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波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

時々 腹ペコ日記

2021年06月17日 | 【保管】腹ペコ日記

送る言葉

 腹ペコの本の読み方はかなり偏っている。どんなジャンルでも読むけれども、一方で決まった作家さんの本しか読まない。なぜかというと、「本に裏切られるのが怖い」からだ。うまく書けないのだが、腹ペコにとって、読むことは好きなことでもあり、怖いことでもある。自分が選んだ本を読んで「選ばれていないな」と感じるとき、「裏切られた」と思ってしまう。

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この「選ばれた」という感覚は、「読者として選ばれている」という感覚だ。やっぱりうまく書けないのだけれど、「このことばを届けたい」という宛先に含まれている、という感覚なのだけれど。

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そう考えて自分の読書傾向を振り返ると、そこに出てくる人たち一人ひとりに対する、作者の敬意があるような気がする。「がんばって」とか、「しあわせになってほしい」とか、そんな作者の気持ちが。必ずしもハッピーエンドではなくても、そんな気持ちが見えてくる作品が、どうやら好きみたいだ。


【波風氏談】腹ペコさんからの久々のブログ記事、ありがとうございました。ずうっと会っていなくても、時々思い出す人は懐かしい人。韓国ドラマ『私のおじさん』最終回の再会の場面をふと思い出す。

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言葉のケイコ【その九拾】

2021年06月15日 | 【保管】言葉のケイコ



焼きは甘い派か甘くない派か。そんなことが話題になることがある。どちらにも良さはあるけれど、ケイコは甘くない卵焼きの方が好きだ。自分で作るとしても、白だしだけしか入れない。そもそも、ケイコの母が作る卵焼きは甘くなかった。たまに弟のお弁当を作る時に甘くしていたことはあったような気もするが、ケイコの卵焼きの原点は、甘くない、というかものすごくしょっぱい卵焼きだ。それは母方のじいちゃんの卵焼き。ものすごい量の醤油で味を付る、真っ黒な卵焼き。それがものすごく美味しかった。今思うと、あんなに身体に悪いものはない(笑)。それでもじいちゃんが味を付けて、鉄のフライパンで焼き上げる卵焼きのなんと美味しかったことか。ケイコはそれでご飯を何杯も食べた。ふくよかな身体に染みついた、幸せな記憶と味。もう二度と食べられはしないからこそ、決して忘れない味。


いちゃんは、人が集まることが好きな人だった。だからきっと今のコロナ禍に生きていたなら、どれだけ寂しがっただろう。ケイコを溺愛していたじいちゃんは、きっと今はケイコとともちゃんのそばにいて見守ってくれている。でもやっぱり、自粛生活を送るケイコたちを見てじいちゃんは寂しく思っているのだろうなぁ。そんなことを考えた、6月9日。卵の日。


【波風氏談】「じいちゃん」の卵焼きはどうして大量な醤油を使って真っ黒だったのでしょうね?波風氏が子ども時代に祖父母の家に行くと、納豆に砂糖が入っていて驚いた。母にこっそり(何だかそういう気がして)聞くと、激しい労働(農家)をしているからだと教えてくれた。

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第27回『ほんのおつきあい』全記録

2021年06月11日 | 読書

3月休会し4月18日開催。久しぶりの読書交流。ずいぶん遅くなってしまった公開だが、1人1人の感想から話題が広がり楽しかった記憶は覚えている。読書の楽しみ+交流の楽しみは他に得がたい。

 

ママヨ 最近読んだのは、掛川恭子訳の『赤毛のアン』(講談社)、村岡花子訳と違う。『アンをめぐる人々』 (ルーシー・モンゴメリー著:新潮文庫)、著者の了解無く出版され裁判になった、アンが出てこない。
このシリーズで、第一次大戦前のカナダの宗教、生き方、人種等の価値観が強く語られ差別について考えさせられる。昨年月から今月まで読み続けたがとても楽しい時間だった★5。

 

 

 

MS まぜこぜシチュー』(ロアルドダール著:評論社)、息子が小学生の時の朝読書用、童話の名作が様々に加工されたパロディの短編集。楽しかったけれど、元を知らずに読ませて良かったのかなあ★4、息子的には★2(笑)。『コンビニ外国人』(芹澤健介著:新潮新書) 、和食といっても原料も加工もサービスも全て外国人が関わっている、職場でも一緒に仕事している、人手不足を支えている実態にそうだなあと思って読んだ★4。マンガ『アイスランド』

 

 

KK 告白』(湊かなえ著:双葉社)、読んで嫌な気になるミステリー、そこまでやるかの復讐劇、背筋の凍り方が半端ない★5。『首折り男のための協奏曲』(伊坂幸太郎:新潮社)、リンクしている7つの短編集、人間の嫌なところを組み込み解決、伏線の張り方と登場人物が魅力的★4。『プロメティウスの涙』(乾ルカ著:文藝春秋社)、最高神ゼウスの怒りで死ねなくなった死刑囚と奇妙な行動をする9歳の少女との驚くようなつながり、★3。

 

 

波風立男  土井義晴著『料理学』★5。カズオイシグロ著『クララとお日様』★5。「この頃の読書」として紹介済みなので省略。

5月は緊急事態宣言につき直接交流は止めデジタル交流を行った。内容は近日中にUP予定


庭仕事が楽しくて読書時間が減った。そのせいか電気料が「ここ5年間で一番少ない」と笑顔満面のママヨさん 小椋佳『ラストアルバム』にあった〈平等理念に背く憲法〉〈信頼する政治家には会わずじまい〉(タイトル曲)の歌詞に立ち止まる。曲名『もういいかい』が言い得て妙。賢い人だ。

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言葉のケイコ【その八拾玖】

2021年06月08日 | 【保管】言葉のケイコ


 

ダイエッター今日も戦う


イエット生活を開始してから丸2年。とりあえず2年頑張ってみようと思って始めたから、ひとつの区切りではある。しかしながら、自分が目標としていた体重まではもう一息というところで到達していない。しかもここにきて2ヶ月以上体重が足踏み状態。手は抜いていないつもりなのに思うようにいかないためちょっと落ち込む。身体が痛いなぁと思いつつ、無理をしていつものトレーニングをして腰がピキッとなる。結果、もっと落ち込むことに。悪い流れに入ってしまったなぁという自覚はあれど、性格上どうしても緩められない。2年で、だいたい11歳の子どもの平均体重くらいは落としているし服のサイズも5サイズは落ちた。だからよく頑張ったよと自分を褒めてあげたい気持ちもあるのだが自分との戦いゆえ目標に到達しなかったことが悔しくてたまらない。ケイコは本当に、面倒くさい性格。

んなに頑張っているのに報われない、と思うとますます悪い流れに入っていくのだろうなぁ。先が見えない戦いは、やっぱり疲れる。今までの努力が無駄になることだけは避けたいから、しばらくはこんな自分に付き合ってやるか何か明るい希望が持てるような目標を新たに立てよう。自分のご機嫌を取らなきゃいけないのも大変だ(笑)。

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再び、赤川次郎氏の真っ当な意見

2021年06月07日 | 新聞感想

日の読者投書欄(6/6 朝日朝刊)に載った赤川次郎氏の投書。まったくこの通りだ。この高名な小説家の新聞投書は前にもあった。その時も「まったくその通りだ」と思った、知的にも感情的にも道理がある。言いたいことがその通りに伝わるのが名文、を実感。
波風氏は五輪開催に反対だ。その理由は表裏のブログで時々書いてきたから繰り返さないが、最大の理由は、この政権の言うことは最初からまったく信じることができないからだ。

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