即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

深夜特急の世界観と羽生名人

2010年04月29日 14時59分24秒 | 将棋
4.25日の朝日新聞の記事がこれ。
「十代、こんな本に出会った。」


へ~。
羽生名人、かなり本読んでるんですね。
毎月30冊、買っている、と。

だからいろんな知識人とか違う分野の人と対談などしても、よく理解されてるし、本質論ができる。

それにしても十代の頃夢中になって読んだ本が、沢木耕太郎の深夜特急とは!

奨励会時代、遠征の後、いろんな所へ足を伸ばした話とか、
この本のように1年の三分の一を旅先で過ごすのが、棋士人生の原点に似たものを感じた、とか。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
沢木 耕太郎
新潮社

このアイテムの詳細を見る

この深夜特急の世界を自分の原点と照らし合わせて考えていたなんて、ちょっと不思議です。

今の羽生名人の考え方の中にも、少なからずその影響があるのでしょうか。

あの広すぎる大局観、動じない物の見方、懐の深さ、などなど、

深夜特急の世界と今の羽生名人の強さについて、あれこれと考えてしまうのでした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実力主義の自由市場

2010年04月29日 02時11分20秒 | 将棋
今日はすっかり有名になった勝間和代さんのブログより。

なぜ日本は外食がこんなにおいしいのか~「日本人はなぜ市場競争が嫌いか~大竹文雄・大阪大学教授に聞く」を踏まえて赤字=nanapon)

リンク:日本人はなぜ市場競争が嫌いか~大竹文雄・大阪大学教授に聞く(上)|辻広雅文 プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン
--------------------------------------------------------
大竹文雄さんは、行動経済学などで、現在起きている事象をわかりやすく整理し、私たちに伝えてくれる方です。今回の、日本人はなぜ市場競争が嫌いか、もすばらしいインタビューです。

なぜ、日本人は競争が嫌いなのか。要は、ほとんどの競争がフェアでないし、失敗した場合のセーフティーネットがしっかりしていないからだと私は考えてます。ちゃんとした競争に参加させてもらえないのです。

例えば、外国に行くたびに思うのは、なぜ、日本は外食がこんなにおいしくて安いか、ということを考えます。ミシュランの星もたくさんいただきましたね。

私の仮説は、日本で、個人の参入が自由な、ほんとうの自由市場は
「外食市場」
「お笑いの市場」
「野球、サッカー、将棋、囲碁、騎手、競輪選手などのプロ市場」

位しかないからだと考えています。だから、外食に、お笑いに、才能ある人が殺到しているからです。

これらの市場であれば、経歴も、学歴も関係なく、実力に応じて顧客がつき、人気が決まって、市場がうまく回ります。ほんとうの実力主義市場です。

日本は起業が難しく、既得権があるB2Bや規制系に行くと、苦労が多くなります。それよりは、B2Cのほうが小資本で参入できますし、結果も出やすいのです。

そうして、多くのやる気ある若者は外食やお笑いへと向かい、とても外食はおいしくなるけれども、なかなかGDP全体を増えるような産業は育たない、と言うことではないでしょうか?
----------------------------------------------
はい、この赤字にした部分、まだ他にもあるかもしれないけど、ほんとそう思います。
いろんな産業、ほとんどの市場は、規制、制約、など参入障壁がなんかしらあると思います。

参入しやすい、自由に思い切り自分の力を発揮できる。

下記の文、外食、お笑いという言葉の代わりに、「将棋」と置き換えてみましょう。

だから、外食に、お笑いに、才能ある人が殺到しているからです。
多くのやる気ある若者は外食やお笑いへと向かい、・・・

こんなに先が不透明な時代、いろんな仕事が、自分のやる気や実力以外のことで結果が決められてしまう。
ほとんどの人がそんなストレスを抱えている中で、完璧に実力主義の市場。
それ以外のことで振り回されたり、他からの目に見えない力が加わったりはしない。

才能のある人が殺到して、ますます実力と実力がぶつかり合うことになる。

我々に跳ね返ってくる結果としては、
外食であれば、美味しいものが食べられるということになるし、
将棋であれば、我々を魅了する素晴らしい戦いが観られるということになるのでしょう。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする