波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第15回『ほんのおつきあい』全記録【その3】

2019年12月22日 | 読書

(12/18からの続き)
KK(女) 『東京公園』(小路幸也著:新潮文庫)、爽やかなほっこりした良い話★5。『小説家の姉と』(小路幸也著:宝島社)、ミステリー仕立てで家族愛を感じる★5。『すべての神様の十月』(小路幸也著:PHP文芸文庫)、ファっときていてウォっとなる短編集★5。この作家を読み続けているSKさんの気持ちが分かる気がした。ハズレの無い小説世界の温かさがある。
『ねこのおうち』(柳美里著:河出文庫)、思い出しても涙が出る、「ネコを飼うとはどういうことなのか」に正対させられる。TVで光浦さんが泣きそうになりながら紹介していて手に取った。ネコ好きにはたまらない一冊★5。『対岸の火事』(朱野帰子著:講談社)、自分が4月から専業主婦になり不安があった、色々な立場の女性が登場し作者は一人もないがしろにしない点に共感、女性の辛い立場を男性が読んで分かって欲しい★5。

【ここで「専業主婦」についての話に】
・サザエさん、チビまる子ちゃんは専業主婦の家庭。日本の家は「母親は外で働かず家事をする人」というイメージが基本にあるのではないか。
・SNさんが長く働き続けて今は少し休んでいると、「どうして働かないのですか?」と言われたと言う前回の時の話が気になっていた。
・家事は家で働いているということ。外で働くのも内で働くのも暮らしていく上では同じ。だから、妻だけに家事を任すのはおかしな話だし、それぞれの家庭状況を無視して妻も働くのが当たり前というのは変。

 

HF(女) コミック『お父さん チビがいなくなりました』(小学館:西炯子)、ジャケット買いだが家族愛が描かれていて★3。
『家族脳』(新潮文庫:黒川伊保子)、脳と感性の研究者である著者による子育てと夫や舅との関係を良くするヒント集。同作者の『恋愛脳』『夫のトリセツ』が男と女の違いをわかりやすく分析していたので読んだ。わかりあえないことをわかりやすく納得させてくれる。新潮文庫は活字が大きいので読みやすい★4.5。
オマケで雑誌『美的ゲラン』、劣化をくい止めたくて(笑)。女の人は鏡に映る美しさ、男の人は立体的な美しさを見ているらしい。これに対して、「(老いさらばえていくことを)どうでも良いと思うのはダメなんですよね」とママヨさん。

(以上で、全記録は終了。波風氏紹介分は本カテゴリーで都度都度行ってきたので省略。次回に「学生時代の国語授業で忘れられない教材は?」)


今回休憩時に、『波風珈琲』と『玉子プリン』。プリンは練乳を最初に作って甘さとミルキー感を高めるのが波風式。珈琲にあい、簡単に作れるのに好評 難しい本と難しくない本を交互に読んでいるこの頃。昔、意味不明本は自分の頭が悪いからだと思っていたが、今は作者が馬鹿(意味不明箇所は飛ばす)なのか本の選び方が間違ったと思うことにしている図書館に『鶴見俊輔伝』(黒川創著:新潮社)買って下さいと頼みに行く。

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こめの学習帳20頁目【バランスのとりかた】

2019年12月20日 | 【保管】こめの学習帳

バランスのとりかた

気が付くと、3日連続でゲオに来ていた。と記憶で書き出してみたものの、本当かなとレシートを見てみたら5日連続だったことが分かり、さらにその2日前に行っていたようなので、1週間のうち6日間、ゲオに通っていたということになる。レシートによると、3日前に『ここは今から倫理です。』(雨瀬シオリ、集英社、2016~2018年)の3巻を買った以外は、全て漫画のレンタルで利用していた。そうなのだ。わかっているのだ。仕事の負荷が一定量を超えると、私は漫画を「消費」したくなるのである。

                  ・・・・●・・・・

大学時代に大変お世話になった先生は閉じられた空間が大の苦手で、基本的に飛行機に乗ることができない人である。最近まで紋別でお勤めだったが、お仕事の関係で東京や名古屋へ行くことが何度もあり、そのたびに車と船で移動されていた。そんな先生が仕事の関係で日本とフランスを頻繁に往復することになり、何度も飛行機に乗らなければならなかったことで精神的に参ってしまった。先生は精神的安定を保つために、それまで一切やったことがなかった相撲を始めた。現在も続く某大学相撲部はこうして生まれた。

