栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「一口ピック」ラフィアンとユニオンからピック&2歳勝ち馬評価更新&雑感

2017-06-20 16:37:54 | POG

先ほど「一口馬主好配合ピック」ラフィアンとユニオンから望田が1頭ずつピックしました
他にもいいなと思う馬や気になる馬は何頭かいるのですが、ひとまずこれはという1頭だけにとどめ、他はもうちょっと様子見させてもらいます(・∀・)追加ピックは十分ありえます
栗山のピックはまだかという問い合わせが多いのですが、今G1にとりかかっているはずですのでもうしばらくお待ちください
「望田潤の2歳勝ち馬評価」も先週ぶんを2頭アップしました

◆ゴルア黄金配合

サンライズノヴァは同じヤナガワ牧場産のコパノリッキーと配合もよく似ていて、ゴールドアリュールにMr.Prospectorとリアルシャダイをもってくるというのは、「NureyevとMr.ProspectorとRobertoの砂黄金トライアングル」に加え「Anchors Ahead=War Relicの全きょうだいクロスで最後のひと手間」というまさにゴルア黄金配合なのです(リアルシャダイの母父In RealityがWar Relic3×3)



ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3f067fe2d37e73e8ae5616b7c191544d

ちなみに母系にリアルシャダイを引くゴールドアリュール産駒はJRAに39頭出走で23頭勝ち上がりとなかなか優秀ですが、更に母系にMr.Prospectorを持つものに絞り込むと15頭出走で9頭勝ち馬、オープン馬がコパノリッキーとサンライズノヴァとランウェイワルツの3頭と更に優秀

そんなわけでわりとコパノリッキーと近いイメージで、鳳凰では◎でいいだろうと思ったんですが先行して勝ちにいったら乱ペースに巻き込まれてしまい、怒り心頭の音無先生は今回は戸崎で差しに回ると明言してました

私としては東京マイルで差して勝つイメージがあまり湧かなかったんですが、同じくゴルア黄金配合のゴールドドリームはフェブラリーを差して勝ってましたね…



こちらはRobertoはないですが、やはり母系にMr.Prospectorを入れてNureyev≒Numberのクロス3×4、そして母父フレンチデピュティがGood Example≒Eight Thirty5×4

ちなみに2歳のゴルア産駒で母系にリアルシャダイとMr.Prospectorを持つのは、コパノジャッキー(コパノリッキー全弟)、母ラウンドダンス(ランウェイワルツ全弟)、リュウノノドナリ(ウニオミュスティカ全妹)の3頭で、いずれもPOGでピックする候補には残ってたんですがゴルアは別の馬にしました(ウニオミュスティカは昨年の「パーフェクト種牡馬辞典」で推奨したのですが、3着の山を築いて未だに勝ち上がれません…)


◆ノヴェリストとアイルハヴアナザー

ジューヌエコールの短距離向きのスピードと気性は主に母系のソニンク由来というべきですが、ノヴェリスト産駒の一番星ヴァイザーもソニンクの孫で、走りも気性も似たものがありますよね

「ノヴェリスト産駒は、マイラーの母の入れものに父の硬肉を注ぎ込んだような馬が(POGでは)狙い目だろう」と書いてきましたが、テンクウの2着ニシノベースマンも見た目に母ニシノマナムスメ(ニシノフラワーの娘でマイラーズC2着)似で、ヴァイザー同様「体型は母、体質は父」というタイプ

ディープインパクトやハーツクライやステイゴールドといったサンデーサイレンス系中距離型種牡馬が伝える柔らかさしなやかさは、日本の高速芝コースを走るには不可欠な要素であり、だからこそ毎年リーディング上位をにぎわせているわけです

ただし「柔らかい」と「緩い」はニアリーであり表裏一体の関係ですから、マイラー的な骨格や資質を母から受け継いでいれば、ちょっと硬くて筋肉質で動きがゴツゴツしているぐらいのほうが早期に仕上げやすい、という部分はあると思うのですよ

昨年の新種牡馬アイルハヴアナザーについては、「牡駒はダ1800の勝ち鞍が一番多くなるだろう」と書いてきましたが、産駒は3歳になってからは芝で一つも勝っていません(芝[0-8-4-66]、ダ[14-13-19-140])

しかし今年も2歳の早期の新馬戦だと芝でも動くのは、ビッグレッドの仕上げももちろんあるでしょうが、勝ち鞍がダートに偏るほどのパワー体質は早期に仕上げやすいというメリットもある

アイルハヴアナザー産駒はこれまでJRAの芝レースで26回連対していますが、その内訳はTARGETの区分だと以下のようになります
2歳7~9月[5-5-10-58]
2歳10~12月[2-6-3-55]
3歳1~3月[0-6-3-42]
3歳4月~[0-2-1-24]

サンデー系のしなやかさと緩さを受け継いだ馬たちが仕上がってくるにつれて、パワー体質で早く仕上げやすかったアドバンテージがなくなってきた、という見方もできるデータかと


◆高速馬場で躍動

日曜のボツ予想の見出しを「高速馬場で躍動するディープ産駒」としたように、先週は3場とも芝は驚くほどの高速馬場でレコード続出、こんなときはやっぱりディープインパクト産駒で、土日の芝レースで全出走馬をベタ買いするだけで単回値337複回値146でした

日曜東京最終はジュンスターホースが◎やったんですが、「ブレイクマイハートは逃げ切るわトライブキングは差し届くわで、こうなったらスズカディープも買っといたらエエんとちゃいますか」と投げやりに書いたら10人気2着(^ ^;)

高速芝ではやっぱりディープなんやなあ…と再認識させられましたが、さて今週はどうなることやら

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする