栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

1/30,31の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2021-02-01 11:19:51 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したレッドルゼル(牡5歳)が日曜東京11Rの根岸S(G3・ダ1400m)を勝ちました。

★東京サラブレッドクラブ
父ロードカナロア
母フレンチノワール(フレンチデピュティ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016105188/
牡 募集価格:2000万円
母フレンチノワールはサウンドトゥルーと同じフレンチデピュティ×フジキセキの砂黄金配合で、準オープンまで出世したダート馬。そこにロードカナロアが配されてNureyev5×5とIn Reality56のクロスですから、カナロア産駒にしてはわりと締まりの強い体質です。前捌きなどちょっとゴトゴトしているぐらいで、あまり優雅なストライドで走れるタイプではないでしょうが、そのぶんダートOKのパワーも兼備しており、短距離馬向きの筋肉をつけてくる安田隆厩舎にも合ったタイプとみました。芝ダ兼用1400mベストという私の見立てが正しければ、稼ぎ場所には困らない馬でしょう。(望田)
【8月2日追記】
母フレンチノワールは現役時代にダートで4勝。「フレンチデピュティ×フジキセキ」という組み合わせなのでDeputy Ministerとフジキセキのニックスを持っており、繁殖牝馬としても期待できます。「ロードカナロア+フレンチデピュティ+サンデーサイレンス+Nureyev」という配合構成はレッドシャーロット(2戦1勝)とよく似ています。現時点でSpecial牝系とロードカナロアは抜群の相性なので、Nureyevを持つ点はとくに強調できます。母の父フレンチデピュティの影響を感じさせる筋肉量豊富な馬体はスプリンター~~イラーとして大きな期待を抱かせます。牡馬で2000万円ならお買い得といえるのではないでしょうか。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したラヴォルタ(牝3歳)が土曜東京6Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ロードカナロア
母フロアクラフト(フジキセキ)
牝 募集価格:4400万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105231/
母フロアクラフトは現役時代にオークス(G1)で5着と健闘しました。その兄弟にバウンスシャッセ(重賞3勝)、ムーンクエイク(京王杯SC)、コントラチェック(フラワーC)がいます。本馬は、同じくロードカナロアを父に持つ「バウンスシャッセの2018」と8分の7同血という関係。配合的骨子も同じで、母方にサンデーサイレンスとFairy Kingを併せ持つロードカナロア産駒は成功しており、連対率30.7%、1走あたりの賞金額544万円。ロードカナロア産駒全体の23.5%、230万円を大きく上回ります。母はフジキセキ産駒ながらオークスで5着となったので、基本的にはマイラーでも2000mあたりまでこなす下地はあります。(栗山)
9/9追記
母フロアクラフトはバウンスシャッセ、ムーンクエイク、コントラチェックの姉で、自身もJRA4勝の準オープン馬。バウンスシャッセ18とは7/8同血の間柄になりますが、ロードカナロア×フジキセキはアンフィトリテやスピリットワンベルなどIn Reality的なスプリンターに出やすい配合といえます。本馬も見た目に短距離向きの体型で、しかししなやかな身のこなしはさすが好配合のカナロア産駒。短距離でオープンを張れる馬とみてこちらもピックします。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で望田潤が推奨したエクランドール(牝3歳)が日曜東京6Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

★エクランドール(牝、母リュヌドール)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105345/
フィエールマンの全妹。母リュヌドールはリディアテシオ賞(伊G1・芝2000m)勝ち馬で、北米スピード血脈の塊Green Tuneと仏アウトサイダー血脈ばかりで固めたLuth d'Orとの間に生まれた超アウトブリード。繁殖としても一発大物を出せるタイプだ。ただこの配合で兄よりも3ヶ月ほど生まれが遅く現状小柄となると、桜花賞の時期にどこまで成長しているのか、晩成疑惑は拭い去れない。

■『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で望田潤が推奨したクロンターフ(牡3歳)が日曜東京5Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

