栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

2/11,12の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2023-02-14 11:25:29 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤が推奨したオールマイデイズ(牡3歳)が日曜東京5Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父リアルスティール
母ロザリンド(シンボリクリスエス)
牡 募集価格:6000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103718/
オーソリティ(青葉賞、アルゼンチン共和国杯)、アーデンフォレスト(3勝クラス)の半弟。母ロザリンドは中央未勝利で地方競馬へ転出となったものの、エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアを兄弟に持つ超良血。なかでもエピファネイアとは全兄妹の関係にあります。2代母シーザリオは稀代の名牝で、G1を勝った3頭の息子だけでなく、未勝利に終わったロザリンドが繁殖牝馬として成功したことで、ファミリーの発展は約束されたといっていいでしょう。父リアルスティールはこの世代が初年度産駒。「ディープインパクト×Storm Cat」の組み合わせは、国内外で9頭のG1ホースが誕生しているニックス。その1頭キズナは、本馬と同じシンボリクリスエスの肌から、ソングライン(NHKマイルC-2着)、アカイイト(OP)、ロジーナ(3勝クラス)などを出しています。本馬はそれとよく似た配合構成。シーザリオの構成要素を強化(サンデーサイレンス3×4、Nureyev≒Sadler's Wells5×4、Storm Bird≒Nijinsky4×6)しているのも好印象です。芝中距離で期待できるでしょう。(栗山)
(8/3追記)
オーソリティ(父オルフェーヴル)やアーデンフォレスト(父ルーラーシップ)の下。母ロザリンドはエピファネイアの全妹で、繁殖として有能なところを見せています。リオンディーズの初年度産駒もよく走っており、シーザリオの血の偉大さは今さら語るまでもありません。リアルスティールとの配合も「3/4Northern Dancerクロス」をNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス5×4でまとめていてまさに教科書どおり。実馬もちょうどエピファとリアルスティールを足して割ったイメージで、ダービー向きのタイプにうまく出たと思います。(望田)

オールマイデイズ(牡・父リアルスティール・母ロザリンド)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103718/
オーソリティの弟で、エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの甥。母母シーザリオはオークス馬でスーパー名繁殖。シンボリクリスエスは非Northern Dancerだから、母父としてはキンカメやオルフェなどNorthern Dancerが強い種牡馬との配合で成功している。リアルスティールでも好形で、Nureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロスもセオリー。(望田)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で栗山求が推奨したミッキーキャンパス(牡3歳)が日曜小倉5Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

ミッキーキャンパス(牡・父サトノダイヤモンド・母コンヴィクションII)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103370/
母コンヴィクションIIは南米アルゼンチンのヒルベルトレレナ大賞(G1・芝2200m)の覇者。父の母マルペンサもアルゼンチン産馬なので、血量の4分の3がアルゼンチン血統で占められている。サザンヘイロー3×4は、アルゼンチン産馬以外は作りづらいインブリードだが、それが実現している。サザンヘイローはアルゼンチンで7年連続チャンピオンサイアーとなった大種牡馬。日本ではダート短距離のイメージが強いものの、アルゼンチンでは芝・ダートを問わず数々の大物産駒を送り出し、父系もMore Than Readyを通じて広がっている。母はSir Ivor≒Halo4×3なので、ディープインパクト(Halo≒Sir Ivor 2×4)の系統と合う可能性が高く、サトノダイヤモンドは配合相手として申し分ない。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤が推奨したマンデヴィラ(牝3歳)が日曜阪神5Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

マンデヴィラ(牝・父リアルスティール・母マンデラ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103629/
リアルスティールはキズナと同じディープ×Storm Catで、スピードのアベレージは高そうだしダートもOK。クラシックロードで走れる産駒を狙うなら、母方に重厚な欧州血脈があったほうがいいだろう。本馬はワールドプレミアやワールドエースの3/4妹で母は独オークス3着。娘は当たりが出てないマンデラだが品のある中距離馬だ。オークスには間に合う。間に合ってほしい。(望田)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で栗山求が推奨したレシプロシティ(牝3歳)が日曜阪神6Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

レシプロシティ(牝・父キズナ・母サプレザ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020102862/
毎日杯(G3)を勝ち、日本ダービー(G1)でも4着と健闘したサトノインプレッサの4分の3弟。母サプレザはサンチャリオットS(英G1・芝8ハロン)を3連覇した名牝。「キズナ+Mr.Prospector+Sadler's Wells」なのでバスラットレオン、ステラリアと同じ。底力あふれる血で構成され大物感がある。(栗山)

■土曜東京11RクイーンC2着 ドゥアイズ(一口・栗山)
■日曜東京11R共同通信杯3着 ダノンザタイガー(POG・栗山)

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これから種牡馬辞典の初校が続々と上がってくるので今日は自宅待機マンです

リアルスティールのピック馬が2頭勝ち上がりましたが、リアルスティールはNorthern Dancer5×4・5のディープ産駒なので、産駒はシンボリクリスエスとかAcatenangoとか、あとトーホウガレオンの母父Songandaprayerとかね、そういう非Northern Dancerのアウトサイダーな血をいかに取り込むかも一つポイントやと思いますね



グレーターロンドンの初年度産駒が好調で、JRAではすでに7頭が勝ち上がり、ロンドンプラン(小倉2歳S)、ユリーシャ(エルフィンS)、トラベログ(菜の花賞)と2勝馬が3頭出ています

今期は種付料が150万に倍増されたにもかかわらずブックフルの人気ですが、ここまでJRAで勝ち上がった産駒の血統表をチェックしてみると、上記の2勝馬3頭のうち2頭が母父アフリートなんですよね

グレーターロンドンもリアルスティールと同じくNorthern Dancer5×4・5なので、Northern Dancer血脈が薄い繁殖に配したほうがおそらく成功しやすく、そしてアフリートは非Northern Dancerです

またアフリートの母父Venetian JesterはTom Fool×Princequillo×Nasrullahなので以下のようにSir Ivorとニアリーで、つまりディープインパクト系×アフリート牝馬はSir Ivor≒Venetian Jesterのニアリークロスになる



グレーターロンドンはディープ産駒としてはSir Ivor~Sir Gaylordのラインをあまりいじくってない配合なので、産駒の代ではSir Ivorをいじくる配合が成功しやすいのだろうということは、たとえば種牡馬キタサンブラックがSir Ivorのニアリークロスで成功していることを踏まえれば容易に想像がつきます

ロンドンプランとトラベログは母父アフリートでSir Ivor≒Venetian Jester6×4、ユリーシャは母父ハービンジャーでSir Ivor6×7ですから、現時点での代表産駒3頭はSir Ivorクロスを狙った配合としている、といえるかと

コメント (8)
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