川島さんのずいぶん前の記事をちょっとだけご紹介。
-----------------------------------------
こんな過大な評価をいただいてしまうと、
仕事より、ブログの推敲に時間をかけたりして!?
なんか、そうなったらどうしよー。
プレッシャーを感じつつ、ブログを読んでいただく皆様に、
心より感謝いたします。
以上、推敲率70%くらいで寝る、本日。
---------------------------------------
今日のテーマは『推敲』。
なんかこの言葉、この漢字とっても気になってました。
かっこいいですよね。
ただ書いた文章を見直して、おかしいなと思ったところを修正するだけなのに、
「推敲」してる、ただいま「推敲中」、なんて言うと、おー、作家みたいじゃん、と思えるようなアカデミック雰囲気が急に漂う。
推敲中でなく、遂行中、なんじゃないの?
そして、川島さんが使ってる、「推敲率」。
推敲度
推敲率
推敲力
推敲感
あるかな、こんな言葉?
辞書で調べると、
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「推敲」(すいこう)
(意味)文章・詩などの字句を練ること。
出典:唐詩紀事
時代は唐の中頃、 賈島 ( かとう ) という男が 驢馬 ( ろば ) にゆられながら1人、詩の創作にふけっていました。
「僧は推す月下の門」とできたのですが、どうも” 推 ( お ) す” を ” 敲 ( たた ) く”にした方が良い気もする。さて、どっちが良いか?と迷い、驢馬の背で、推したり敲いたりを真似して考えあぐねていたところ、そのまま、ある貴人の行列に行き当たってしまったのです。
そのまま衛兵に引き立てられたので、事情をつぶさに説明して非礼をわびたところ、貴人は怒るどころか、
「それは君、”敲く”のほうが良いな。」
との答え。その貴人は詩人としても名高い 韓愈 ( かんゆ ) その人だったのです。2人はそこで意気投合し、心ゆくまで詩を語り合いました。
ちなみに、その時できた詩は「 李疑 ( りぎ ) の 幽居 ( ゆうきょ ) に題す」という詩です。
閑居隣並少なく、
草径荒園に入る。
鳥は宿る池中の樹、
僧は敲く月下の門。
橋を過ぎて夜色を分かち、
石を移して雲根を動かす。
暫く去って還た此に来る、
幽期言に負かず。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
いやあ、すごく深い話ですね。
「推敲」、なんて、ただものじゃない雰囲気が漂ってたけど、期待を裏切らないです。
驢馬にゆられながら詩の創作ですか。
「推す」か、「敲く」かすごく迷ったんですね。
終盤の指し手が難しくて、どっちを取るか悩ましい。
以前も記事を書いたけど、藤沢晃治さんメルマガが面白かったので紹介します。
文章の書き方の中で「推敲」に関する内容です。
--------------------------------------------
次の「推敲前」の表現と、「推敲後」の表現で、読みやすさを比較してみてください。
★★推敲前★★
洪水のような瑣末な情報の中に埋没してしまって
いる重要情報をその中から引き上げて助けることに
よって、同時に、聞き手自身を情報洪水の中から
引き上げて助けてあげているとも言えます。
★★推敲後★★
洪水のような瑣末な情報の中に埋没してしまって
いる重要情報をその中から助け出してあげるのです。
そうすることによって、同時に、聞き手自身を
情報洪水の中から助け出しているのです。
こんな単純な推敲で、文章は著しく読みやすくなるのです。
-------------------------------------------------
文章を読みやすくする。
このブログだけでなく、いつもそうしたいと思ってます。
それなりに見直してはいるけど、まだまだ十分納得するまではなかなかいかない。
アップしようとして、とりあえずやめておいて、一晩寝かすと結構いいかも、と思います。
寝てる間に、あそこをこうしよう、ここにこの話を入れよう、とか、って考える。
「聞き手自身を情報洪水の中から助け出す」とか言う前に、
自分自身が書きたいことの情報洪水に溺れているかも。
手足をバタバタさせてあっぷあっぷしてる自分。
あっぷあっぷしてるのに、そのままの記事をアップしちゃったりしてる自分。
でも自分の熱い思いはなんとなく伝わっているからいっか、とも思うけど、もっと手短に、わかりやすく伝えられたらいい、とも思う。
ここは、「推す」か、「敲く」か。大事です。
以上、推敲率70%くらいで寝る、本日。
-----------------------------------------
こんな過大な評価をいただいてしまうと、
仕事より、ブログの推敲に時間をかけたりして!?
