栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

勝ち上がり率100%のニックス「デュランダル×Sir Ivor」

2011-08-23 21:23:37 | POG

日曜の新発田城は◎ウィルパワーが2着も、勝ったポールアックスがノーマークでガックリ…
しかもカイシュウコロンボ(2人気3着)もダノンボルケーノ(9人気4着)もテイエムジョニクロ(3人気5着)も相手に買っていただけに、松岡も悔しがってましたがもうちょっと早めに前を潰しにいって欲しかったなあ…と(^ ^;)

初芝のダノンを押さえたのは例の「デュランダル×Sir Ivor」のニックスだからで、というのもこの配合はこれまで中央出走5頭が全て勝ち上がっているんですが、ダノン以外はみんな芝で勝ってるんですね~(しかもダノンの母はSecrettame≒Sir Ivor2×3でもあります)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103137/

さっきまで先週のリプレイを観ながら「POGレース分析」の原稿を書いていましたが、フライングバルーンはSir Ivorを引くだけでなくデュランダルにしては伸びのある体型やナスキロ柔い走りもエリンコートと重なるところがあって、これは外回りの中距離でジワッと斬れるタイプではないかと

●フライングバルーン(牝)
父デュランダル、母フライングインザレーン(その父Flying Victor)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105937/
8/20新潟・未勝利(芝1600m良)1分35秒5(3馬身1/2)
 母フライングインザレーンはサンタモニカH(米G1・ダ7F)2着の活躍馬。母系にSir Ivorを引くデュランダル産駒は本馬を含め中央出走5頭が全て勝ち上がっており、しかもそのなかにはエリンコートやマイネルカリバーンが含まれるのですからなかなかのニックスといえそうです。母系に柔らかな血が多くて体型やストライドに伸びがあり、これはエリンコートのように意外に距離延びてよさげな馬ですよ。外回りベター。
B:芝ダ1800~2200

デュランダルとSir IvorのニックスはHalo≒Sir Ivorのニアリークロスで説明できますが、Halo的な無駄のない走法はデュランダルを中距離にシフトさせていく際にも有効でしょう

コメント (3)
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ディープインパクトと「ハイインロー+Donatello」~Petingoのニアリークロスでメデタシメデタシ

2011-08-23 10:43:35 | 配合論

母母Burghclereの持つハイインロー、特にHyperionとDonatelloとAloeとFair Trialの組み合わせを増幅することが、ディープインパクト産駒の配合のキーだろうということは何度か書いてきました

 ┌Donatello
┌Crepello
│└Sans Le Sou
│ │┌Court Martial(父Fair Trial)
│ └Martial Loan
Burghclere
│  ┌Petition(父Fair Trial)
│ ┌March Past
│┌Queen's Hussar
└Highclere
 │┌Borealis
 ││└Aurora(父Hyperion)
 └Highlight
  │┌Hyperion
  └Hypericum

マルセリーナの母父Marjuの母母Welsh FlameはHyperion(5×3),Donatello(5×3),Court Martial,Aloeを持っており、つまりマルセリーナはBurghclere≒Welsh Flame3×4といってもいいニアリークロスなっていたし、トーセンラーは母母母父Vaguely Nobleの父父AureoleがHyperionとDonatelloとAloeの組み合わせで、こちらはBurghclere≒Aureole3×6

ちなみに日曜のレパードSを快勝したボレアスや、2戦2勝のストーンヘンジなども母系にVaguely Nobleを引いています

そして下記のようにPetingoは父父がPetitionで母父がAlycidonなので、これもHyperionとDonatelloとFair Trialの組み合わせになり、Petingoを母系に持つディープインパクト産駒はこれまで中央に4頭が出走し、メデタシ、オンリーザブレイヴ、ベストディールと3頭が勝ち上がっており、残るウィッシュ(ベストディールの全姉)も6戦して2着2回ですから勝ち上がりに近いところにはいます

Petition
Petingo
│ ┌Donatello
│┌Alycidon
││└Aurora
└Alcazar

このなかでメデタシが(現時点では)一番成功したのは、おそらく母父がクロフネだからで、その父フレンチデピュティにナスキロの組み合わせが入るのがよかったんじゃないかと思いますね~

Burghclereの血を増幅すると持続力や粘りが表現されるケースは多いでしょうが、一方で体が硬くて大きな動きができないとか、掻き込む走法で斬れ味に欠けるとか、そういう方向にも陥りがちで、だからマルセリーナがSir GaylordをクロスしMill Reefも引いていたように、ナスキロのクロスと併用するほうが成功しやすいでしょう

よくみると、ボレアスとメデタシってやってることは似てるんですよね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103136/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104223/

ボレアスがダートに傾いたのは、母がDeputy MinisterとCaerleonとNever BendからLa Troienneを引いているからで、このパワーがONになっているのでしょう(半兄キラウェアや近親ハードクリスタルなどもダート巧者)

何でこんな話を書いているかというと、今「血統屋」用にキャロット募集馬の配合チェックをやってるんですよね~

で、ボレアスやメデタシと似た配合のが一頭いるんですが、ま~ここを見てるような人ならピンとくると思われますが…

今年のPOG、ディープ産駒の狙い方は?
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e812ff1efe923ffaca516a3be0de8a0c

コメント (9)
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