即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

世事にうといこと

2010年04月03日 14時52分44秒 | 将棋
棋界にも詳しい作家の団鬼六先生の話。

先生のことは以前近代将棋最終号と囲碁将棋ジャーナルという記事でも取り上げました。

話題のtwitterで昼間からドキッとするような意味深なことをつぶやいてます。
(twitterに関しては、と書いてカテゴリー作りました。)

先生【BOT】の最近のつぶやきから。

棋士というものは作家と同じで、その専門的な部分を取り除けば万事すべて素人くさく、その世事にうといということが一つの魅力かもしれない。 #oni6

オリンピックについてあきれた“主張”をした某“首長”ももともと作家なので、
お“世辞”ではなく(?)“世事”にうといということは十分に頷けます。

そして某会長の言動とダブります。

わけのわからないことを言う。
自分本位なこと、言わなくてもいいこと、をどうしても言いたがる。

(ある意味)仕事ができる。力もあり、意欲もあり、頭もいいし人脈もあるし交渉力もある。
いいと思ったことは反対があっても強引に進める。
いろんな意味も含め、存在感はすごいです。

でも、
学習しない。
上から目線。
自分はできると思っている。
そして、いろんな発言がどれだけ大きな影響を及ぼすのかを、俯瞰的に見られていない。
あるいはイマジネーションできていない。

はい、なかなか他に代わる人はいないですし、だから全面的にだめということではないのでしょう。

そして、団先生によれば、そういうことも含め、作家や棋士は魅力的ということです。
確かに作家や棋士は、いい作品を書く、将棋が強い、ということが、世事に明るい事よりも優先される、あるいは求められる、というのもよくわかります。

でも、よく考えたら、上記の二人は、一人の作家とか現役棋士の立場ではなく、かなり責任の重い立場でもあり、その判断や発言、行動は本当に多くの人に影響を与えるわけなので、世事にうといなどと言ってる場合ではないですよね。
コメント (2)
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組織のしなやかさ

2010年04月01日 00時55分50秒 | 雑感
生方副幹事長解任という“誤報”で得をしたのは誰か?【週刊 上杉隆】(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

上司の悪口を言ったからということで、解任。
しかし上司が出てきて、やっぱり解任はしないからね、仲良くやろうね、って。

組織というものの実態がよく見えます。
自由に意見が言えない風土。
取り巻きのイエスマンたちが絶えず見張っていて、まずいことが起きないようにする。
火種になりそうなものは早急に排除する。
上からの具体的な指示がなくても、日々そのことばかりに全力を傾けている、しっかりしたいい部下たちです。

こういう組織、よく見かけます。

成功体験、ずっと続けてきた習慣や体質が体に染み付いてしまっている。
変化できない。
反省や学習もないし、謙虚さもない。
リーダーシップは大切だけど、周りがイエスマンばかりでは一人の力にしかならない。
違う考え方や耳の痛いことでも言えるような風土でないと。

米長邦雄著、運を育てるで学んだ教え。

“女神が微笑むのは、謙虚さと笑顔(明るさ)”

これを組織論に置き換えて言えば、上記二つとともに、
進むべき方向(ビジョン)が明確なこと、
そして
『しなやかさ』、
が大切だと思うのです。

某政党、某相撲協会を始めとして、世の中のいろんな組織を見るにつけ、しなやかさが微塵も感じられない。

動脈硬化がどんどん進行していて、血管がドロドロになってる。
全身の“血管”が“欠陥”。

いつも新鮮な血液が毛細血管にまで勢いよく回っているかどうか。

ここでご紹介。
ライフスタイル仕事術
川島 蓉子
PHP研究所

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著者は、このブログではお馴染みの方とかなり深い関係にある方なのですけど、この本の中に印象的な記述がありました。
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大会社になると、いろんなセクションがそれぞれ別の意図で回り始め、横の連携が取れてないことがよくある。そんなクライアントに対して、
「御社が今のような大きな会社でなく、商店街の小さな店だったらと考えてみてください。」という一言。

(大きな会社でなく、仮に)軒先が街路に面したような小さな商店だったら、目の前のお客さまの顔がよく見えるし、一人一人の店員の顔や性格がよくわかる。

これがマーケティングの原理原則。

企業がスタートした時点で抱いていた意図が、大きくなって組織分化する過程でいつの間にか置き去りにされ、細分化した組織の弊害が出てくる事例は数知れないのではないか。

すべて一貫していて、真っ直ぐにターゲットである消費者に伝わっていく。
この形こそが理想的なマーケティングの有り様。
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何が言いたいのかというと、
組織が大きくなると、派閥とか、セクショナリズムとか、各責任者やセクションの思惑とか、いろんなものが錯綜して、根本の思想が見え難くなる。
社内コミュニケーションの動脈硬化が原因で、効率的でわかりやすい情報発信を歪んだものにしていく。

いわゆる大企業病という病気。
血流が悪くなるところから始まり、慣れとか驕りとかがさらに肉体を蝕み、気がつけば、命に影響するような大病になっている。

シンプルに、「うちは町の小さな商店」だと思えば、とてもわかりやすくなる。

某政党という永田町の小さなお店は、お客様に喜んでもらえてるのか。
某連盟という千駄ヶ谷の小さな商店は、お客様にどういうサービスを提供しているのか。

たまたま通りがかりで立ち寄ってくれた一人の(潜在)顧客に対して、
どういうメッセージを伝えて、どうしてもらおうとしているのか。

大した顧客満足も提供できてないのに、その認識もなく、次の選挙はよろしくね、って、勝手にそればっか言ってる変な店。
どんどん客が寄り付かなくなっている。

早くなんとかしないと、そのうち誰も見向きもしなくなるよ。
コメント (2)
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