だろう。本馬は母父の影響で父よりは少し体型に伸びがあって1400mも守備範囲か。ただ冬場は硬くなりそうな体質に見えるし、距離延長も割り引きだから、ファンタジー以上を望むのは難しい。

アカリアイドル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103393/
フレンチデピュティの近親でサクラバクシンオー×ラムタラ×Mr.Prospector、柔らかみもあるので芝1400mぐらいなら走れそうだが、この相手で外マイルとなるとごまかしはきかないだろう。

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素質や将来性はココロノアイ、コートシャルマン、ロカ、この3頭で、勝つのもおそらくこのどれかだろうとは思う。
ただしまだ気性的に危うい上に長距離輸送をクリアしなければならないココロノアイや、キャリア一戦で見た目に緩い中距離馬のロカよりは、母方のマイラーっぽさも表現されていて、配合どおりのHyperion的実直さで接戦をモノにしてきたコートシャルマンのほうが、阪神外マイルのフルゲートという2歳牝馬にとってタフな舞台においては信用に足る。

◎コートシャルマン
○ココロノアイ
▲ロカ
☆ショウナンアデラ
△レッツゴードンキ
△ダノングラシアス

「2戦2勝のベタな良血馬」という肩書きのわりにはあまり騒がれていない印象もあるコートシャルマンだが、それは2戦2勝の内容が、たとえばココロノアイの荒っぽい重賞勝ちやロカの鮮やかな新馬勝ちなどと比べると、ちょっと地味に映るからだろう。
でも地味に相手ナリに勝つところがこの血統の美点でもあり、名繁殖コートアウトがこれまで送り出してきた優駿たちと比較してみても、この牝馬にはHyperion的な美点が最も表現されているようにみえる。
ここも地味に勝つだろう。


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