栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」
今週もとある血統ムック本の原稿に追われていて、土日の回顧はアッサリめで…
・先週のダイワメジャー
先週もロジメジャー、メイショウカドマツ、トランドネージュ、ラパージュとダイワメジャー産駒が3歳の主要レースで馬券に絡み、もともと急坂小回り向きなのに加え今のパワー馬場もピッタリで、特に今開催の阪神芝内回りでは①④③③②④②⑯③とほとんど馬券になっています
ついでですが日曜の内2000mの但馬を逃げ切った△レジェンドブルーはステイゴールド×ミスターシービー×スカーレットブルーですからダイワメジャーと父系母系が同じ
そういえばカドマツもロジサンデーもアドマイヤレイも母系にRobertoで、ダイワメジャー＋Roberto(Hail to Reason≒ConsentidaをHail to Reasonクロスに累進)は急坂小回りパワー指向に拍車がかかることはたしかでしょう
・先週のユタカ
先週の武豊は土日とも中山で乗って[1.4.0.11]でしたが、フラワーの△メイショウスザンナをはじめ内容はなかなか良かったんじゃないかと
ま～道悪も考慮してのことでしょうがどのレースでも行ける馬なら出していって好位で流れに乗っていて、沈み込むような騎乗フォームも戻ってきつつあるし、今の俺は出していっても好位で折り合えるんだぜ…という自信がみなぎっているような
・先週の中京
ファルコンの◎レオアクティブは返し馬から引っかかり気味だったとのことで、内に入れたのはやっぱり外に出したら一気に行ってしまいそうだったからで、この馬は母が狂気のヴィミー5×4ですからそういう激気性が露わになってきたのだとしたら厄介ですよ
ま～今回はちょっと間隔も開いてましたから、叩いた次どういうレースになるかですね
ブライトラインは母父が二千ギニーのキングオブキングスだしこれぐらいの距離のほうが乗りやすいとアンカツさんも言ってますが、母はサドラー×Alydarですから今のパワー馬場も合っていたのでしょう
中京芝は土曜からずっと外差し優勢でしたが、日曜11Rと12Rはラチ沿いピッタリを逃げた馬が連勝で、中京もやはり内から乾くのか…と
・先週のディープ
たとえばNorthern Dancerやサンデーサイレンスがそうであるように、リーディングサイアー級の成功をおさめる種牡馬というものは自己主張が強いだけではダメで、配合に素直でちゃんと相手牝馬の長所を引き出し、スピード型牝馬との配合でもスタミナ型牝馬との配合でもだいたい中距離の範ちゅうで良形の産駒を出してくるものです
ディープインパクトもそういう種牡馬だということがすでに2世代目にしてハッキリみえてきて、ナスキロを増幅するとジョワドヴィーヴルやダノンシャークが、Haloをクロスするとダノンバラードやアダムスピークが、Lyphardをクロスするとディープブリランテやトーセンラーが出ていて、こうしてみるとサンデー系種牡馬のなかでもこれだけ配合に素直な種牡馬もなかなかいないんじゃないかと
とすると、Burghclereの「Donatello＋ハイインロー」を増幅するとどんな馬が出るのだろうか？
一糸乱れぬフォームで伸び続けた、若葉のワールドエースのあの脚がファイナルアンサーでしょう
大賞典のオルフェーヴルじゃないですが、この馬は道中で少々脚を使ってもバテずに同じ脚で伸び続けることができますから、中山内2000mならもっと強気に強引に捲りきってしまっていいんじゃないですか