なんか、そうなったらどうしよー。
プレッシャーを感じつつ、ブログを読んでいただく皆様に、
心より感謝いたします。
以上、推敲率70%くらいで寝る、本日。
---------------------------------------
今日のテーマは『推敲』。
なんかこの言葉、この漢字とっても気になってました。
かっこいいですよね。
ただ書いた文章を見直して、おかしいなと思ったところを修正するだけなのに、
「推敲」してる、ただいま「推敲中」、なんて言うと、おー、作家みたいじゃん、と思えるようなアカデミック雰囲気が急に漂う。
推敲中でなく、遂行中、なんじゃないの?
そして、川島さんが使ってる、「推敲率」。
推敲度
推敲率
推敲力
推敲感
あるかな、こんな言葉?
辞書で調べると、
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「推敲」(すいこう)
(意味)文章・詩などの字句を練ること。
出典:唐詩紀事
時代は唐の中頃、 賈島 ( かとう ) という男が 驢馬 ( ろば ) にゆられながら1人、詩の創作にふけっていました。
「僧は推す月下の門」とできたのですが、どうも” 推 ( お ) す” を ” 敲 ( たた ) く”にした方が良い気もする。さて、どっちが良いか?と迷い、驢馬の背で、推したり敲いたりを真似して考えあぐねていたところ、そのまま、ある貴人の行列に行き当たってしまったのです。
そのまま衛兵に引き立てられたので、事情をつぶさに説明して非礼をわびたところ、貴人は怒るどころか、
「それは君、”敲く”のほうが良いな。」
との答え。その貴人は詩人としても名高い 韓愈 ( かんゆ ) その人だったのです。2人はそこで意気投合し、心ゆくまで詩を語り合いました。
ちなみに、その時できた詩は「 李疑 ( りぎ ) の 幽居 ( ゆうきょ ) に題す」という詩です。
閑居隣並少なく、
草径荒園に入る。
鳥は宿る池中の樹、
僧は敲く月下の門。
橋を過ぎて夜色を分かち、
石を移して雲根を動かす。
暫く去って還た此に来る、
幽期言に負かず。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
いやあ、すごく深い話ですね。
「推敲」、なんて、ただものじゃない雰囲気が漂ってたけど、期待を裏切らないです。
驢馬にゆられながら詩の創作ですか。
「推す」か、「敲く」かすごく迷ったんですね。
終盤の指し手が難しくて、どっちを取るか悩ましい。
以前も記事を書いたけど、藤沢晃治さんメルマガが面白かったので紹介します。
文章の書き方の中で「推敲」に関する内容です。
--------------------------------------------
次の「推敲前」の表現と、「推敲後」の表現で、読みやすさを比較してみてください。
★★推敲前★★
洪水のような瑣末な情報の中に埋没してしまって
いる重要情報をその中から引き上げて助けることに
よって、同時に、聞き手自身を情報洪水の中から
引き上げて助けてあげているとも言えます。
★★推敲後★★
洪水のような瑣末な情報の中に埋没してしまって
いる重要情報をその中から助け出してあげるのです。
そうすることによって、同時に、聞き手自身を
情報洪水の中から助け出しているのです。
こんな単純な推敲で、文章は著しく読みやすくなるのです。
-------------------------------------------------
文章を読みやすくする。
このブログだけでなく、いつもそうしたいと思ってます。
それなりに見直してはいるけど、まだまだ十分納得するまではなかなかいかない。
アップしようとして、とりあえずやめておいて、一晩寝かすと結構いいかも、と思います。
寝てる間に、あそこをこうしよう、ここにこの話を入れよう、とか、って考える。
「聞き手自身を情報洪水の中から助け出す」とか言う前に、
自分自身が書きたいことの情報洪水に溺れているかも。
手足をバタバタさせてあっぷあっぷしてる自分。
あっぷあっぷしてるのに、そのままの記事をアップしちゃったりしてる自分。
でも自分の熱い思いはなんとなく伝わっているからいっか、とも思うけど、もっと手短に、わかりやすく伝えられたらいい、とも思う。
ここは、「推す」か、「敲く」か。大事です。
以上、推敲率70%くらいで寝る、本日。