◎クロンターフ(牡、母チェリーコレクト)
https://db.sp.netkeiba.com/horse/ped/2018105134/
ダノングレースやダイアナブライトの全弟でワーケアの3/4弟。母チェリーコレクトは伊オークス(伊G2・芝2200m)勝ち馬で、その妹にリディアテシオ賞(伊G1・芝2000m)のチャリティーラインとファイナルスコアがいる。本馬のように母系にVaguely Nobleが入るディープ産駒は、クロウキャニオン仔やトーセンラー=スピルバーグなど牡のほうが走るのでここでピック。(望田)

■土曜東京11R初富士S ポタジェ(ディープ・栗山)
■日曜小倉7R1勝クラス バルバレスコ(一口・望田)
■日曜小倉8R1勝クラス ヴェルテックス(一口・望田&栗山、POG・望田)
■日曜京都11RシルクロードS3着 ラウダシオン(一口・栗山)
■日曜東京12R2勝クラス ルナシオン(一口・望田、ディープ・望田&栗山)



根岸Sは前後半34.4-11.9-36.0ですから、最近ではノンコノユメとサンライズノヴァとカフジテイクのズブズブズブで決まった18年(重で33.9-11.8-35.8)に次ぐ前傾ラップ

4角まではレッドルゼルもタイムフライヤーもアルクトスもヘリオスもみんないい手応えやったんですが、そこからバテた先行馬の後ろに行ってしまったアルクトスとヘリオス、一頭ぶん開いたスペースを狙ったタイム、タイムの直後を狙ったレッドで明暗が分かれました(ルメールのスペースを森泰斗がブロックしようとしてましたが)



奇しくも一口ピックのロードカナロア×フジキセキが重賞と新馬を勝ちましたが、この組み合わせはIn Reality5×5とEight Thirty8×8になるので、カナロアとフジキセキの短距離的な資質、伸びのない体型と締まりの強い体質がONになりやすく、アンフィトリテ、メジェールスー、メイショウウズマサ、スピリットワンベル、タマモティータイムと短距離とダートに振れやすいです

またGood Example≒Eight Thirty5×4をもつフレンチデピュティとの配合では、レッドルゼル、グルーヴィット、アンヴァル、カレンモエ、レッドレグナント、メイショウウズマサとやはり短距離&ダートに振れます

フジキセキ×Deputy Ministerがダートで大成功したのは、このWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleのトライアングル・ニアリークロスに因るものだということは当ブログの読者なら今さらですが、そこにカナロアを配するとそういう特質を助長しやすいということですね





ちなみにロードカナロア×フレンチデピュティ×フジキセキのトライアングルは、JRAに11頭良出走しレッドルゼルやメイショウウズマサやテーオーマルクスなど8頭が勝ち馬と高確率で、全21勝中15勝が1400m以下で14勝がダートです

もともとカナロア産駒は、アーモンドが例外なだけで牝馬は全体に短距離に振れやすい傾向があり、そこにWar Relic的な血を重ねると、たとえば母系にKris=Diesis=Keenをもつカナロア牝駒はJRA14勝中12勝が1400m以下でジョーカナチャンやエイシンデネブなど圧倒的に芝短距離に振れやすく、Krisの母系にもWar Relicの血が入ります

スティクスが芝1200で一変したのはデータからは順当だったといえ、だからラヴォルタもゆくゆくは短距離に振れそうな予感と書いておきましたが、ルメールもレース後にそんなことを言っていたようで、3歳時は1400ベスト、古馬になったら1200ベストになりそうなイメージすかね

いっぽうで芝中距離の重賞で勝ち負けするようなカナロア産駒は、アーモンドアイ(母フサイチパンドラ)、サートゥルナーリア(母シーザリオ)、キングオブコージ(母父Galileo)、アールスター(母父サッカーボーイ)、タイムトゥヘヴン(母キストゥヘヴン)、パンサラッサ(母父Montjeu)と、「母が中長距離で活躍した中長距離血統で、自身はNureyev≒Sadler's Wellsのクロス」という配合ばかりで、母父Sadler's Wellsのバルバレスコなんかはそっちの路線で推奨しました

そんなわけで、配合に素直に打ち分けるのが種牡馬ロードカナロアの優れた点で信頼度の高い点やと思いますね

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする