栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

皐月賞と桜花賞が終わってのPOG雑感でも

2014-04-21 09:06:49 | POG

毎年この時期はG1連戦とPOG原稿が重なるのでちょっとシンドイ日々がつづくわけですが、桜花賞と皐月賞が終わってのPOG目線的雑感でも

キングカメハメハは“ラストタイクーンいじり”が芝のA級を出すには一番確率は高いのですが、配合に素直なので“Specialいじり”でも“Hornbeam”いじりでもその特長をちゃんと引き出すし、ダート狙いならば“Graustark~Flower Bowlいじり”でOKなわけで、ようは「母や自身の配合形が優れていて、母がNorthern DancerについてOUTで、あれもこれもクロスしすぎて総花的になりすぎなければよい」
トゥザワールドはナスキロのクロスを持たないので斬れは並ですが、もしトゥザワールドやコディーノの母系にSir GaylordやMill Reefなんかがあったならば、皐月賞の4角で持ったままでうなってるような機動力型にはなってなかったと思います

ワンアンドオンリーは強い4着だったというべきでしょうが、この馬やヌーヴォレコルトをみていると、前にも書きましたが遅咲きハーツクライ産駒が3歳春にある程度完成に近づいてG1級のパフォーマンスを発揮するには、母にNorthern Dancerのクロスがあったほうがベターだろう…と
ジャスタウェイやギュスターヴクライのように母が5代アウトだと、やっぱり本領発揮は古馬になってからというケースが多いんじゃなかろうかと
もちろんウインバリアシオン(母Northern Dancer2×4)も古馬になってパワーアップしてるのは明白で、ワンアンドオンリーだってそういう成長曲線を辿る可能性は高いと思いますが、いくらかでも完成を早め成長を促す効果はあるのではないかと

あとレッドリヴェールの高パフォーマンスをみて改めて思うことは、種牡馬ステイゴールドはノーザンテースト的Lady Angela的な頑強さをONにすることで大物を出し、その頑強さとは主にHyperion的な頑強さであり、ノーザンテーストもHyperionも小さな馬だったように、馬格や筋肉量というよりもっと芯の強さみたいなところの頑強さなわけです
オルフェーヴルやナカヤマフェスタは3歳春は450キロ前後、ドリームジャーニーなんて420キロなかったし、だから418キロとは思えないレッドリヴェールの頑強さを見るにつけ、Lady Angela的頑強さがONになっていると感じられれば、馬格や馬体重にとらわれる必要はあまりないのだ…ということですかね~

ダイワメジャーはSS4強の中では最もノーザンテースト的頑強さがある体質なので、ナスキロ柔くする方向に揺り戻してやるのが成功の確率は高いのですが、一方でナスキロ柔い斬れで差す産駒は今のところG1では善戦どまりで、やっぱりダイワメジャーはガリガリ行ってナンボというところはあるのかなあ~と、Wild Riskの狂気でうなりながら逃げてしまうぐらいがエエんかなあ…というね

そしてディープインパクトは相も変わらずで、Northern Dancer系のマイラーからムチムチバディを受け継いだ女子高生が、パンツ見せながら4年連続桜花賞を差し切り、近ごろはパンツ見せるだけでなくプロレス技をかけたりするらしいですが(^ ^;)、ハープスターにソバットとか食らったら泣くほど痛いやろうなあ…

たいていの馬の血統表にサンデーサイレンスとNorthern Dancerが当たり前のように入っている時代ですが、たいていの馬に当たり前のように入っているぐらいに時代を塗り替えてしまった名血だからこそ、この両巨頭の関係性みたいなところに、血統論の幹のところに立ち返って考えてみることも必要じゃないかと

そんなことを考えながら、今日はフローラとマイラーズCと福島牝馬の「重賞の見どころ」を書いた後、ハーツクライ2歳のチェックに勤しむ一日に…ああ京都入り前に髪も切らないと…イスラに懺悔してまたボウズにするかな?(^ ^;)

コメント (7)
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