               ・・・・●・・・・

自分の精神的負荷はそこまでではないものの、ここ何週間か、通常の業務に加えていくつか苦手な仕事をしてきたため許容量を超えたらしい。時間的には漫画を読んでいる場合ではないのだがやむを得なかったのだろう。気付いたらゲオに通っていたので、意識的にというよりは勝手にバランスをとっていた、ということなのだと思う。転びそうになって腕が反射的にバランスを取ろうとするようなものだと理解している。「消費」なのでどうしてもいい加減な読み方になり漫画には申し訳ない。だから一応ここで書いておくが、今回の仕事を乗り切れたとしたら、それは『空挺ドラゴンズ』(桑原太矩、講談社、2016年~連載中)のおかげなのである。


【波風立男氏談】コメの学習帳がここ最近5回も続いてる!多忙なコメさん、こんなことしていて良いのかな?という思いと嬉しいので今日のカット。

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第15回『ほんのおつきあい』全記録【その2】

2019年12月18日 | 読書
  • (12/14記事からの続き)
    HY(男) 1年で100冊読んだ。本で自信がついた気がする。読み聞かせの勉強になるので、今は童話を多く読んでいる。宮沢賢治、浜田廣介、あまんきみこ、佐藤悟、小川未明、新美南吉、松谷みよこ、斎藤隆介。読み聞かせの童話の背景を知っておくのが大事だと思っている。小説と違い、わかりやすい。興味があるのは松谷みよ子さんの作品。おすすめは、斎藤隆介さんの『花さき山』や『もちもちの木』で、東北弁の温かさがいい。

 

ママヨ(女) 前回の読書交流会でYNさんがファンタジーを紹介していて、それもありなんだ、私もと思った(笑)。『ファンタジーを読む』(河合隼雄編:岩波書店)を読み直す。前は読み続けられなかったが、臨床心理士の立場でファンタジー作品を取り上げる意味がわかりやすく良かった★5。『鹿の王』(上橋菜穗子著:角川出版)、を図書館から借りてきて再読。続きを読みたくて文庫本購入。前に読んだ時と違うのは忙しさから少し解放されたことで落ち着いて読めたからと、少し歳を重ねたからかもしれない。現実と違う世界だが、政治や医療、戦争と命などを現実世界よりもリアルに示してくれ、のめり込むように読ませられる★5。

(次回に続く)

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言葉のケイコ【その拾弐】

2019年12月17日 | 【保管】言葉のケイコ

和菓子とケイコ

烈に今これが食べたい、という時がある。食べたくなるものはだいたい高カロリーのお友だち。そうなると一日中その食べもののことを考えてしまうこともある。なぜそのテンションで「白菜食べたいー!」とか「豆腐食べたいー!」とならないのだろう。私はふしぎでたまらない。さて、そんな私が今猛烈に食べたいもの。それは和菓子。生菓子だ。坂木司氏の『和菓子のアン』なる小説を読んで以降、私の頭は生菓子でいっぱいになった。こんなことは生まれて初めてだ。いつだって甘いものといえば、ケーキやチョコレートなどの洋菓子。和菓子は地味だしアンコ味ばっかりだしなんて思ってそんなに食べようと思わなかった。なのに、である。


うにも我慢できなくなり、わざわざ普段行かない店に買いに行く。生菓子は、1つ1つに名前がついている。小さくて、愛らしい。けれど細やかな手が加えられており、日本ならではの季節感がある。ただのアンコの菓子ではない、いわば芸術品だ。目でじっくり鑑賞してから、お茶を淹れて、小さく切ってゆっくり味わう。なめらかな練り切りと求肥のもちっとした感じがたまらない。思わず笑いがこみ上げてくる。お茶を飲んで、また大事に大事に、少しずつ。目で見ても舌で味わっても最高のお菓子様に対して、今まで失礼な振る舞いをしてすみません。ああまた食べたくなってきた。雪かき頑張ったら買いに行こうっと。

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赤い実

2019年12月15日 | 図工・調理

鉛筆(4B)、色鉛筆、フォトショップで調整

観賞用唐辛子の赤い実。秋から、描こう描こうと思っているうちに12月。皺が寄り、葉もそろそろ終わり。今日は、俎板に彫る『日常茶飯』の文字、波風新聞のタイトルをレタリングできた。宿題をやっと終えた日曜日。

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