泊まったホテルは3人共8階の並びのシングルルーム・・・
食事から戻り各々別れ、一人で気楽に部屋のお風呂に入り(大浴場に行かなかったのが悔やまれますが)
TVをつけたままベッドに横になり10時頃にはそのままウトウト・・・
真夜中に一度起きましたが再び、4時過ぎに目覚めました。
ディザックに「木曽駒ヶ岳」登山に必要なものだけを詰め
手提げバッグにバスに置いて行くものを分類、
デジイチは重いので山に持って行くのはやめました。
6時15分には身支度を整え部屋を出て、3人で1Fのレストランでビュッフェの食事
山登りに備えてしっかりご飯を食べましたよ。
ホテルを7時10分に出発、歩いてバスの停留所に向かいます。
ここでこの日の現地山岳ガイド「堺澤氏」と合流、25人の団体様一行がシャトルバスに乗って
しらび平のロープウェー駅に向かいました。
まだ時間が早いので、バスもロープウェーもさほど混んでいなくてすぐに乗れました。
高低差950mを一気に登り、日本最高所の駅「千畳敷」(標高2611mm)に到着です。
トップの画像は千畳敷駅の展望台から見た南アルプスと、雲の間の富士山です
駅から外に出ると、岩峰鋭い「宝剣岳」と千畳敷カールがドカンと迫っていました。
全員トイレを済ませて、ストレッチをし、男性をリーダーとした5人ずつの班を編成し
9時に「木曽駒ヶ岳」を目指して出発。
目の前に広がるカールを右に進み、屹立する宝剣岳を左に見て登っていきます。
振り返って見ると、富士山に継ぐ高さの北岳を始めとする南アルプスが綺麗に連なっていて・・・
夫と登った「鳳凰三山」や「仙丈岳」「赤石~荒川三山~千枚岳」も見えているようでした。
行けるところまで行ってみようと思う?軽装の観光客も多くて、とても混雑していました。
キンポウゲが咲き乱れ、高山植物が綺麗でしたが・・・
団体で行く岩のゴツゴツした中の急登は、カメラを向ける余裕がありません。
渋滞待ちの時に唯一撮った「チシマギキョウ」の大株です
マップタイム40分の登りですが、途中2回立ち休みをしました。
その都度「必ず水分を取るように」との指示がガイドさんから出されます。
(私はスポーツドリンクと一緒にベビーチーズを口に入れました)
氷河が削ったカールの中に、ロープウェー駅とその横に並ぶ「ホテル」が良く見えています。
息子が中学時代(今から30年前)、家族のドライブ旅行で「妻籠」&「馬籠」観光に来た折
ロープウェーに乗って、建て替える前の「ホテル千畳敷」に泊まったことがあります。
霧で何も見えず、翌日は朝食後すぐに下りました
40分の所を1時間かけて八丁坂を登り、ようやく乗越浄土に到着しました。
ここでガイドさんはホテルが用意してくれたお弁当のおにぎりを食べるように勧めます。
「登りのエネルギーには炭水化物が一番!」とのことでした。
赤い屋根の山小屋「天狗荘」の右手に、これから向かう「中岳」が見えています。
「宝剣山荘」を右折して、天狗荘の前を進むと「中岳~木曽駒ヶ岳」までは一本道です。
(巻道はあるようですが今はあまり使われていない?)
「中岳」頂上
さして苦も無く、登り10分ちょっとで頂上に到着。
しょっぱなから鎖がある「宝剣岳」が尖った姿でそびえていました。
40代初めに来た時は若さに任せて登りましたよ。
スリリングで楽しかった思い出が・・・
今では握力が弱り、もう無理でしょうね
このコースはロープウェーを使いますから「初級コース」です。
「これからどんどんアルプスに登りたい」と思う、比較的若い方の参加者が多いように感じました。
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娘時代に9月の「白馬岳」に唯一登りましたが、お花は殆ど咲いていませんでした。
40過ぎてこのコースを登り、たくさんの高山植物に出会い感激しました。
25年前にもこのトウヤクリンドウがたくさん咲いていて、その時に覚えたお花です。
中岳を下りいよいよ目的の「木曽駒ヶ岳」に向かいますが
その前に鞍部に建つ「頂上小屋」でトイレタイムです。
200円の有料ですが、山小屋とは思えない洋式の綺麗なトイレでした。
待ち時間にガイドさんの講義が始まります。
「岩の山を登る時、杖は2本よりも1本が楽」
先端にゴムのサックは付けず、尖ってない丸みを帯びた先の杖を使うのがベターとのことでした。
いよいよ「木曽駒ヶ岳」に登りだす所に、コマクサが咲いていました。
高山植物の女王と言われるコマクサです。
8年前に夫と最後に登った北アルプスの「燕岳~常念岳」のコースに
見事なまでに咲いていましたねこちらとこちらでご覧ください。
「木曽駒ヶ岳」頂上
最後の急登もあっという間に終わり、ヒーヒーハーハーすることなく
登り15分で木曽駒ヶ岳の頂上(2956m)に到着しました。
時計を見ると11時半過ぎ・・・
2時間のコースを2時間半以上かけて登って来たようです。
目の前に「御嶽山」が見えていて
あの悲劇の噴火から10ヵ月、噴煙は殆ど分かりませんでした。
初心者向きのこのコースは小学生でも登れます。
ただし3000m近いアルプスですから、風の強い日が多いそうで侮れません。
天候の急変もありますから、登山用の装備もしっかりと整えて行くことを勧めます。
雲は多いもののお天気に恵まれ、我々シニアも無事に登れて良かった!良かった!
カメラ撮影を頼んだ若い女性に「もっと笑ってぇ~」と言われ、
3人の笑顔が並びました